リハビリ特化型通所サービス 明日へ【施設案内】

第54回(H31) 理学療法士国家試験 解説【午前問題81~85】

 

81. ある患者の心理検査の一部を示す。この検査法はどれか。

1. HTP<House-tree-person test>
2. SCT
3. MMPI
4. P-Fスタディ
5. ASQ<Autism Screening Questionnaire>

 

解答
解説
できるだけ、正式名称で覚えておくことで、なんとなくその検査の内容まで予想できる。
1. ×:HTP<House-tree-person test>は、投影描画法とも呼ばれ、描き手は「家」「木」「人」の絵をかいてもらう。描かれた絵には描き手の心理が投影されている。
2. 〇:正しい。SCT(sentence completion technique)は、文章完成法のことである。用紙にはいくつかの単語や未完成の短文があり、その続きを患者が書き込み、文章を完成させ、その患者の人格を読み取る形式である。
3. ×:MMPI(Minnesota Multiphasic Personality inventory:ミネソタ多面的人格検査)は、質問紙法による人格検査で550の項目に、YES・NOで答えさせ、人格特性をとらえるものである。
4. ×:P-Fスタディ(Picture Frustration Study)は、絵画欲求不満テストとも呼ばれる投影法による心理検査である。日常生活で欲求不満を起こすような絵が描かれた24の場面について被験者に空白の吹き出しに自由に記入させる。核反応から対処行動としての自責・他責・無責の性格傾向を明らかにする。
5. ×:ASQ<Autism Screening Questionnaire>は、自閉症スクリーニング質問紙で問診形式による自閉症チェックリストである。

 

 

 

 

82. ASIAの評価法における脊髄の髄節とそのkey muscleの組み合わせはどれか。

1. C6——上腕二頭筋
2. C8——上腕三頭筋
3. T1——小指外転筋
4. L1——大腿四頭筋
5. L5——前脛骨筋

解答
解説
1. ×:C6は、手背屈筋である。上腕二頭筋はC5である。
2. ×:C8は、中指末節の屈筋である。上腕三頭筋は、C7である。
3. 〇:正しい。T1は、小指外転筋である。
4. ×:L1は、股関節内転筋である。大腿四頭筋は、L3である。
5. ×:L5は、母趾伸展筋である。前脛骨筋はL4である。

 

 

 

83. 絞扼性神経障害における障害部位と症候の組み合わせで正しいのはどれか。

1. 手根管——下垂手
2. 足根管——足背の異常感覚
3. 梨状筋——下腿内側の異常感覚
4. 肘部管——涙滴徴候
5. 腓骨頭——下垂足

解答
解説
1. ×:手根管を通る神経は、正中神経である。したがって、猿手となる。下垂手は、橈骨神経麻痺である。
2. ×:足根管を通る神経は、脛骨神経である。したがって、足背ではなく足底の異常感覚を呈す。足背の異常感覚は、腓骨神経である。
3. ×:梨状筋の直下に坐骨神経が通る。坐骨神経は、下腿にかけ腓骨神経・脛骨神経に分岐する。したがって、下腿内側ではなく、下腿後面や外側に異常感覚を呈す。
4. ×:肘部管は、尺骨神経が通る。涙滴徴候は、前骨間神経麻痺で起こり、母指と示指の第1関節の屈曲ができなくなり、その時に母指と示指で丸を作らせると母指の第1関節過伸展、示指の第1関節過伸展することをいう。
5. 〇:正しい。腓骨頭の直上に腓骨神経が通り、腓骨神経が障害されることで下垂足が起こる。

 

 

 

84. 失行の検査でないのはどれか。

1. お茶を入れてもらう。
2. 金槌で釘を打ってもらう。
3. 日常物品の名前を答えてもらう。
4. 「おいでおいで」の動作をしてもらう。
5. 歯ブラシを持ったつもりで歯を磨くまねをしてもらう。

解答
解説
1. ×:お茶を入れてもらうのは観念運動失行の検査である。
2. ×:金槌で釘を打ってもらうのは、観念運動失行の検査である。
3. 〇:日常物品の名前を答えてもらうのは、物体失認の検査である。
4. ×:「おいでおいで」の動作をしてもらうのは、観念運動失行の検査である。
5. ×:歯ブラシを持ったつもりで歯を磨くまねをしてもらうのは、観念運動失行の検査である。

 

 

 

85. 性染色体異常で発症するのはどれか。2つ選べ。

1. Down症候群
2. Marfan症候群
3. Turner症候群
4. Williams症候群
5. Kleinfelter症候群

 

解答3,5
解説
コメント欄、ご教授ありがとうございました。
性染色体とは、雌雄異体の生物で雌雄によって形態や数が異なる染色体もしくは形態的な差異が見られないが性決定に関与する染色体。性染色体以外の雄雌で共通な染色体は常染色体と呼ぶ。
1. ×:Down症候群は、21番染色体全長あるいは一部の重複に基づく常染色体異常である。
2. ×:Marfan症候群は、マルファン症候群の原因は遺伝子の異常・変化(常染色体優性遺伝)で起こる。
3. 〇:Turner症候群は、2本のX染色体のうち1本の部分的または完全な欠失によって引き起こされる性染色体異常である。
4. ×:Williams症候群は、7番常染色体の微細な欠失(顕微鏡では発見できないほどのサイズ)が原因で、突然変異での発症で起こる。
5. 〇:Kleinfelter症候群は、男性の性染色体にX染色体が一つ以上多いことで生じる一連の症候群で性染色体異常ある。

2 COMMENTS

匿名

85番
問題文をよく読むと性染色体の異常で問われています。
ダウン症、ウィリアムス症は常染色体の異常なので間違いです。

返信する
大川 純一

ご教授ありがとうございます。
修正いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)