第49回(H26) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午前問題61~65】

 

61 筋におけるタイプⅡb線維と比べたタイプⅠ線維の特徴はどれか。2つ選べ。

1. 持久力のある筋肉において比率が高い。
2. 周囲組織の毛細血管が密である。
3. ヒラメ筋において比率が低い。
4. ミオグロビン量が少ない。
5. ミトコンドリアが少ない。

解答1/2

解説

タイプⅡb線維は速筋線維。タイプⅠ線維は遅筋線維である。タイプⅠ線維(遅筋線維)の特徴は、ミトコンドリアやミオグロビンが多く、有酸素的エネルギー産生酵素も多いので持久力がある。

 

1.〇 正しい。タイプⅠ線維(遅筋線維)は、持久力のある筋肉において比率が高い。
2.〇 正しい。タイプⅠ線維(遅筋線維)は、周囲組織の毛細血管が密である。
3.× ヒラメ筋において比率が低いのは、タイプⅠ線維(遅筋線維)である。一方、腓腹筋にタイプⅡb線維(速筋線維)が多い。4.5.× ミオグロビン量/ミトコンドリアが少ないのは、タイプⅠ線維(遅筋線維)である。

 

 

 

 

 

62 頸動脈洞反射で正しいのはどれか。

1. 頻脈になる。
2. 血圧が上昇する。
3. 化学的刺激によって生じる。
4. 求心路は舌下神経を介する。
5. 遠心路は迷走神経を介する。

解答5

解説

頚動脈洞反射(ツェルマーク・ヘーリング反射)とは、頚動脈を刺激すること(物理的刺激:圧刺激)により生じる迷走神経反射のこと。臨床では、頻拍に対して、脈拍を抑える(徐脈)ことを目的として利用されることがある(頚動脈洞マッサージ)。

1.× 頻脈ではなく、徐脈になる。なぜなら、副交感神経優位になるため。
2.× 血圧が上昇ではなく、低下する。なぜなら、副交感神経優位になるため。
3.× 化学的刺激ではなく、物理的刺激(圧刺激)によって生じる。
4.× 求心路は、舌下神経ではなく、舌咽神経を介する。
5.〇 正しい。遠心路は迷走神経を介する。

 

 

 

 

 

63 運動単位について正しいのはどれか。

1. 運動単位には求心性線維が含まれる。
2. 活動電位の発射頻度は200回/秒を超える。
3. 精密な働きをする筋では神経支配比が大きい。
4. 同じ運動単位の筋線維は同一の筋線維タイプからなる。
5. 筋を徐々に収縮すると大きな運動単位が先に活動を始める。

解答4

解説

運動単位とは、1個のα運動ニューロンとそれが支配する筋線維群とを指す。運動単位は、常に活動を共にする1つの機能単位を構成する。

 

1.× 運動単位は、求心性線維は含まれない。なぜなら、運動単位とは、1個のα運動ニューロンとそれが支配する筋線維群とを指すため。
2.× 活動電位の発射頻度は、200回/秒を超えることは難しい。なぜなら、活動電位の発射から次の活動電位の発射までに不応期があるため。一般的に、発射頻度は9~25回/秒である。
3.× 精密な働きをする筋では、神経支配比が小さい。1つの運動神経が支配する筋線維の数が少なく、神経支配比は小さい。運動単位当たりの筋線維数は、上腕二頭筋:750、虫様筋:110である。
4.〇 正しい。同じ運動単位の筋線維は同一の筋線維タイプからなる。
5.× 筋を徐々に収縮すると、先に活動を始めるのは小さな運動単位からである。これをサイズの原理という。

苦手な方向けにまとめました。参考にしてください↓

理学療法士国家試験 運動単位についての問題5選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

64 随意運動に関与しないのはどれか。

1. 小脳
2. 内包
3. 大脳脚
4. 視床下部
5. 中心前回

解答4

解説

1.× 小脳運動は、運動の調節や運動学習に関与している。
2.3.5.× 内包錐体/大脳脚/中心前回は、錐体路である。錐体路は、大脳皮質運動野→放線冠→内包後脚→大脳脚→延髄→(錐体交叉)→脊髄側索→脊髄前角細胞という経路をたどる。
4.〇 正しい。視床下部は、自律神経内分泌系を司る高次中枢である。

 

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理学療法士国家試験 運動に関する部位ついての問題5選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

65 呼吸運動の促進要因として正しいのはどれか。

1. 気道の拡張
2. 四肢の運動
3. 髄液のpH上昇
4. 動脈血酸素分圧の上昇
5. 肺胞二酸化炭素分圧の低下

解答2

解説

1.× 気道の拡張は、呼吸数を低下する。なぜなら、気道の拡張は副交感神経優位の働きであるため。
2.〇 正しい。四肢の運動は、呼吸数を促進する。なぜなら、骨格筋の酸素消費量が増加して血中の酸素分圧が低下し、二酸化炭素分圧が上昇するため。
3.× 髄液のpH上昇は、呼吸数を低下する。延髄腹側の化学受容器は、脳脊髄液や脳組織中のpHを感知している。その変化を呼吸中枢に入力している。一方、髄液のpH低下は、脳脊髄液の二酸化炭素分圧の上昇が原因で起こっている。よって、呼吸数増加する。
4.× 動脈血酸素分圧の上昇は、呼吸数を低下する。動脈血酸素分圧の低下は、呼吸数を増加する。
5.× 肺胞二酸化炭素分圧の低下は、呼吸数を低下する。肺胞二酸化炭素分圧の上昇は、呼吸数を増加する。

 

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