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56 後脊髄小脳路が通るのはどれか。
1. 大脳脚
2. 内側毛帯
3. 上小脳脚
4. 中小脳脚
5. 下小脳脚
解答5
解説
後脊髄小脳路は、主として下半身の深部感覚を伝える線維である。脊髄に入り後索をやや上行したのち、あるいは直接に後角の胸髄核に達する。ここでニューロンを代えて、同側の側索の後外側部の表層を後脊髄小脳路として上行し、下小脳脚を経て小脳に至る。(非交叉性)姿勢の調節運動における個々の筋の精密な協調のために必要な情報である。よって、選択肢5.下小脳脚が正しい。
1.× 大脳脚は、錐体路を形成する線維が通る。
2.× 内側毛帯は、触圧覚を伝える線維が通る。
3.× 上小脳脚は、小脳の主たる出力経路である。主に歯状核に起始し、赤核・視床へとつながる遠心性線維から構成され、ほかに前脊髄小脳路から小脳前葉に至る求心性線維の一部も含まれている。
4.× 中小脳脚は、最大の小脳脚で、すべて橋核より起始する遠心性線維からなり、大脳新皮質の感覚野・運動野からの下行路の一部である。
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57 リンパについて正しいのはどれか。
1. 乳び槽は横隔膜上部にある。
2. リンパ管には弁機構はない。
3. 胸管は右の静脈角に合流する。
4. リンパ節は毛細リンパ管にある。
5. 左上肢のリンパは左鎖骨下リンパ本幹に流れ込む。
解答5
解説
1.× 乳び槽は、横隔膜「上部」ではなく下部にある。
2.× リンパ管には、弁機構がある。なぜなら静脈と同様に心臓のような駆動装置がないため。これによって、リンパ液の逆流を防ぐ。
3.× 胸管は、「右」ではなく左の静脈角に合流する。
4.× リンパ節は毛細リンパ管にはない。組織液が毛細リンパ管に流入し、その後リンパ節へと流れていく。
5.〇 正しい。左上肢のリンパは左鎖骨下リンパ本幹に流れ込む。右上半身からのリンパ管は、右リンパ本幹へ流入し、左上半身と下半身全体のリンパ管は胸管(左リンパ本幹)へ流入する。
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58 泌尿器系について正しいのはどれか。
1. 尿は腎杯、腎盤、尿管の順に流れる。
2. 左腎動脈の方が右腎動脈より長い。
3. 左腎の方が右腎より低位にある。
4. 尿管は膀胱の前上面に開口する。
5. 腎は結腸の前方にある。
解答1
解説
1.〇 正しい。尿は腎杯、腎盤、尿管の順に流れ、膀胱に至る。
2.× 右腎動脈の方が左腎動脈より長い。なぜなら、腎動脈は、腹大動脈から直接分枝した動脈であるため。
3.× 右腎の方が左腎より低位にある。なぜなら、右側に肝臓があるため。
4.× 尿管は膀胱の「前上面」ではなく後面に開口する。なぜなら、開口部は膀胱底部にあるため。
5.× 腎は結腸の「前方」ではなく後方にある。なぜなら、腎臓は後腹膜臓器であるため。
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59 皮膚組織直下に触知できるのはどれか。
1. 軸椎の歯突起
2. 胸骨の頸切痕
3. 上腕骨の結節間溝
4. 尺骨の滑車切痕
5. 寛骨の寛骨臼切痕
解答2
解説
1.× 軸椎の歯突起は、触知できない。なぜなら、環椎が周りを囲っているため。
2.〇 正しい。胸骨の頸切痕は触知できる。なぜなら、胸骨の一番頭側の部分であるため。
3.× 上腕骨の結節間溝は、触知することは難しい。なぜなら、小結節と大結節の間になるため。場所の把握は容易である。
4.× 尺骨の滑車切痕は、触知することはできない。なぜなら、肘頭の裏側にあり、上腕骨下端と関節を形成しているため。
5.× 寛骨の寛骨臼切痕は、触知することはできない。なぜなら、大腿骨頭と股関節を形成しているため。
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【共通問題のみ】触知部位についての問題「まとめ・解説」
60 核酸について誤っているのはどれか。
1. RNAにはチミンが含まれる。
2. RNAは1本鎖のポリヌクレオチドからなる。
3. コドンは3つの塩基からなる。
4. DNA にはシトシンが含まれる。
5. DNA は2本鎖のポリヌクレオチドからなる。
解答1
解説
1.× RNAには、「チミン」ではなく、ウラシルが含まれる。チミンはDNAにのみ存在する。
2.〇 正しい。RNAは1本鎖のポリヌクレオチドからなる。
3.〇 正しい。コドンは3つの塩基からなる。コドンとは、mRNAがアミノ酸配列へと翻訳される際、アミノ酸1つに対応する塩基配列の単位である。
4.〇 正しい。DNAにはシトシンが含まれる。
5.〇 正しい。DNAは2本鎖のポリヌクレオチドからなる。塩基にはプリン塩基であるアデニンとグアニン、ピリミジン塩基であるシトシン、チミン、ウラシルがある。アデニン、グアニン、シトシンはDNA・RNAに共通であるが、チミンはDNAにのみ、ウラシルはRNAにのみ存在する。特殊な例を除き、DNAは2本鎖、RNAは1本鎖である。