第45回(H22) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午後問題51~55】

 

※問題の引用:第45回理学療法士国家試験、第45回作業療法士国家試験の問題および正答について

※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。コメント欄にて誤字・脱字等、ご指摘お待ちしています。よろしくお願いいたします。

 

51.関節軟骨で正しいのはどれか。

1.弾性軟骨である。
2.再生能力が低い。
3.滑膜で覆われている。
4.表面には神経終末が分布する。
5.豊富な血管によって栄養される。

解答2

解説
1.× 関節軟骨は、弾性軟骨ではなく硝子軟骨である。他にも、硝子軟骨は、骨端板・肋軟骨・気管軟骨・喉頭軟骨などを構成する。ちなみに、弾性軟骨は、外耳道・耳管・耳介軟骨・喉頭蓋軟骨などを構成する。軟骨基質は弾性線維で構成されているので弾力を持っている。
2.〇 正しい。再生能力が低い。なぜなら、軟骨細胞は細胞分裂しないため。
3.× 滑膜で覆われていない。滑膜から分泌される滑液によって栄養されている。滑膜は、関節包の内面を覆う。
4.× 表面にも軟骨は神経終末が分布しない。他にも神経・血管・リンパ管はない。最表層は関節腔に露出した状態である。
5.× 豊富な血管によってではなく、滑膜から分泌される滑液によって栄養される。なぜなら、成長が完了すると、骨組織とは異なって神経・血管・リンパ管を持たないため。

 

 

 

 

 

52.右下腿中央部やや上方の横断図を示す。
ヒラメ筋はどれか。

解答3

解説

1.× 前脛骨筋である。
2.× 長趾伸筋である。
3.〇 正しい。ヒラメ筋である。ヒラメ筋は、腓腹筋の前面に位置する。
4.× 腓腹筋である。
5.× 長趾屈筋である。

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理学療法士国家試験 横断図についての問題4選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

53.大脳で正しいのはどれか。

1.中心溝によって左右半球に分けられる。
2.外側溝によって側頭葉と後頭葉とに分けられる。
3.鳥距溝によって頭頂葉と後頭葉とに分けられる。
4.脳梁によって左右半球は連結している。
5.脳弓によって下垂体は視床下部と連結している。

解答4

解説

1.× 左右半球に分けられるのは、中心溝(ローランド溝)ではなく大脳縦裂である。ちなみに、中心溝(ローランド溝)によって、前頭葉頭頂葉とに分けられる。
2.× 外側溝(シルヴィウス溝)によって、側頭葉と後頭葉ではなく、前頭葉と頭頂葉と側頭葉と上下に分けられる。
3.× 頭頂葉と後頭葉とに分けられるのは、鳥距溝によってではなく頭頂後頭溝である。鳥距溝は、脳の内側面の尾側端にある脳溝である。一次視覚野の中心に位置する。
4.〇 正しい。脳梁によって左右半球は連結している。脳梁には左右の大脳半球を結ぶ神経線維が走行している。
5.× 下垂体は視床下部と連結しているのは、脳弓ではなく漏斗(下垂体茎)である。脳弓は、大脳辺縁系をつなぐ海馬から乳頭体に至る有髄線維束である。

 

 

 

 

 

54.伸張反射の反射弓を構成するのはどれか。2つ選べ。

1.α運動線維
2.Ⅰa群求心性線維
3.Ⅰb群求心性線維
4.Ⅲ群求心性線維
5.Ⅳ群求心性線維

解答1.2

解説

伸張反射とは?

伸張反射は、筋紡錘に存在する一次終末からのIa線維を介してα運動ニューロンにシナプスを形成するもので、単シナプス性の反射経路をとる。筋を伸張すると筋紡錘も引き伸ばされ、感覚神経の終末が変形する。この機械的刺激が感覚神経に求心性発射活動を引き起こす。

1.〇 α運動線維は、伸張反射の遠心性線維である。
2.〇 Ia群求心性線維は、伸張反射の求心性線維である。
3.× Ib群求心性線維は、腱紡錘に存在するIb自己抑制に働く求心性線維である。
4.× Ⅲ群求心性線維は、温度感覚・痛覚刺激の求心性線維である。
5.× Ⅳ群求心性線維は、温度感覚・遅い痛覚刺激の求心性線維である。

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理学療法士国家試験 伸張反射についての問題5選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

55.心臓で正しいのはどれか。

1.心臓壁は3層からなる。
2.大動脈弁は2尖である。
3.右心室から肺静脈が出る。
4.卵円窩は心室中隔にある。
5.健常成人の心臓は約500gである。

解答1

解説

(※画像引用:Medical Note様HP )

1.〇 正しい。心臓壁は3層(心内膜、心筋層、心外膜)からなる。
2.× 大動脈弁は、2尖ではなく3尖弁である。ちなみに、心臓の4つ弁のうち、僧帽弁のみが2尖弁である。その他は3尖弁である。
3.× 右心室から、肺静脈ではなく肺動脈が出る。ちなみに、肺静脈は左心房に入る。
4.× 卵円窩は、心室中隔ではなく心房中隔(右側)にある。卵円窩は卵円孔の遺残したものである。
5.× 健常成人の心臓は、約500gではなく約250~350gである。

 

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