第46回(H23) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午後問題56~60】

 

56.門脈に流入しないのはどれか。

1.脾静脈
2.左胃静脈
3.左腎静脈
4.空回腸静脈
5.上腸間膜静脈

解答3

解説

門脈とは?

門脈は、だいたいの消化管から得られた栄養を肝臓へと運ぶ働きを持つ機能血管である。胃、腸、膵臓、脾臓、胆嚢の毛細管から静脈血を集める。

1〜2.4〜5.〇 脾静脈/左胃静脈/空回腸静脈/上腸間膜静脈は、門脈に流入する。
3.× 左腎静脈は、下大静脈に流入する。

 

 

 

 

 

 

57.正しいのはどれか。

1.食道は上行大動脈の腹側にある。
2.胃底部は横隔膜と接する。
3.胆嚢は肝臓の頭側に接する。
4.総肝管は十二指腸に開口する。
5.膵頭部は脾臓に接する。

解答2

解説
1.× 食道は、上行大動脈の腹側ではなく背側にある。
2.〇 正しい。胃底部は横隔膜と接する。胃底は胃の上部である。
3.× 胆嚢は、肝臓の頭側ではなく尾側(下面)に接する。
4.× 十二指腸に開口するのは、総肝管ではなく総胆管である。ちなみに、総肝管は、胆嚢管と合流して総胆管となる。
5.× 脾臓に接するのは、膵頭部ではなく膵尾部である。

 

 

 

 

58.排尿で正しいのはどれか。

1.膀胱は交感神経活動で収縮する。
2.排尿の反射中枢は腰髄にある。
3.内尿道括約筋は副交感神経活動で収縮する。
4.外尿道括約筋は随意制御できる。
5.外尿道括約筋は陰部神経活動によって弛緩する。

解答4

解説

1.× 膀胱(平滑筋)は、交感神経活動で収縮するのではなく弛緩する(蓄尿)。
2.× 排尿の反射中枢は、腰髄ではなく仙髄(S2〜4)にある。
3.× 内尿道括約筋(不随意運動)は、副交感神経活動で収縮するのではなく弛緩する(排尿)。
4.〇 正しい。外尿道括約筋(横紋筋)は、随意制御できる。
5.× 外尿道括約筋は、陰部神経活動によって、弛緩ではなく収縮する(排尿)。

 

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59.皮下組織直下に筋腹を触知できないのはどれか。

1.上腕筋
2.回外筋
3.円回内筋
4.尺側手根伸筋
5.長橈側手根伸筋

解答2

解説
1.〇 上腕筋は、肘関節屈曲時、上腕遠位部で中央の高さから触知できる。
2.× 回外筋は、皮下組織直下に筋腹を触知できない。なぜなら、回外筋は伸筋群の深層にあるため。ちなみに、【起始】は上腕骨外側上顆、尺骨の回外筋稜、肘関節包後面、橈骨輪状靭帯、【停止】は橈骨上部外側面である。
3.〇 円回内筋は、手関節の屈曲状態で、前腕の回内運動すると触知できる。
4.〇 尺側手根伸筋は、手関節を背尺屈させると触知できる。
5.〇 長橈側手根伸筋は、母指を脱力させ、手関節を橈・背屈させると触知できる。

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60.手根管の模式図を示す。
 解剖で正しいのはどれか。

1.尺骨神経
2.尺骨動脈
3.正中神経
4.長母指屈筋腱
5.有頭骨

解答3

解説
1.× 尺骨神経ではなく、橈側手根屈筋腱である。尺骨神経は、手根管の外側に位置する。
2.× 尺骨動脈ではなく、長母指屈筋腱である。尺骨動脈は、手根管の外側に位置する。
3.〇 正中神経である。正中神経は、手根管の内側を通る。よって、手根管症候群では、正中神経が圧迫される。
4.× 長母指屈筋腱ではなく、尺骨神経である。長母指屈筋腱は、尺骨間の内側に位置する。
5.× 有頭骨ではなく、有鈎骨である。有頭骨は、図5の左側に位置する骨である。

 

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