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理学療法士国家試験 胆汁についての問題4選「まとめ・解説」

※問題の引用:厚生労働省HPより、作業療法士国家試験の問題および正答について
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

 

44回 27問

胆汁について正しいのはどれか。

1.胆囊で産生される。
2.食物の摂取によって分泌が増加する。
3.消化酵素が含まれる。
4.脂肪の吸収を抑制する。
5. 胆汁酸塩の大部分は大腸で再吸収される。

解答2
解説
胆囊は胆汁を蓄え濃縮する器官である。手術によって摘出しても胆汁分泌に問題は生じないのである。
1.× 胆囊で産生されるされない。胆汁は肝臓で合成される。
2.〇 正しい。食物の摂取によって分泌が増加する。消化管からの外分泌物は、一般に食事によって増加する。
3.× 消化酵素は含まれない。胆汁はビリルビン、胆汁酸、コレステロール、リン脂質からなる。胆汁は消化酵素の働きを助ける作用がある。
4.× 脂肪の吸収を抑制することはない。胆汁は、脂肪を乳化したりミセル化することで、脂肪分解酵素であるリパーゼの作用を受けやすくする。
5.× 胆汁酸塩は小腸で再吸収され、肝臓に戻り再利用される。これを腸肝循環という。

 

 

 

第44回 30問

胆汁について正しいのはどれか。2つ選べ

1.pHは酸性である。
2.コレステロールを含む。
3.胆囊で産生される。
4.脂肪を乳化させる。
5.成分の大部分は体外に排出される。

解答 2,4
解説
胆汁は肝臓で産生される。黄褐色でアルカリ性の液体である。胆汁中に含まれる胆汁酸はコレステロール誘導体であり、脂肪を乳化させてリパーゼによる消化を促進する。胆汁酸はその大部分が腸管から再吸収され、門脈を通って肝臓に送られ、再利用される。
l.× pHは酸性でなくアルカリ性である。
2.〇 コレステロールを含む。胆汁酸はコレステロール誘導体である.
3.× 胆囊で産生される。胆汁の産生は肝臓で行われる。
4.〇 脂肪を乳化させ、消化吸収を促進するはたらきがある.
5.× 腸肝循環により、大部分が再利用され、体外に排出される量は少ない。

 

 

 

第53回 午前65問

胆汁について正しいのはどれか。

1.脂肪の吸収を抑制する。
2.消化酵素が含まれる。
3.食物の摂取によって分泌が増加する。
4.胆汁酸塩の大部分は大腸で再吸収される。
5.胆囊で産生される。

解答:3
解説
1.×:胆汁は、脂肪を乳化し消化吸収を促進する。
2.×:消化酵素は含まれない。消化酵素の働きを助ける作用がある。
3.〇:正しい。
4.×:胆汁酸塩の大部分は小腸で再吸収され、肝臓に戻り再利用される。これを腸肝循環という。
5.×:胆嚢は胆汁を蓄え濃縮する器官。胆汁は肝臓で合成される。

 

 

 

第45回 午後66問

肝臓の機能でないのはどれか。

1.レニンの分泌
2.蛋白質の合成
3.ビタミンの貯蔵
4.アルブミンの生成
5.グリコーゲンの合成

解答1
解説
レニンが腎臓の傍糸球体細胞から分泌されていることを知っておく。肝臓の機能についてまとめておこう。
1.× 肝臓からレニンの分泌はされない。レニンは腎臓の傍糸球体細胞から放出されるホルモンである。腎血流量の減少により作動される。作用は、強力な血圧上昇機構である。
2~5.下記の【覚えておこうまとめコーナー】肝臓の機能をまとめた。覚えておく。

 

 

 

 

第38 29問目

膵液に含まれない消化酵素はどれか。

1.リパーゼ
2.ペプシン
3.アミラーゼ
4.トリプシン
5.ヌクレアーゼ

解答2
解説
膵液に含まれるのはトリプシン、キモトリプシン、ヌクレアーゼ、膵アミラーゼ、膵リパーゼである。
1.× リパーゼは膵臓から分泌され脂質を加水分解する。胃からリパーゼは、、わずかにしか分泌されず、小腸ではリパーゼは分解されず膵リパーゼの作用を受ける。
2.〇 ペプシンは胃液に含まれる。タンパク質をポリベブチドまで分解する酵素である。
3.× アミラーゼは、でんぷん・糖質を分解する。
4.× トリプシンは、塩基性アミノ酸を加水分解する。
5.× ヌクレアーゼは、核酸を分解する。

 

覚えておこう!

胆汁の主な生理作用

①脂肪の乳化
②脂肪の消化・吸収促進
③脂溶性ビタミン(ビタミンA, D, E, K)の吸収促進
④Ca2+、Fe2+の吸収促進

 

胆汁について

①肝臓で合成されるアルカリ性の物質で胆囊で濃縮されたうえ貯蔵される。
②胆汁中には消化酵素は存在しない。但し胆汁中に含まれる胆汁酸は乳化作用とミセル形成作用を有するため、脂肪の消化吸収に重要な役割を果たす。

 

 

乳化作用とは?

脂肪酸やモノグリセヒドは疎水基と親水基を持つため、水に垂らすと外側に疎水基を向け油滴となる。しかし、胆汁酸により疎水基を内侧に、親水基を外側に向けて丸くなり水に溶ける様になる。この状態をミセルといい、胆汁酸が持つ石鹸と同じ機能を乳化作用という。

 

肝臓の機能

①胆汁の生成とビリルビンの代謝

②血漿蛋白質と尿素の合成…肝臓ではアルブミンや血液凝固に関与する蛋白質(ほとんどの凝固因子)等を合成する一方で、使い古されたアミノ酸の処理も行う。この際の脱アミノ化によるアンモニアの産生を防ぐために尿素サイクルにより尿中に排泄されやすい尿素の形にする。

③脂質代謝
…VLDL等のリポ蛋白を合成し、血中に送り出している。

④糖の貯蔵と放出
…血糖値が高い時にはブドウ糖を取り込み、グリコーゲンの形で貯蔵する。他方、血糖値が低い時にはグリコーゲンを分解してブドウ糖を血中に放出する。

⑤ビタミンDの代謝
…ビタミンDの活性化には二段階の水酸化が必要であるが、第一段階は肝臓で行われる(ちなみに第二段階は腎臓で行われる)。

⑥ホルモンの代謝
…インスリンやグルカゴンの分解に加え副腎皮質ステロイドや性ホルモンの不活性化を行っている。

⑦解毒、薬物の代謝
…滑面小胞体にはグルクロン酸転移酵素が豊富に存在し、有害物質をグルクロン酸抱合させ無毒化する。ある種の物質は胆汁と共に腸管内に排泄される。

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