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理学療法士国家試験 加齢に伴う生理学的変化についての問題7選「まとめ・解説」

※問題の引用:理学療法士国家試験 厚生労働省より
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

 

第42回 72問

高齢患者の特徴で誤っているのはどれか。

1.症状が非定型的である。

2.精神症候を伴いやすい。

3.合併症を伴いやすい。

4.検査所見での個人差が少ない。

5.予後に心理社会的要因が影響しやすい。

 

解答4

解説

1.〇 正しい。痛みが出ない、言っていることがころころ変わるなど、症状が非定型的である。

2.〇 正しい。精神症候を伴いやすい。受け答えの反応が悪くなったり、認知症状が出現したりする。また気分が悪い時は、症状も伴って極端に悪く言ったりする。

3.〇 正しい。合併症を伴いやすい。体力(免疫力や筋力など)の低下や、持病が多いため合併症を伴いやすい。

4.× 検査所見での個人差は、少ないのではなく大きい。例えば、何人もの出産をしている人は、痛みに対して強いなど、これまでの生活で変わってくる。

5.〇 正しい。予後に心理社会的要因が影響しやすい。例えば大腿骨骨折後で、単身生活復帰が心配といった心理社会的要因により、自宅復帰でなく施設での生活になるなど、予後に影響を与えやすい。

 

 

 

 

 

第46回 午後68問

高齢者で減少するのはどれか。2つ選べ。

1.心拍出量

2.腎血流量

3.体脂肪率

4.末梢血管抵抗

5.機能的残気量

 

解答1,2

解説

1.〇 加齢により、心拍出量は減少する。

2.〇 加齢により、腎血流量は減少する。

3.× 加齢により基礎代謝が低下するため、体脂肪率は増加する

4.× 加齢による動脈硬化などにより末梢血管抵抗は増加する。

5.× 加齢により呼吸機能は低下し、残気量が増加するとともに機能的残気量も増加する。

 

 

 

 

 

第47回 午後95問

高齢者にみられる加齢に伴う変化で誤っているのはどれか。

1.関節軟骨の変性

2.高音域の聴力低下

3.収縮期血圧の上昇

4.唾液分泌量の増加

5.食塊の消化管通過時間の延長

 

解説4

解答

1.〇 正しい。加齢に伴い、関節軟骨は変性・摩耗していく。例えば、変形性関節症は加齢に伴い軟骨が摩耗し発症する。

2.〇 正しい。加齢に伴い、高音域の聴力低下が起こる。例えば、老人性難聴は高音域から障害される。

3.〇 正しい。加齢に伴い、収縮期血圧の上昇が起こる。例えば、動脈硬化によって血管抵抗が増大するため血圧は上昇する。

4.× 加齢に伴い、唾液分泌量の増加ではなく、低下していく。その結果、細菌が増殖しやすくなり口臭が目立つようになる。

5.〇 正しい。加齢に伴い、食塊の消化管通過時間は延長する。消化管の蠕動運動が低下していることも同時に覚えておく。

 

 

 

 

 

第48回 午後68問

生理的老化について誤っているのはどれか。

1.残気量が増加する。

2.骨塩量が減少する。

3.水晶体の蛋白変性が起こる。

4.筋持久力より瞬発力が先に低下する。

5.低い声より高い声の方が聞き取りやすい。

 

解答4

解説

1.〇 正しい。残気量が増加する。一方で、肺活量・1秒率・拡散能は低下する。

2.〇 正しい。骨塩量が減少する。骨塩量は減少し、骨粗鬆症になりやすくなる。

3.〇 正しい。水晶体の蛋白変性が起こる。加齢により、水晶体の調節力の低下や、水晶体内のタンパク質の変性が起こり、白く濁り白内障になる。白内障の原因には糖尿病、アトピー性皮膚炎、ステロイド剤の副作用、目の外傷があるが、他に加齢もある。

4.× 筋持久力より瞬発力が先に低下するのは間違いである。加齢により筋肉は萎縮し、特に瞬発力が低下するが、それに比べて持久力低下は緩やかである。

5.〇 正しい。低い声より高い声の方が聞き取りやすい。例えば、老人性難聴は、高音域の聴力から障害される。

 

 

 

 

第48回 午後95問

高齢者にみられる特徴はどれか。

1.男性における前立腺の萎縮

2.卵胞刺激ホルモンの低下

3.歩行開始時の心拍数減少

4.前角細胞数の減少

5.立位時の骨盤前傾

 

解答4

解説

1.× 加齢により、男性における前立腺の萎縮するのではなく、肥大する傾向がある。

2.× 加齢により、女性ホルモンは分泌低下する。そのため、代償的に、卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH)が増加する。

3.× 歩行開始時の心拍数減少は間違いである。運動耐容能が低下していると、軽い運動によっても心拍数が増加しやすい。

4.〇 正しい。前角細胞数の減少は加齢により減少する。

5.× 高齢者では円背などにより立位時の骨盤前傾ではなく、後傾していることが多い。

 

 

 

 

 

第52回 午前68問

老化に伴う生理機能の変化で正しいのはどれか。

1. 血管抵抗は低下する。

2. 残気量は減少する。

3. 心拍出量は増加する。

4. 肺活量は増加する。

5. 予備呼気量は減少する。

 

解答:5

解説

1.× 血管抵抗は増加する。

2,4.× 残気量は増加する。肺活量は減少する。加齢によって呼吸筋の筋力が低下し、呼気を出しにくくなるため。

3.× 心拍出量は減少する。

5.〇 正しい。予備呼気量は減少する。

 

 

 

 

第53回 24問

加齢に伴う生理的変化について正しいのはどれか。

1.肝重量の増加

2.自己抗体形成の低下

3.抗原抗体反応の低下

4.血繫アルブミン量の増加

5.クレアチニンクリアランスの増加

 

解答:3

解説

1.×:加齢に伴い、肝重量は低下する。

2.×:自己抗体形成能力は、加齢によっては変化しない。

3.〇:正しい。抗原抗体反応は低下する。

4.×:血繫アルブミン量は低下する。

5.×:クレアチニンクリアランスとは、血漿中の特定成分を1分間に腎から尿中に排泄されるのに必要な血漿量で示される。加齢とともに、低下する。

 

覚えておこう!!

加齢による生理機能の変化以下のものがあげられる。しっかり覚えておこう。

 生理機能の変化
消化器

・消化管では、消化液の分泌低下、蠕動運動の低下が起こる。

の運動低下、腹筋の弛緩、直腸内圧閾値上昇により、便秘傾向になる。

心・脈管

・心臓は左室肥大傾向があり、臓器重量は増加する。

・運動負荷時の心拍出量は、加齢に伴い低下する。

収縮期血圧が上昇する.

動脈硬化が起こりやすくなり、虚血性心疾患が増加する。

内分泌・性ホルモンの分泌低下により、代償的にゴナドトロピン(LH・FSH)、血中コレステロールが増加する。
腎臓

・腎の濃縮機能が衰えているので脱水乏尿になる傾向がある。

・膀胱括約筋の硬化、前立腺肥大などから排尿困難失禁を生じやすい。

血液一般に貧血傾向である。また感染症で白血球増加が起こらないことが多い。
呼吸器

肺残気量は増大し、肺活量1秒率拡散能は低下する。

咳嗽反射、気道粘膜の線毛運動の低下がある。

喀痰排出が不十分になる。

骨・筋肉

骨格筋が萎縮し、筋肉量が減少するため、基礎代謝や身体活動の低下を来す。

骨量が減少し、骨粗鬆症になりやすい。

・上肢と下肢を比較すると、下肢のほうが早期に衰える。

・関節可動域の制限により転倒しやすくなる。

皮膚

・汗腺、皮脂腺から分泌される皮脂量や保湿因子の減少に伴い、皮膚が乾燥しやすくなる。

・皮膚が乾燥すると瘙痒閾値が低下し、弱い刺激で瘙痒感を感じるようになる。

生殖機能

・男性は加齢とともにホルモンの変化、陰茎血管系の異常などにより性行為に支障を来す。個人差もあるが、精子形成能力は70歳になっても維持される。

・女性は閉経に伴い急激は性ホルモンが低下する。

・性行為に結びつかなくても、スキンシップを図ることで欲求が充足されることが少なくない。

その他

40歳頃より視力は遠視に傾く。また暗順応が低下する。

・加齢による聴力の低下は50歳頃から、高音域より始まる。

・加齢によって最も鈍くなる味覚は塩味である。

体温調節ができにくくなる。

 

 

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