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第54回(H31) 理学療法士国家試験 解説【午前問題76~80】

 

76. 神経原性ショックの特徴はどれか。

1. 交感神経の緊張
2. 徐脈
3. 心拍出量の増加
4. 中心静脈圧の上昇
5. 皮膚温の低下

解答
解説
上位胸椎より高位の脊髄損傷によるショックで、その本態は自律神経系失調によって引きおこされた末梢血管弛緩による血圧低下である。血液分布異常性ショックの一つである。症状としては血圧低下のほか徐脈をともない、四肢末梢の皮膚は暖かく、乾燥している。外傷にともなうショックである。よって、解答は2. 徐脈である。
1. ×:交感神経などの自律神経系が失調される。
2. 〇:正しい。上記解説参考。
3. ×:心拍出量は増加ではなく低下する。
4. ×:中心静脈圧は、上昇ではなく低下する。
5. ×:皮膚温は低下ではなく、上昇する。

 

 

 

77. 肺気量で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 1秒率=1秒量÷%肺活量
2. 機能的残気量=予備吸気量+残気量
3. 最大吸気量=1回換気量+予備吸気量
4. 残気量=全肺気量-肺活量
5. 肺活量=予備吸気量+予備呼気量

解答3,4
解説
1. ×:1秒率=1秒量÷%肺活量ではなく、1秒率= 1秒量÷努力肺活量×100である。
2. ×:機能的残気量=予備吸気量+残気量ではなく、機能的残気量=予備呼気量+残気量である。
3. 〇:正しい。最大吸気量=1回換気量+予備吸気量で表せる。
4. 〇:正しい。残気量=全肺気量-肺活量で表せる。
5. ×:肺活量=予備吸気量+予備呼気量ではなく、肺活量=最大吸気量+予備呼気量である。

 

 

 

78. 正しい組み合わせはどれか。

1.  A. Beck————愛着理論
2.  J. Bowlby———認知療法
3.  R. Liberman——系統的脱感作
4.  C. Rogers———来談者中心療法
5.  J. Wolpe————社会生活技能訓練

解答
解説
1. ×:A. Beckは、社会生活技能訓練である。
2. ×:J. Bowlby(ジョン・ボウルビー)は、愛着理論である。
3. ×:R. Liberman(ロバート・リバーマン)は、社会生活技能訓練である。社会生活技能訓練は、認知構想両方の考えが生かされた集団精神療法の例である。
4. 〇:正しい。C. Rogersは、来談者中心療法である。
5. ×:J. Wolpeは、系統的脱感作である。

 

 

 

79. ライフステージにおける成人期後期(50~60歳ころ)の特徴で適切なのはどれか。

1. 親しい人の死を経験し、自分の死についても受容的になる。
2. 心理社会的な猶予期間(モラトリアム)といえる時期である。
3. 仕事や家庭を持つようになり、社会人としての成長をみせる。
4. 経験の蓄積により判断力は向上を続けるが記憶力は低下を示す。
5. 社会的役割の減少や身体的不自由など多くの喪失体験がみられる。

解答
解説
1. ×:親しい人の死を経験し、自分の死についても受容的になるのは、老年期である。
2. ×:心理社会的な猶予期間(モラトリアム)といえる時期は、青年期である。
3. ×:仕事や家庭を持つようになり、社会人としての成長をみせるのは、青年期~成人前期である。
4. 〇:正しい。経験の蓄積により判断力は向上を続けるが記憶力は低下を示すのは、成人後期である。
5. ×:社会的役割の減少や身体的不自由など多くの喪失体験がみられるのは老年期である。

 

 

 

80. 交通事故により下肢を骨折したが、リハビリテーションの回数が少ないことで、治療者に強い不満をぶつけてしまった。その後「先生は私を嫌っている」と考える防衛機制はどれか。

1. 回避
2. 投影
3. 否認
4. 抑圧
5. 合理化

解答
解説
1. ×:回避は、葛藤や不安に直面したとき、白昼夢や病気に逃げ込むことである。防衛機制の「抑圧・否認・隔離」の総称を回避・逃避と表現することもある。
2. 〇:正しい。投影とは、事故の欠点や攻撃性を他人の中に見出し、他人を攻撃することで自己の劣等感、攻撃性をないものとすることである。
3. ×:否認は、否認したくない感情、経験を実際には存在しなかったかのように振舞うことである。
4. ×:抑圧は、否認しがたい自分の欲求を無意識のうちに抑えつけてしまうことである。
5. ×:合理化は、欲求が満たされない時、その耐え難い感情をかなり強引な理由付けを行って処理しようとすることである。

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