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66.肝臓の機能でないのはどれか。
1.レニンの分泌
2.蛋白質の合成
3.ビタミンの貯蔵
4.アルブミンの生成
5.グリコーゲンの合成
解答1
解説
1.× レニンの分泌は、肝臓の機能ではない。レニンは、腎臓から放出されるホルモンである。腎血流量の減少により作動し、血圧上昇させる働きがある。
2~5.〇 蛋白質の合成/ビタミンの貯蔵/アルブミンの生成/グリコーゲンの合成は、肝臓の機能である。肝臓の機能の主な働きとして、①胆汁の生成とビリルビンの代謝、②血漿蛋白質と尿素の合成、③脂質代謝、④糖の貯蔵と放出、⑤ビタミンDの代謝、⑥ホルモンの代謝、⑦解毒・薬物の代謝である。
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【共通のみ】消化(消化酵素)についての問題「まとめ・解説」
67.正しいのはどれか。
1.排便反射の中枢は腰髄にある。
2.内肛門括約筋は陰部神経支配である。
3.外肛門括約筋は骨盤神経支配である。
4.排便時には直腸平滑筋が弛緩する。
5.排便時には内肛門括約筋が弛緩する。
解答5
解説
1.× 排便反射の中枢は、「腰髄」ではなく仙髄(S2~4)にある。排便反射の中枢は副交感神経の骨盤神経が求心路である。便が直腸に入り、直腸内壁が便により伸展すると、その刺激が仙髄の排便中枢に伝達され、直腸の収縮、内・外肛門括約筋の弛緩が起こって排便が起こる(排便反射)。
2.× 内肛門括約筋は、「陰部神経支配」ではなく、下腹神経(交感神経)と骨盤神経(副交感神経)の支配である。
3.× 外肛門括約筋は、「骨盤神経支配」ではなく陰部神経(体性神経支配)である。
4.× 排便時には直腸平滑筋が、「弛緩」ではなく収縮する。
5.〇 正しい。排便時には内肛門括約筋が弛緩する。ちなみに、外肛門括約筋も弛緩する。
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68.体温について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.腋窩温は直腸温よりも高い。
2.体温調節中枢は視床下部にある。
3.一般に男性は女性よりも皮膚温が低い。
4.ヒトの体表温度は核心温度とも呼ばれている。
5.体温が低いと筋肉を収縮させて熱を発生させる。
解答2.5
解説
1.× 逆である。直腸温は、腋窩温よりも高い。体温が高い順として、①直腸温②口腔温③腋窩温である。これは、体幹部(身体の中心)に近いほど、正確(高温)に測定できるため。
2.〇 正しい。体温調節中枢は視床下部にある。視床下部とは、間脳に位置し、内分泌や自律機能の調節を行う総合中枢である。 ヒトの場合は脳重量のわずか0.3%、4g程度の小さな組織であるが、多くの神経核から構成されており、体温調節やストレス応答、摂食行動や睡眠覚醒など多様な生理機能を協調して管理している。つまり、視床下部は自律神経の最高中枢である。
3.× 逆である。一般に女性は男性よりも皮膚温が低い。なぜなら、女性より男性の方が筋肉量が多く、ふるえ熱産生(小刻みな収縮:シバリングによって生体内で熱が産生される現象)が活発に行えるため。
4.× ヒトの体表温度は、「核心温度」ではなく外殻温度とも呼ばれている。一方、核心温度は、環境の変動によっても温度が変化しない生態の核心部(中心部)の温度である。外殻温度と異なり体温調節により一定に調節されている。
5.〇 正しい。体温が低いと筋肉を収縮させて熱を発生させる。この現象をふるえ熱産生という。小刻みな収縮:シバリングによって生体内で熱が産生される現象である。寒さによる「ふるえ」は骨格筋の不随意運動による筋収縮で発生するエネルギーが熱となるため、熱産生が増加する。
69.代謝で誤っているのはどれか。
1.呼吸商(RQ)は摂取する栄養素によって異なる。
2.特異動的作用(SDA)とは食物摂取後の体温上昇である。
3.基礎代謝量(BM)は同性、同年齢ならば体表面積に比例する。
4.エネルギー代謝率(RMR)は基礎代謝量を基準とした運動強度である。
5.代謝当量(MET)は安静臥位時の代謝量を基準とした運動強度である。
解答5
解説
1.〇 正しい。呼吸商(RQ)は、摂取する栄養素(エネルギー基質)によって異なる。呼吸商とは、単位時間あたりの二酸化炭素産生量と酸素消費量の比である(※呼吸商=CO2量/O2量)。ブドウ糖が1.0、蛋白質が約0.8、脂質が0.7である。
2.〇 正しい。特異動的作用(SDA)とは、食物摂取後の体温上昇である。特異動的作用(SDA)とは、食事の摂取に不可避的に伴うエネルギー消費で、食事後の熱生産として観察される。日本人の日常の食事内容から、総エネルギー消費量の約10%と推定されている。
3.〇 正しい。基礎代謝量(BM)は、同性・同年齢ならば体表面積に比例する。基礎代謝とは、体温維持、心臓や呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーのことである。基礎代謝量は、体重・体表面積・性と年齢などの要因に依存する。安静・空腹時のエネルギー消費量で、一般に女性より男性の方が高い。
4.〇 正しい。エネルギー代謝率(RMR)は、基礎代謝量を基準とした運動強度である。エネルギー代謝率(RMR)は、さまざまな身体活動やスポーツの身体活動強度を示すもので、活動に必要としたエネルギー量が基礎代謝量の何倍にあたるかによって活動強度の指標している。
5.× 代謝当量(MET)は、「安静臥位時」ではなく安静座位時の代謝量を基準とした運動強度である。代謝当量(MET) とは、安静座位時の代謝量を基準とした運動強度であり、ある強度の運動時における代謝量が、安静座位時の代謝量の何倍に相当するかを表す。
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70.肩関節の運動と主動筋との組合せで正しいのはどれか。
1.屈曲:大円筋
2.伸展:小円筋
3.外転:棘上筋
4.内旋:棘下筋
5.外旋:肩甲下筋
解答3
解説
1.× 大円筋の作用は、肩関節内転・内旋・伸展である。
2.× 小円筋の作用は、肩関節外旋である。
3.〇 正しい。棘上筋の作用は、外転である。
4.× 棘下筋の作用は、肩関節外旋、上部は外転、下部は内転である。
5.× 肩甲下筋の作用は、肩関節内旋である。
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48回午後69問目の解説の5問目、最初の文が安静臥位時→安静臥位時になっています。
コメントありがとうございます。
ご指摘通り間違えておりました。
修正致しましたのでご確認ください。
今後ともよろしくお願いいたします。