【暗記用】体幹筋の起始・停止・作用・神経を完璧に覚えよう!

【暗記用】体幹筋の起始・停止・作用・神経を完璧に覚えよう!

 国家試験において、筋の起始・停止・作用はROMの基本軸・移動軸とは違い、一字一句覚える必要はない。ただここ近年は、細部まで問われることが多くなってきている印象である。この記事は、私自身のスキルアップのためでも、国家試験を受ける方たちへの応援としても書かせていただいた。臨床に出ても必ず使用する知識となる。クリックすれば答えが出る仕様なので、繰り返し覚えていこう。

 

 

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【理学療法評価】関節可動域表示ならびに測定法(ROM)の暗記用。

 

参考文献:解剖学 第4版/医学書院/野村嶬

浅胸筋群(4筋)

筋名起始停止作用神経
大胸筋
鎖骨部:鎖骨内側1/2~2/3
胸肋部:胸骨前面と上5~7個の肋軟骨
腹部:腹直筋鞘前葉の表面
上腕骨の大結節稜
肩関節内転、内旋。
鎖骨部:肩甲骨屈曲。
腹部:肩関節下制。
(なお、手を壁につけているときのように上肢が固定されているとき、または腕を前にあげて深呼吸するときなどに胸郭を上げて吸息を補助)
内側および外側胸筋神経
(C5),C6~T1
小胸筋
第2(3)~5肋骨表面
肩甲骨の烏口突起
肩甲骨を前下に引く。このとき下角が後内側に回旋する。肩甲骨を固定すると肋骨を引き上げる。
内側および外側胸筋神経
C7,C8,(T1)
鎖骨下筋
第1肋骨上面の胸骨端
鎖骨の中部下面
鎖骨を下方に引く。
鎖骨下筋神経
C5,(C6)
前鋸筋
第1~8(~10)肋骨前外側面
第1,2肋骨とその間の腱弓からの筋束は肩甲骨上角。
第2,3肋骨からは分散して広く肩甲骨内側縁。
第4肋骨以下からは下角。
全体:肩甲骨を前方に引く。
下2/3:下角を前に引いて肩甲骨を外方に回旋し、上腕の屈曲と外転を補助。
最上部:肩甲骨をやや引き上げる。
長胸神経
C5~C7,(C8)

 

 

深胸筋群(3筋)

筋名起始停止作用神経
外肋間筋
上位肋骨下縁
下位肋骨上縁
肋骨を引き上げて胸郭を広げる(吸息)
肋間神経
T1~T11
内肋間筋
下位肋骨上縁
上位肋骨の下縁および内面
外肋間筋と反対に肋骨を引き下げて胸郭を狭める(呼息)
肋間神経
T1~T11
胸横筋
胸骨体の下部と剣状突起の後面
(第2)第3~6肋軟骨ないしこれに接する肋骨部
肋骨を引き下げて胸郭を狭める(呼息)
肋間神経
(T2),T3~T5,(T6)

 

 

 

 

横隔膜(1筋)

筋名起始停止作用神経
横隔膜
胸郭下口の全周で、腰椎部、肋骨部、胸骨部の3部からなる。
腱中心
その収縮によって円蓋を下げ、胸腔を広げる(吸息)
横隔神経と副横隔神経
(30~40%で欠如)
C3~C5,(C6)
腰椎部
内側脚:第1~4腰椎体。
外側脚:内側弓状靭帯と外側弓状靭帯。
肋骨部
第7~12肋軟骨(肋骨弓部)の内面
胸骨部
剣状突起。一部は腹横筋腱膜の内面

 

 

腹部の筋(主なもの6筋)

筋名起始停止作用神経
前腹筋群
腹直筋
恥骨結合と恥骨結節との間
第5~第7肋軟骨。
剣状突起の前面。
胸郭の前部を引き下げまたは骨盤の前部を引き上げ、また脊柱を前方に曲げる。
肋間神経
腸骨下腹神経
(T6),T7~T12,(L1)
錐体筋
恥骨
白線の下部
白線を張り、腹直筋の働きを助ける。
肋間神経
腸骨下腹神経
T12,L1,(L2)
側腹筋群
外腹斜筋
第5(6)~12肋骨の外面
腱膜は腹直筋鞘の前葉に入って白線に終わる。鼠経靭帯、恥骨稜。
最後部:腸骨稜外唇
肋骨の引き下げ、脊柱の屈曲、骨盤の引き上げ、また脊柱を同時に曲げ、上体を対側に回す。
腹圧を高め、腹式呼吸のとき呼息を行う。
肋間神経
腸骨下腹神経
T5~L1
内腹斜筋
腰腱膜、腸骨稜前部の中間線および鼠経靭帯の外側部
腱膜は2枚に分かれて腹直筋鞘の前後両葉に入り白線に終わる(弓状線より下部では前葉のみ)
最後部:第10~12肋骨の下縁
上体を同側に回す。
腹圧を高め、腹式呼吸のとき呼息を行う。
肋間神経
腸骨下腹神経
腸骨鼠経神経
T10~L1,(L2)
腹横筋
第7~第12肋骨内面、腰腱膜、腸骨稜前部の内唇、鼠経靭帯の外側部
腱膜が、弓状線から上では腹直筋鞘後葉に、下では前葉に入って白線に終わる。
腹斜筋とともに腹圧を高める。腹腔の容積を小さくしその内容の排出を促す。また横隔膜を押し上げて呼息を行う。
肋間神経
腸骨下腹神経
腸骨鼠経神経
陰部大腿神経
T5~L2
後腹筋
腰方形筋
腸骨稜と腸腰靭帯、腰椎肋骨突起
第12肋骨、腰椎肋骨突起
腰椎を同側に曲げる。両側が働けば腰椎を後ろへ曲げる(腰を反らす)
腰神経叢
T12~L3

 

 

背部浅側の筋(脊髄神経前枝または副神経支配.主なもの5筋)

筋名起始停止作用神経
浅背筋群 第1層
僧帽筋
後頭骨上項線、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎以下全胸椎の棘突起および棘上靭帯
肩甲骨の肩甲棘と肩峰の上縁および鎖骨外側1/3(三角筋の起始範囲とほぼ同じ)
上部:肩甲骨と鎖骨の肩峰端を内上方にあげる。
中部:肩甲骨を内側に引く。
下部:肩甲骨を内下方に引き下げると同時にその下角を外側に回旋する。
副神経(外枝)と頸神経叢の筋枝
(C2~C4)
広背筋
第6~8胸椎以下の棘突起、腰背腱膜、腸骨稜、第(9)10~12肋骨および肩甲骨下角
上腕骨の小結節稜
肩関節内転、外旋。
多少内旋。
胸背神経
(C6),C7,8
浅背筋群 第2層
小菱形筋
下部項靭帯、第7頸椎と第1胸椎の棘突起
肩甲骨内側縁
(肩甲棘より上部)
肩甲骨を内上方に引く
肩甲背神経
C4~C6
大菱形筋
第2~4胸椎の棘突起および棘上靭帯
肩甲骨内側縁
(肩甲棘より下部)
肩甲骨を内上方に引く
肩甲背神経
C4~C6
肩甲挙筋
第1~(3)4頸椎の横突起後結節
肩甲骨の上角と内側縁の上部
肩甲骨を内上方に引く
頸神経叢の枝と肩甲背神経
C2~C5

 

 

棘肋骨筋群(深背筋群第1層,2筋)

筋名起始停止作用神経
上後鋸筋
第(4)5頸椎から第1(2)胸椎までの棘突起と項靭帯
第2~5肋骨の肋骨角とその外側部
第2~5肋骨を引き上げる。
(吸息の補助)
肋間神経
(C8),T1~T4
下後鋸筋
第11胸椎~第2腰椎の棘突起
第9~(11)12肋骨の外側部下縁
第9~第12肋骨を下に引く。
(呼息の補助)
肋間神経
T9~T11,(T12)

 

 

 

 

固有背筋群(脊髄神経後枝の支配する本来の背部の筋.主なもの7筋)

筋名起始停止作用神経
板状筋
(頭板状筋、頸板状筋)
頭板状筋:項靭帯、第3頸椎~第3胸椎の棘突起
頸板状筋:第3~6胸椎の棘突起
頭板状筋:乳様突起と上項線外側部
頸板状筋:第1~3頸椎の横突起後結節
片側が働けば頭と頚をその側に回転し、かつその方向に傾ける。
両側が同時に働けば頭と頚を後ろに反らせる(背屈)。
脊髄神経後枝の外側枝
C1~C5
<脊柱起立筋群>
腸肋筋
(腰腸肋筋、胸腸肋筋、頸腸肋筋)
腸骨稜および仙骨後面、第12~3(4)肋骨の肋骨角上縁
第12~1肋骨の肋骨角
(起始のすぐ外側)および第7~4(3)頸椎の横突起の後結節
両側が作用すると脊柱を反らせ、肋骨を引き下げる。
片側が働けば体を同側に曲げる。
脊髄神経後枝の外側枝
C8~L1
最長筋
(胸最長筋、頸最長筋、頭最長筋)
胸最長筋:腸骨稜、仙骨および腰椎の棘突起。
頸最長筋、頭最長筋:胸椎の横突起ないし頸椎の関節突起(第6胸椎~第5頸椎)
胸最長筋:外側腱列は全腰椎の肋骨突起と第3~5以下の肋骨、内側腱列は全腰椎の副突起と全胸椎の横突起。
頸最長筋:第2~6頸椎の横突起の後結節。
頭最長筋:側頭骨の乳様突起。
両側が作用すると脊柱を反らせ、肋骨を引き下げる。
片側が働けば体を同側に曲げる。
頭最長筋は同側に頭を曲げるが、そのほかに同側に頭を回す。
脊髄神経後枝の外側枝
C1~L5
棘筋
(胸棘筋)
第2腰椎~第12,11胸椎の棘突起
(起始腱は胸最長筋と癒着する。)
第8,9~第3,2,1胸椎の棘突起
片側が働けば体を同側へ曲げる。
両側が働けば体を背屈する。
脊髄神経後枝の内側枝
C2~T10
<横突棘筋群>
半棘筋
(頭半棘筋、頸半棘筋、胸半棘筋)
頭半棘筋:第8胸椎~第3頸椎の横突起。
頸・胸半棘筋:第12~1(2)胸椎の横突起。
頭半棘筋:後頭骨の上、下項線の間。
頸・胸半棘筋:第4胸椎~第2頸椎の棘突起
両側が働くと頭や脊柱を後ろに反らせる。
片側が働けば脊柱を同側に曲げ、対側に回す。
(長い筋束ほど曲げる作用が強く、短いものほど回す作用が著明)
脊髄神経後枝の内側枝(外側枝)
C1~T7
多裂筋
仙骨後面、全腰椎の乳頭突起、全胸椎の横突起、第4~5頸椎までの関節突起
腰椎以上軸椎までの棘突起
片側が働けば脊柱を同側に曲げ、対側に回す。
両側が働けば脊柱を後ろに反らせる。
脊髄神経後枝の内側枝
C3~S3
回旋筋
(長回旋筋、短回旋筋)
全胸椎の横突起上縁、頸椎の関節突起、腰椎の乳頭突起
長回旋筋:1椎骨を隔てた上位の椎骨の棘突起。
短回旋筋:直上の椎骨の棘突起
脊柱を強く回旋する。
脊髄神経後枝の内側枝
C3~S3

 

 

後頭下筋群(4筋)

筋名起始停止作用神経
大後頭直筋
軸椎の棘突起
後頭骨の下項線の外側部
主として頭を後ろに引いて直立位に保持する。
一側が働けば同側に曲げ、かつ同側に回す。
後頭下神経の内側枝
C1
小後頭直筋
環椎の後結節
後頭骨の下項線の内側部の下方
主として頭を後ろに引いて直立位に保持する。
一側が働けば同側に曲げる。
後頭下神経の内側枝
C1
上頭斜筋
環椎の横突起前面
後頭骨の下項線の外側部の外上方
主として頭を後ろに引いて直立位に保持する。
一側が働けば同側に曲げる。
後頭下神経の外側枝
C1
下頭斜筋
軸椎の棘突起
環椎の横突起の後部
主として頭を後ろに引いて直立位に保持する。
一側が働けば同側に曲げる。また同側に回す。
頸神経後枝の内側枝
C1,C2

参考文献:解剖学 第4版/医学書院/野村嶬

 

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