第47回(H24) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午前問題61~65】

 

61 DNA に含まれないのはどれか。

1.チミン
2.グアニン
3.ウラシル
4.シトシン
5.アデニン

解答3

解説

DNAの構造

DNA(デオキシリボ核酸)は、「ヌクレオチド」が連続した鎖状の構造をもつ。ヌクレオチドは、①リン酸、② デオキシリボース(五炭糖)、③塩基(グアニン、 アデニン、チミン、 シトシンの中のいずれか1つ)より構成される。その際に、アデニンはチミンと、グアニンはシトシンと結合し互いにねじれて二重らせん構造をとる。

1~2,4~5.〇 チミン/グアニン/シトシン/アデニンは、DNAに含まれる。
3.× ウラシルは、DNAに含まれない。ウラシルは、DNAではなく、RNA (リボ核酸)ヌクレオチドを構成する。ちなみに、塩基のチミンがなく代わりにウラシルがある。

 

 

 

 

 

 

62 交感神経の興奮によって生じるのはどれか。2つ選べ。

1.気管支の拡張
2.筋血管の収縮
3.皮膚血管の収縮
4.涙腺分泌の亢進
5.消化腺分泌の亢進

解答1/3

解説

1.〇 正しい。気管支の拡張/皮膚血管の収縮は、交感神経の興奮によって生じる。交感神経と副交感神経は互いに拮抗性支配をしている。一般的に、交感神経は、攻撃的・興奮的になっている状態を反映し、副交感神経は安静状態を反映する。
2.× 筋血管の収縮は、副交感神経の興奮によって生じる。交感神経の興奮によって、筋血管の収縮は拡張する。なぜなら、運動時に血液を筋肉に送るための仕組み(骨格内血管拡張性交感神経線維)であるため。
4.× 涙腺分泌の亢進は、副交感神経の興奮によって生じる。交感神経の興奮によって、涙腺分泌は抑制する。
5.× 消化腺分泌の亢進は、副交感神経の興奮によって生じる。交感神経の興奮によって、消化腺分泌は抑制する。

 

 

 

 

 

 

63 成人の安静閉眼時脳波でα波(基礎律動)の振幅が最も大きい部位はどれか。

1.前頭部
2.側頭部
3.中心部
4.頭頂部
5.後頭部

解答5

解説

 α波が大きい順

【CPO優位】
①後頭部(O:occipital) 
②頭頂部(P:parietal)
③中心部(C:central)

後頭部の振幅が最も大きく、頭頂部、中心部がそれに続く。

1.× 前頭部優位となる場面として、①成人安静(開眼) 覚醒時のβ波や②肝性脳症がある。
2.× 側頭部優位となる場面として、①傾眠時においてθ波がある。
3.× 中心部優位となる場面として、①睡眠時に頭蓋頂鋭波や紡錘波がみられる。
4.× 頭頂部のα波もよく観察されるが、後頭部の振幅の方が大きい。
5.〇 正しい。後頭部は、成人の安静閉眼時脳波でα波(基礎律動)の振幅が最も大きい。正常では開眼により抑制され、精神活動時にはβ派が優位となる。β派は、前頭葉と中心前回に多く出現する。

 

 

 

 

 

 

64 障害を受けた場合に右同名半盲を生じ得る部位はどれか。2つ選べ。

1.右視神経
2.左外側膝状体
3.右内側膝状体
4.左視放線
5.右後頭葉

解答2/4

解説

右同名半盲とは?

障害視野:両眼の視野の右半部。
障害部位:左視索、左外側膝状体、左視放線、左後頭葉など。

1.× 右視神経障害で、右眼のみ見えなくなる
2~4.〇 正しい。左外側膝状体/左視放線障害で、右同名半盲が生じる。他にも、左視索、左後頭葉が障害されると起こる。
3.× 右内側膝状体は、聴覚に関与する。ちなみに、聴覚の伝導路は、【蝸牛神経→蝸牛神経核→上オリーブ核→中脳下丘→内側膝状体→上側頭回】である。
5.× 右後頭葉障害で、右ではなく左同名半盲になる。

伝導路について学びなおしたい方はこちら↓

理学療法士国家試験 伝導路についての問題5選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

 

65 呼吸生理について誤っているのはどれか。(※不適切問題:解2つ)

1.強い不安があると呼吸は促進される。
2.O2の運搬は酸化ヘモグロビンが行う。
3.嚥下反射が起こると呼吸が一時停止する。
4.血中CO2分圧が増加すると呼吸が抑制される。
5.呼吸中枢は吸息中枢と呼息中枢とに分かれている。

解答2/4(※複数の選択肢を正解とする。

解説
1.〇 正しい。強い不安があると呼吸は促進される。精神的不安や極度の緊張などにより過呼吸の状態(過換気症候群)となる。若い女性に多い。
2.× O2の運搬は、酸化ヘモグロビンではなく、酸素化ヘモグロビンが行う。ヘモグロビンは、酸素と結合して酸素化ヘモグロビンとなって酸素を運ぶ。ちなみに、酸素と結合していないヘモグロビンを還元ヘモグロビンと呼ばれる。
3.〇 正しい。嚥下反射が起こると呼吸が一時停止する。嚥下は、一時的な無呼吸状態となり、その間に咽頭収縮筋によって食塊を食道に送る。
4.× 血中CO2分圧が増加すると、呼吸が抑制ではなく促進される。頸動脈小体と大動脈体が、PaO2の低下とPaCO2上昇を感知している。体内にCO2が蓄積すると高CO2となるため、呼吸を促させる。
5.〇 正しい。呼吸中枢は、吸息中枢(吸息筋を支配する運動ニューロンに興奮性のインパルスを送る吸息ニューロン)と呼息中枢(呼息筋を支配する運動ニューロンにインパルスを送る呼息ニューロン)とに分かれている。

 

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