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第52回(H29) 理学療法士国家試験 解説【午前問題76~80】

76 急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。

1. 血管内皮細胞の損傷

2. 血漿蛋白の滲出

3. 好中球の集積

4. サイトカインの分泌

5. 組織の線維化

 

解答:5

解説

1~4.✖ 急性炎症の特徴である。

5.〇 正しい。急性炎症では刺激物質が除去され、作用物質が分解されるとマクロファージは最終的には死滅するかリンパ管を通って消失するが、慢性炎症に移行した場合はマクロファージの集積は持続し、Tリンパ球と相互に刺激し合う。

 

 

 

77 頭部MRI のT1 強調冠状断像を別に示す。矢印の部位はどれか。

1. 前頭弁蓋

2. 帯状回

3. 尾状核

4. 海馬

5. 島

 

解答:4

解説

1.✖ 前頭弁蓋は、中心前溝下部と 外側溝上行枝の領域。

2.✖ 帯状回は、大脳の内側面において、脳梁の辺縁を前後方向に走る脳回。

3.✖ 尾状核は、大脳基底核に位置する神経核である。

4.〇 正しい。海馬である。

5.✖ 島は、島皮質は脳の外側面の奥、側頭葉と頭頂葉下部を分ける外側溝の中に位置している。

 

 

78 自分自身が受け入れることができない衝動・観念を、他の人が持っているとする防衛機制はどれか。

1. 反動形成

2. 合理化

3. 否認

4. 投影

5. 抑圧

 

解答:4

解説

1.✖ 反動形成は、満たされない欲求を反対の欲動によって打ち消すこと。

2.✖ 合理化は、欲求が満たされない時、その耐え難い感情をかなり強引な理由付けを行って処理しようとすること。

3.✖ 否認は、否認したくない感情、経験を実際には存在しなかったかのように振舞うこと。

4.〇 正しい。投影である。

5.✖ 抑圧は、否認しがたい自分の欲求を見意識のうちに抑えつけてしまうこと。

 

 

79 老年期における精神保健上の問題として適切なのはどれか。

1. 緘黙

2. 同一性拡散

3. 社会的孤立

4. 空の巣症候群

5. モラトリアム

 

解答:3

解説

エリクソンのライフライクル理論(心理社会的発達理論)を覚えておく。

【乳児期】基本的信頼感vs不信感

【幼児前期】自律性vs恥・羞恥心

【幼児後期】積極性(自発性)vs罪悪感

【児童期・学齢期】勤勉性vs劣等感

【青年期】同一性(アイデンティティ)vs同一性の拡散

【成人期】親密性vs孤立

【壮年期】世代性vs停滞性

【老年期】自己統合(統合性)vs絶望

 

1.✖ 緘黙(かんもく)…口を閉じて、しゃべらないこと。おしだまること。だんまり。無言。

2.✖ 同一性拡散の危機…自我同一性がうまく達成されないと、「自分が何者なのか、何をしたいのかわからない」という危機に陥る。

3.〇 正しい。

4.✖ 空の巣症候群(からすのすしょうこうぐん)…子どもが家を出たり結婚したりしたときに、多くの女性が感じる憂うつで不安になる苦しみの一般的な信念を表す言葉である。

5.✖ モラトリアム…青年が社会で一定の役割を引き受けるようになるまでの猶予期間のこと。

 

 

80 行動療法の技法でないのはどれか。

1. 精神分析

2. 系統的脱感作法

3. 曝露反応妨害法

4. トークンエコノミー法

5. バイオフィードバック法

 

解答:1

解説

行動療法とは、学習理論にもとづいて人減の異常行動を是正させる方法である。

1.〇 心理療法と精神療法は同義と考えよう。精神分析とは、自由連想法により無意識のうちに抑圧されていた葛藤を意識化させ、洞察し解決に向かわせる手法。

2~5.✖ 行動療法である。

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