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第54回(H31) 理学療法士国家試験 解説【午後問題56~60】

 

56. 心臓で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 心臓壁は2層からなる。
2. 右房室弁は三尖弁である。
3. 心室中隔は左室側に凸である。
4. 心尖は左第8肋間に位置する。
5. 冠状動脈は大動脈から分岐する。

解答2,5
解説
1. ×:心臓壁は2層ではなく、3層(心内膜、心筋層、心外膜)からなる。
2. 〇:正しい。右房室弁は三尖弁である。ちなみに想像弁のみが二尖弁である。
3. ×:心室中隔は左室側ではなく、右心室側に凸である。
4. ×:心尖は左第8肋間ではなく、左第5肋間に位置する。
5. 〇:正しい。冠状動脈は大動脈から分岐する。冠状動脈は大動脈から分岐し、右冠動脈と左冠動脈に分かれる。左冠動脈はさらに、前行枝と回旋枝に分岐する。拡張期に冠動脈に血液が流れやすいのが特徴である。

 

 

 

57. 口腔で正しいのはどれか。

1. 口蓋の後方を硬口蓋という。
2. 口峡は口腔と咽頭の境である。
3. 口腔粘膜は重層扁平上皮からなる。
4. 舌根に舌乳頭がある。
5. 舌背に舌小帯がある。

解答
解説
1. ×:口蓋の後方を硬口蓋(口蓋の前方2/3)ではなく、軟口蓋(口蓋の後方1/3)という。軟口蓋は、主に横紋筋からなる。
2. ×:口峡は口腔と喉頭の境ではなく、口腔と咽頭の境である。
3. 〇:正しい。口腔粘膜は重層扁平上皮からなる。口腔粘膜は内層より粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜下組織の3層に区分される。重層扁平上皮からなり、主に保護の役割をもつ。他には、表皮・口腔・食道・膣・肛門粘膜上皮・気道・卵管の粘膜上皮がある。
4. ×:舌乳頭があるのは、舌根ではなく、舌の背面と側縁である。これらは味細胞を含む味覚器である味蕾が存在する。ちなみに、舌根には舌扁桃がある。
5. ×:舌小帯とは、舌の裏側についているヒダのことをいう。

 

 

 

58. 膵臓で正しいのはどれか。

1. 膵頭は脾臓に接する。
2. 膵尾は十二指腸に接する。
3. 水管は十二指腸に開口する。
4. 膵体は横行結腸前面を横走する。
5. Langerhans<ランゲルハンス>島は膵頭に多く存在する。

解答
解説
1. ×:脾臓に接するのは、膵頭ではなく膵尾部である。
2. ×:膵尾は十二指腸ではなく、脾臓に接する。
3. 〇:正しい。膵管は十二指腸に開口する。膵管の働きは、膵臓と総胆管をつなぎ、膵臓外分泌により消化を助ける膵液を分泌する管である。
4. ×:膵体は横行結腸前面ではなく、後面を横走する。膵体は、脊柱前面を横走する。
5. ×:Langerhans<ランゲルハンス>島は膵頭ではなく、膵体と膵尾に多く存在する。

 

 

 

59. 左頚部側面の様子を別に示す。中斜角筋はどれか。

1. ①
2. ②
3. ③
4. ④
5. ⑤

解答
解説
1. ×:①は、胸鎖乳突筋(胸骨部が起始)である。
2. ×:②は、胸鎖乳突筋(鎖骨部が起始)である。
3. 〇:正しい。③は、中斜角筋である。
4. ×:④は、肩甲挙筋である。
5. ×:⑤は、僧帽筋である。

 

 

 

60. 頸動脈洞反射で正しいのはどれか。

1. 血圧が上昇する。
2. 心拍数が増加する。
3. 求心路は舌下神経を介する。
4. 遠心路は迷走神経を介する。
5. 血中酸素濃度の上昇によって生じる。

解答
解説
頸動脈洞反射とは、頸動脈を刺激することにより生じる迷走神経反射のことで、ツェルマーク・へーリング反射ともいう。頻脈に対して、脈拍を抑えることを目的として利用されることがある(頸動脈洞マッサージ)。っ副交感神経優位になると覚えておく。
1. ×:副交感神経優位になるため、血圧は上昇するのではなく低下する。
2. ×:副交感神経優位になるため、心拍数は増加するのではなく低下する。
3. ×:求心路は舌下神経ではなく舌咽神経を介する。
4. 〇:正しい。遠心路は迷走神経を介する。
5. ×:血中酸素濃度の上昇によって生じるのではなく、頸動脈マッサージ・絞首などの物理的刺激(圧刺激)によって生じる。メカニズムは、物理的刺激で血圧の上昇し、頸動脈洞・大動脈弓などにある圧受容体が刺激されると頸動脈洞反射が誘発され、迷走神経を介して心臓の洞房結節や房室結節が抑制されて、徐脈・血圧低下が起こる。

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