理学療法士国家試験 横断図についての問題4選「まとめ・解説」

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※問題の引用:理学療法士国家試験 厚生労働省より
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

 

 

第45回 午後52問

右下腿中央部やや上方の横断図を示す。ヒラメ筋はどれか。

解答

解説

1.× 前脛骨筋である。
2.× 長趾伸筋である。
3.〇 正しい。ヒラメ筋である。ヒラメ筋は、腓腹筋の前面に位置する。
4.× 腓腹筋である。
5.× 長趾屈筋である。

 

 

 

第46回 午後60問

手根管の模式図を示す。解剖で正しいのはどれか。

1.尺骨神経
2.尺骨動脈
3.正中神経
4.長母指屈筋腱
5.有頭骨

解答

解説

1.× 尺骨神経ではなく、橈側手根屈筋腱である。尺骨神経は、手根管の外側に位置する。
2.× 尺骨動脈ではなく、長母指屈筋腱である。尺骨動脈は、手根管の外側に位置する。
3.〇 正中神経である。正中神経は、手根管の内側を通る。よって、手根管症候群では、正中神経が圧迫される。
4.× 長母指屈筋腱ではなく、尺骨神経である。長母指屈筋腱は、尺骨間の内側に位置する。
5.× 有頭骨ではなく、有鈎骨である。有頭骨は、図5の左側に位置する骨である。

 

 

 

 

第47問 午後5問

正常な肩関節のMRI画像を下記に示す。解剖で誤っているのはどれか。

1.①鎖骨
2.②関節唇
3.③関節窩
4.④上腕骨頭
5.⑤腱板

解答

解説

1.× ①は、鎖骨ではなく、肩峰である。①肩峰の右側が鎖骨である。
2.〇 正しい。②は、関節唇である。関節唇とは、関節窩の縁にあり、肩関節の安定性を高めると同時に、さまざまな衝撃から守るクッションの役割を果たしている。
3.〇 正しい。③は、肩甲骨関節窩である。
4.〇 正しい。④は、上腕骨頭である。
5.〇 正しい。⑤は、腱板である。

 

 

 

 

 

第53回 72問

下腿中央の横断面を図に示す。矢印の筋の作用で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.膝関節の屈曲
2.足の底屈
3.足の内がえし
4.母指の屈曲
5.第2 ~ 5指の屈曲

解答:2,3

解説

矢印が向いている筋は、後脛骨筋である。

後脛骨筋の作用は足関節底屈・足の内返しである。
したがって、選択肢2.足の底屈・3.足の内がえしが適切である。

ちなみに、①前脛骨筋、②長趾伸筋、③長腓骨筋、④ヒラメ筋、⑤長母指屈筋、⑥腓腹筋、⑦長趾屈筋である。

 

ポイント!!

・大腿と下腿だけでもしっかり覚えておく。
・できれば、大腿と下腿の中間部だけでなく、遠位・近位の断面図も覚えておく。
・余裕があれば、上腕・前腕の断面図を覚えておく。

2 COMMENTS

大川 純一

コメントありがとうございます。
ご指摘通り間違えておりました。
修正致しましたのでご確認ください。
今後ともよろしくお願いいたします。

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