第52回(H29) 理学療法士国家試験 解説【午前問題66~70】

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66 胃液の分泌を促進するのはどれか。2つ選べ。

1. 胃壁の伸展
2. 胃内pHの低下
3. 交感神経の緊張
4. ガストリンの分泌
5. 十二指腸内への酸性内容物の流入

解答:1,4

解説

胃液分泌の3相

・頭相:資格や嗅覚刺激、口腔粘膜刺激により、胃液分泌が起きる。

・胃相:幽門洞の粘膜が刺激されることにより、ガストリンが内分泌され、胃液分泌される。

・腸相:十二指腸上部粘膜の消化食べ物により、セクレチンが内分泌されガストリンの分泌を抑制し、また、胃の運動が抑制される。

よって、選択肢1.4. 胃壁の伸展/ガストリンの分泌が正しい。

 

2. 胃内pHの低下が起こるということは、胃液の量がすでに多いことを示す。胃液の分泌を促進することはない。
3. 交感神経の緊張では、胃液の分泌は促進されない。なぜなら、迷走神経(副交感神経)刺激であるアセチルコリン分泌によって胃液の分泌が促進されるため。
5. 十二指腸内への酸性内容物の流入では、胃液の分泌は促進されない。十二指腸内への酸性内容物の流入すると、セクレチンやGIPの作用により、胃液の分泌が抑制される。

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【PT/OT/共通】胃(解剖・生理・病態)についての問題「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

67 尿の生成について正しいのはどれか。

1. 集合管では尿の希釈を行う。
2. 血漿蛋白は糸球体を透過する。
3. 血液の濾過は腎小体で行われる。
4. 近位尿細管ではアンモニアの再吸収を行う。
5. 抗利尿ホルモンは水の再吸収量を減少させる。

解答:3

解説

1.× 集合管では尿の希釈を行わない。希釈とは、溶液に水や溶媒を加えて薄めることである。集合管ではバソプレシンにより水分を再吸収することで、尿の濃縮を行っている。
2.× 血液が糸球体の毛細血管を通過する間に血球やタンパク質のような成分は濾過される。血漿タンパクは分子量が大きいので、糸球体を透過できない。透過できるのは、水・アミノ酸・グルコース・無機イオンなどの分子の小さいものに限られる。
3.〇 正しい。血液の濾過は腎小体(糸球体 + ボーマン嚢)で行われる。糸球体にて血液の濾過が行われている。
4.× 近位尿細管では、アンモニア(尿素)、尿酸、クレアチニンなどは再吸収されずに排出する。身体に必要な栄養分としてのグルコース、アミノ酸や電解質としてのNaCl、ビタミンなどが再吸収される。アンモニアは、遠位尿細管・集合管にて分泌される。
5.× 抗利尿ホルモン(バソプレシン)は水の再吸収量を増加させる。

 

 

 

 

68 老化に伴う生理機能の変化で正しいのはどれか。

1. 血管抵抗は低下する。
2. 残気量は減少する。
3. 心拍出量は増加する。
4. 肺活量は増加する。
5. 予備呼気量は減少する。

解答:5

解説

1.× 血管抵抗は、「低下」ではなく増加する。なぜなら、加齢による動脈硬化が起こるため。血管抵抗量と収縮期血圧が上昇する。
2.4.× 残気量は、「減少」ではなく増加する。肺活量は、「増加」ではなく減少する。なぜなら、加齢によって呼吸筋の筋力が低下し、呼気を出しにくくなるため。一方で、肺活量・一秒率・拡散能は低下する。
3.× 心拍出量は、「増加」ではなく減少する。
5.〇 正しい。予備呼気量は減少する。残気量が上昇し、肺活量は低下するため。

類似問題です↓
【PT/OT/共通】加齢に伴う生理学的変化についての問題「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

69 立位姿勢が安定しているのはどれか。

1. 支持基底面が狭い。
2. 重心の位置が高い。
3. 床と足底の接触面の摩擦抵抗が小さい。
4. 上半身と下半身の重心線が一致している。
5. 重心線の位置が支持基底面の中心から離れている。

解答:

解説

1. ✖ 安定させるには、支持基底面を広くする。つまり、両足を広げると安定する。
2. ✖ 安定させるには、重心の位置が低くする。つまり、膝を曲げると安定する。
3. ✖ 安定させるには、床と足底の接触面の摩擦抵抗を大きくする。氷などの摩擦が少ない面よりはアスファルトなどの摩擦が大きい面に接している方が姿勢は安定する。
4. 〇 正しい。上半身と下半身の重心線が一致していると、立位姿勢が安定している。理想的な重心線は、①乳様突起(耳垂のやや後方)→②肩峰(肩関節の前方)→③大転子→④膝蓋骨後面(膝関節前部)→⑤外果前方を通る。
5. ✖ 安定させるには、重心線の位置を支持基底面の中心に位置させる

安定した姿勢の条件
  1. 支持基底面が広い。
  2. 重心線が支持基底面を通る。
  3. 重心が低い。
  4. 作業対象が小さくまとまっている。
  5. 接触面の摩擦抵抗が大きい。
  6. 自分の重心と対象の重心が近い。

 

 

 

 

70 肩甲骨の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。(※不適切問題:解2つ)

1. 挙上:小胸筋
2. 下制:鎖骨下筋
3. 外転:僧帽筋
4. 内転:菱形筋
5. 下方回旋:前鋸筋

解答:2.4

解説

1.× 小胸筋は、「挙上」ではなく、肩甲骨を前下に引く
2.〇 正しい。鎖骨下筋は、下制する。
3.× 僧帽筋は、「外転」ではなく、上部上方回旋・中部内転・下部下方回旋する。
4.〇 正しい。菱形筋は、内転する。
5.× 前鋸筋は、「下方回旋」ではなく、肩甲骨を前方に引く。

 

苦手な方向けにまとめました。参考にしてください↓

【暗記用】体幹筋の起始・停止・作用・神経を完璧に覚えよう!

 

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