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61 副腎髄質から分泌されるホルモンはどれか。2つ選べ。
1.アドレナリン
2.アルドステロン
3.アンドロゲン
4.コルチゾール
5.ノルアドレナリン
解答1,5
解説
副腎髄質から分泌されるホルモンは、①アドレナリン、②ノルアドレナリン、③ドーパミンがあり、これらを総称してカテコールアミンという。したがって、選択肢1.5アドレナリン・ノルアドレナリンが正しい。
2~4.× アルドステロン(循環血漿量上昇作用)・アンドロゲン(男性ホルモン)・コルチゾール(糖質コルチコイド:糖新生促進、タンパク質異化促進、免疫系抑制)は、副腎皮質ホルモンである。
62.骨格筋の筋収縮において筋小胞体から放出されたCa2+が結合するのはどれか。
1.アクチン
2.ミオシン
3.トロポニン
4.オグロビン
5.トロポミオシン
解答3
解説
①筋小胞体から放出されたCa2+がトロポニンと結合する。
②ATPエネルギーを利用したミオシンの頭部首振り運動が起こる。
③アクチンフィラメントを引き寄せながらミオシンフィラメント上を滑走して筋収縮が起こる。
よって、選択肢3.トロポニンが正しい。
1.× アクチンは、アクチンフィラメントを構成する。
2.× ミオシンは、ミオシンフィラメントを構成する。
4.× オグロビンは、筋肉中にあって酸素分子を代謝に必要な時まで貯蔵する色素タンパク質である。
5.× トロポミオシンは、アクチンの働きを調節する繊維状のアクチン結合タンパク質である。
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【PT/共通】筋収縮の機序についての問題「まとめ・解説」
63 交感神経の作用はどれか。
1.瞳孔を縮小させる。
2.排尿を促進させる。
3.気管支を拡張させる。
4.心拍数を減少させる。
5.胃腸の運動を促進させる。
解答3
解説
1.× 瞳孔を「縮小」ではなく 散大させる。
2.× 排尿を「促進」ではなく抑制させる。
3.〇 正しい。気管支を拡張させる。
4.× 心拍数を「減少」ではなく増加させる。
5.× 胃腸の運動を「促進」ではなく抑制させる。
64 呼吸生理の説明で正しいのはどれか。
1.呼吸中枢は視床下部にある。
2.外肋間筋は安静呼吸の呼気筋として作用する。
3.内呼吸とは肺胞と毛細血管との間のガス交換をいう。
4.動脈血二酸化炭素分圧が上昇するとヘモグロビンから酸素が解離しやすくなる。
5.頚動脈小体は動脈血酸素分圧よりも動脈血二酸化炭素分圧の変化を感知しやすい。
解答4
解説
1.× 呼吸中枢は、「視床下部」ではなく橋・延髄にある。
2.× 外肋間筋は、肋骨を引き上げて胸郭を広げる(吸息する)よう働く。つまり、安静呼吸の「呼気筋」ではなく、吸気筋として作用する。
3.× 内呼吸とは、組織内部で行われるガス交換のことである。細胞呼吸ともいう。肺胞と毛細血管との間のガス交換を外呼吸という。
4.〇 正しい。動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が上昇すると、ヘモグロビンから酸素が解離しやすくなる。動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)とは、動脈血中の二酸化炭素の分圧を表す。
5.× 逆である。頚動脈小体は、動脈血二酸化炭素分圧よりも動脈血酸素分圧の変化を感知しやすい。なぜなら、末梢化学受容器(頸動脈小体と大動脈小体)は、動脈血二酸化炭素分圧よりも動脈血酸素分圧の変化のセンサーとして機能しているため。これに対して、延髄ある中枢化学受容器は、主に動脈血二酸化炭素分圧の上昇に反応する。
65 血液凝固因子はどれか。2つ選べ。
1.アルブミン
2.トロンビン
3.ヘモグロビン
4.フィブリノゲン
5.エリスロポエチン
解答2,4
解説
血液凝固因子は、第Ⅰ~XIII因子という因子名がつけられているほかに慣用名がある。第Ⅰ因子はフィブリノゲン、第Ⅱ因子はプロトロンビンと呼ばれ、凝固系の反応によってそれぞれフィブリン、トロンビンに変化する。よって、選択肢2.4.トロンビン・フィブリノゲンが正しい。
1.× アルブミンは、血漿蛋白質の60 ~ 70%を占め、血 漿中で最も濃度が高い蛋白質である。肝臓で合成される。
3.× ヘモグロビンは、赤血球の赤い色素。酸素を運ぶ機能をもつ。
5.× エリスロポエチンは、赤血球の産生を促進する造血因子の一つである(ホルモンともサイトカインとも)。腎臓で産生される。