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第52回(H29) 理学療法士国家試験 解説【午後問題1~5】

※問題の引用:第53回理学療法士国家試験、第53回作業療法士国家試験の問題および正答について

※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

 

 

1 健常成人の平地歩行時の下肢筋活動を図に示す。下腿三頭筋の筋活動に相当するのはどれか。

1. ①

2. ②

3. ③

4. ④

5. ⑤

 

解答:2

解説

1.✖ 股関節外転筋群である。

2.〇 正しい。遊脚相で筋活動がないのが特徴。

3.✖ 股関節内転筋群である。

4.✖ 前脛骨筋である。

5.✖ 大腿四頭筋である。

 

 

 

2 図1の検査で異常がみられた場合、図1の脊髄横断面の模式図において損傷が考えられる部位はどれか。

 

1. ①

2. ②

3. ③

4. ④

5. ⑤

 

解答:5

解説

振動覚、位置覚の経路は、後根⇒後索(下肢からの線維は薄束を通って薄束核に終わり、上司からの線維は楔状束を通って楔状束核に終わる)⇒延髄(後索核)⇒毛帯交叉⇒内側毛帯⇒視床後外側腹側核⇒感覚野となる。

よって、5が正しい。後索である。

 

 

 

3 患者の股関節部エックス線写真を別に示す。大腿骨および下腿骨に骨折はなく、膝関節の変形や可動域制限はない。右大腿長44.0 cm、両側の下腿長35.5 cm、右下肢の棘果長83.0 cm であった。左下肢の肢長検査で正しいのはどれか。

  棘果長   転子果長

1. 81.0 cm   79.5 cm

2. 81.0 cm   78.5 cm

3. 81.0 cm   77.5 cm

4. 83.0 cm   79.5 cm

5. 83.0 cm   77.5 cm

 

解答:1

解説

レントゲンを見ると左大腿骨頸部骨折が疑われる。そのため、測定範囲に大腿骨頸部が含まれると左右差が生じることが分かる。左棘果長(上前腸骨棘——内果までの最短距離)は、大腿骨頸部も測定範囲に含まれるため、短縮が起こる。この時点で、選択肢1~3に絞られる。次に左転子果長(大転子——外果までの最短距離)は、測定範囲に大腿骨頸部を含まないため左右差は生じない。よって、1が正しい。

 

 

 

 

4 右股関節の可動域を表に示す。快適速度で直線路を歩行した場合に予想される特徴はどれか。

部位運動方向他動可動域
股(右)屈曲50 度
伸展15 度
外転35 度
内転−10 度

1. 歩隔の増加

2. 右の歩幅の減少

3. 左の遊脚時間の延長

4. 右立脚時の体幹の左側屈

5. 左立脚時の左股関節外転角度の増加

 

解答:1

解説

1.〇 正しい。内転-10°であるため、歩隔が増加する。

2.✖ 股関節屈曲伸展制限がある著明にある場合により起こる。

3.✖ 膝関節伸展拘縮の場合、遊脚相に下肢の分回しが起こり、遊脚時間の延長が起こる。

4.✖ トレンデレンブルグ徴候である。立脚期側の中殿筋の機能低下により起こる。

5.✖ デュシェンヌ兆候である。立脚期側の中殿筋の機能低下により起こる。

 

 

 

5 Daniels らの徒手筋力テストで肩関節屈曲(前方挙上)の段階の測定をする際、図のような代償がみられた。代償動作を生じさせている筋はどれか。

1. 回外筋

2. 上腕二頭筋

3. 前鋸筋

4. 肩甲下筋

5. 広背筋

解答:2

 

解説

正しい運動は、肘関節は軽度屈曲位、前腕を回内位にて肩関節90°まで屈曲する。以下、肩関節屈曲検査での代償動作をまとめた。『上腕二頭筋:肩関節外旋位での肩屈曲』『僧帽筋上部線維:肩甲骨の挙上が目立つ』『大胸筋の作用:肩関節の水平内転が目立つ』他、体幹の側屈、伸展運動など。よって、2が適当である。

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