第46回(H23) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午後問題61~65】

 

61.皮質覚(複合感覚)に分類されるのはどれか。2つ選べ。

1.二点識別覚
2.関節位置覚
3.部位覚
4.圧覚
5.振動覚

解答1/3

解説

複合感覚(皮質覚)とは?

複合感覚(皮質覚)とは、複数の与えられた感覚情報が大脳皮質で統合されることにより、物の性質・形態などを認識することである。複合感覚には、立体覚、皮膚書字感覚、二点識別覚、部位覚、重量覚などがある。

1.3.〇 正しい。二点識別覚/部位覚は、皮質覚(複合感覚)に分類される。二点識別覚は、2つの別々の刺激が2点として認識できるものである。部位覚は、身体部位の相互関係を認識する感覚である。
2.5.× 関節位置覚/振動覚は、深部感覚に分類される。
4.× 圧覚は、表在感覚に分類される。

感覚の分類

①表在感覚:皮触覚・痛覚・温度覚。
②深部感覚:関節覚(位置覚、運動覚)・振動覚・及び深部痛覚。
③複合感覚:立体覚、皮膚書字感覚、二点識別覚、部位覚、重量覚など。

 

 

 

 

 

 

62.筋紡錘で正しいのはどれか。

1.錘外筋の筋線維と平行に存在する。
2.求心性線維はⅠb群に属する。
3.α運動ニューロンの支配を受ける。
4.一次終末は主に核鎖線維に終止する。
5.二次終末は主に伸張の速度を検知する。

解答1

解説

1.〇 正しい。錘外筋の筋線維と平行に存在する。筋紡錘は錘外筋の筋線維と平行に存在することで、錘外筋が伸ばされた時にそれを感知することができる。ちなみに、腱紡錘は錘外筋線維に対し直列して存在する。
2.× 求心性線維は、Ⅰb群ではなくⅠα群に属する。ちなみに、Ⅰb群は腱紡錘である。
3.× α運動ニューロンではなく、γ運動ニューロンの支配を受ける。ちなみに、α運動ニューロンは錘外筋線維を支配する。
4.× 主に核鎖線維に終止するのは、二次終末である。絶対長の変化を検知する。ちなみに、一次終末は、主に核袋線維に終止する。伸張の速度を検知する。
5.× 主に伸張の速度を検知するのは、一次終末である。一次終末は、核袋線維に終止し、伸張の速度を検知する。二次終末は、核鎖線維に終止し絶対長の変化を検知する。

 

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63.副交感神経の興奮によるものはどれか。

1.瞳孔散大
2.胆嚢弛緩
3.消化管蠕動抑制
4.気管支平滑筋収縮
5.外生殖器血管収縮

解答4

解説
1.× 瞳孔散大(瞳孔散大筋)は、交感神経の作用である。瞳孔括約筋は副交感神経の作用である。
2〜3.× 胆嚢弛緩/消化管蠕動抑制は、交感神経の作用である。
4.〇 正しい。気管支平滑筋収縮は、副交感神経の作用である。一方、交感神経の作用で気管を拡張させ、エネルギーを消費し臨戦態勢を作る。
5.× 外生殖器血管収縮は、交感神経の作用である。末梢血管に分類される。

 

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64.CO2と換気との関係で正しいのはどれか。

1.換気が低下すると呼吸性アルカローシスを生じる。
2.代謝性アシドーシスでは換気が増加する。
3.PaCO2は通常24Torrに維持されている。
4.PaCO2は呼吸性アルカローシスで上昇する。
5.PaCO2が低下すると換気が増大する。

解答2

解説

1.× 換気が低下すると、呼吸性アルカローシスではなく呼吸性アシドーシスを生じる。なぜなら、換気が低下するとCO2が体内に蓄積されるため。
2.〇 正しい。代謝性アシドーシスでは換気が増加する。代謝性アシドーシスは、HCO3−が減少(腎不全・下痢など)することで酸性に傾くことである。代償的に換気を増大させる(呼吸性アルカローシスにする)ことで、重炭酸イオン緩衝系をアルカリ性側に傾けようとする。
3.× 通常24(Torr)Ep/lに維持されているのは、PaCO2ではなく、HCO3である。ちなみに、PaCO2の正常値は 40 + 5Torrである。
4.× PaCO2は、呼吸性アルカローシスではなく、呼吸性アシドーシスで上昇する。ちなみに、呼吸性アルカローシスでは、換気が増加する結果(過換気症候群)としてPaCO2は低下する。
5.× PaCO2が低下すると換気は、増大ではなく低下する。

 

 

 

 

 

65.IgEが関与しないのはどれか。

1.気管支喘息
2.ツベルクリン反応
3.アトピー性皮膚炎
4.アレルギー性鼻炎
5.アナフィラキシーショック

解答2

解説

1.3〜5.〇 気管支喘息/アトピー性皮膚炎/アレルギー性鼻炎/アナフィラキシーショックは、IgEが関与が関与する。IgEが関与するのはⅠ型アレルギー(即時型)である。特徴は、抗体(アレルゲン)が体内に侵入すると即時的に反応が起こる。反応時間としては15〜30分である。ちなみに、アナフィラキシーショックでは、Ⅰ型アレルギーによって蕁麻疹や紅潮等の皮膚症状をきたす。時折、呼吸困難・めまい・意識障害がみられる。
2.× ツベルクリン反応は、Ⅳ型アレルギー(T細胞依存型、遅延型)が関与する。抗原感作を受けたT型リンパ球が、組織障害を起こす。反応時間としては1〜2日である。主な症状は、①臓器移植の拒否反応、②結核、③接触皮膚炎である。

 

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