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第52回(H29) 理学療法士国家試験 解説【午前問題81~85】

81 語の流暢性課題を含む検査はどれか。

1. MMPI

2. MMSE

3. WCST

4. HDS-R

5. Rorschachテスト

 

解答:4

解説

HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)の内容は、①見当識、②言葉の記銘、③計算、④逆唱、⑤言葉の遅延再生、⑥物品再生、⑦言葉の流暢性である。ちなみに、言葉の流暢性を調べる項目は、『知っている野菜の名前をできるだけ多くいってください』と検査する。

 

 

 

82 中心性脊髄損傷について正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 高齢者に多い。

2. 骨傷に伴って生じることが多い。

3. 頸椎の過屈曲によって発生することが多い。

4. 肛門括約筋の収縮が障害されることが多い。

5. 下肢より上肢機能が強く障害されることが多い。

 

解答:1,5

解説

中心性脊髄損傷は、頸椎の過伸展により頚髄中心部の灰白質が主として障害される。交通事故や高所からの転落による脊髄損傷と異なり、転倒など比較的軽微な外傷でも生じ、明らかな骨折や脱臼を伴わない例も少なくない。高齢者に多く、男女で比べると男性に多い。また、多くの場合基礎疾患として、後縦靭帯硬化症や脊柱管狭窄症を有している。下肢より上肢に運動障害が強く、受傷後の回復も下肢が早い。知覚障害は正常かあっても軽度であるが、上肢の痙縮は強いことが多く、手指の巧緻性低下により更衣動作や整容動作といったADLに影響が及ぶ。よって、1.5が正しい。

 

 

83 運動障害と評価方法の組合せで正しいのはどれか。

1. 運動失調————指鼻試験

2. 筋力低下————Brunnstrom法ステージ

3. 持久力低下———徒手筋力テスト

4. 錐体外路障害——Babinski 反射

5. 錐体路障害———Romberg試験

 

解答:1

解説

1.〇 正しい。

2.✖ Brunnstrom法ステージは、片麻痺に対して行う。

3.✖ 徒手筋力テストは、筋力低下に対して行う。

4.✖ Babinski反射は、錐体路障害に対して行う。

5.✖ Romberg試験は、脊髄性障害に対して行う。

 

 

84 観念運動失行の検査はどれか。

1. 「今、何時ですか」

2. 「右手の薬指はどれですか」

3. 「歯を磨くまねをしてください」

4. 「紙を折って封筒に入れてください」

5. 「このカードに描いてある絵を覚えてください」

 

解答:3

解説

観念運動失行とは、命令を理解し、行為する意思を持っていながら、指示された単純な動作の遂行が不能となる状態である。よって、3.が正しい。

観念失行とは、運動の企画ができなくなり、行為の手順が分からなくなった状態である。ここの動作は可能であるのに、目的にかなった行為はできない。今回の問題では4.である。

 

 

85 上腕骨外側上顆炎について正しいのはどれか。

1. 男性に多い。

2. 高齢者に多い。

3. 自発痛はない。

4. 手関節伸筋腱の付着部の炎症である。

5. 物を持ち上げる際は前腕回内位で行うようにする。

 

解答:4

解説

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を問う問題である。

1.✖ 男女比は明らかではない。やや女性の方が多いと言われている。

2.✖ テニス肘と言われている通り、何度も反復動作をするスポーツ選手に多い。

3.✖ 自発痛とは、何も刺激を加えていないのに感じる痛みである。上腕骨外側上顆炎(テニス肘)は、安静時痛(自発痛)は、ないことが多いが、必ずしもないと断定はできない。

4.〇 正しい。手関節伸筋腱の付着部の炎症である。

5.✖ 物を持ち上げる際は前腕回外位で行うようにする。回内は痛みを助長する。

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