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26.関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で前額面上の角度を測定するのはどれか。
1.肩甲帯挙上
2.肩内旋
3.膝伸展
4.頭部屈曲
5.胸腰部回旋
解答:1
解説
1.〇 正しい。肩甲帯挙上は、前額面上の角度を測定する。
2.× 肩内旋は、水平面上(または矢状面上)で計測する。
3.× 膝伸展は、矢状面上で計測する。
4.× 頭部屈曲は、矢状面上で計測する。
5.× 胸腰部回旋は、水平面上で計測する。
- 肩甲帯:屈曲伸展
- 肩関節:内外旋、水平屈曲伸展
- 頚部:回旋
- 胸腰部:回旋
参考にどうぞ↓
【暗記確認用】ROMのランダム問題
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27.Danielsらの肩関節の徒手筋カテストにおける段階と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。
1.屈曲の段階2:背臥位
2.伸展の段階3:座位
3.外旋の段階4:座位
4.水平内転の段階2:腹臥位
5.水平外転の段階2:側臥位
解答:3
解説
1.× 屈曲の段階2は、「背臥位」ではなく側臥位(検査側が上)または座位で行う。ちなみに、第10版では座位のテストは削除されている。
2.× 伸展の段階3は、「座位」ではなく腹臥位で行う。
3.〇 正しい。外旋の段階4は、座位で行う。
4.× 水平内転の段階2は、「腹臥位」ではなく背臥位(肩関節90°外転位、肘関節90°屈曲位)または、座位(上肢は検査台で支えられる)で行う。
5.× 水平外転の段階2は、「側臥位」ではなく端坐位(90°外転位として、上肢は補助下または検査台に載せて)で行う。
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28.痛みを主症状とする疾患はどれか。2つ選べ。
1.Basedow病
2.Buerger病
3.Meniere病
4.強直性脊椎炎
5.急性灰白髄炎
解答:2,4
解説
1.× Basedow病(バセドウ病)は、痛みは伴いにくい。甲状腺ホルモンが過剰に作られる状態である甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気である。症状は、頻脈、体重減少、手指のふるえ(振戦)、発汗増加などを生じる。亜急性甲状腺炎では、甲状腺の圧痛がみられる。
2.〇 正しい。Buerger病(バージャー病:閉塞性血栓性血管炎)は、痛みを主症状とする疾患である。四肢末梢動脈に狭窄や血栓による血流低下が起こり、歩行時の足のしびれ、痛み、冷感がみられる。20~40歳代の男性喫煙者に多く見られる。
3.× Meniere病(メニエール病)は、内耳の内リンパ水腫で起こり、痛みは伴いにくい。めまい、難聴、耳鳴り、耳閉感が主症状である。
4.〇 正しい。強直性脊椎炎は、痛みを主症状とする疾患である。脊椎や仙腸関節の炎症が主体となる慢性炎症性疾患である。疼痛は腰痛や殿部痛から始まり、次第に広がっていく。10歳代の若年男性に多く、ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)、竹様脊椎といった症状も特徴である。
5.× 急性灰白髄炎は、ポリオウイルスによる感染症であり、痛みは伴いにくい。感染者の90~95%は症状がでないのが特徴である。1%以下の確率で、ウイルスに関連した左右対称性の弛緩麻痺を呈する。
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29.記憶障害の評価法はどれか。
1.BADS (behavioural assessment of the dysexecutive syndrome)
2.BIT
3.CAT (clinical assessment for attention)
4.RBMT
5.WCST
解答:4
解説
1.× BADS (behavioural assessment of the dysexecutive syndrome)は、遂行機能障害症候群の行動評価である。様々な状況下における問題解決能力を道具やカードを用いた6種類の下位検査と1つの質問紙を用いて検査する。下位検査は0~4点の5段階で点数化し24点満点で評価する。
2.× BIT(Behavioural inattention test)は、行動性無視検査である。通常検査と日常生活場面を想定した行動検査の2つからなる。
3.× CAT<Clinical Assessment for Attention:標準注意検査法>は、注意力の検査である。
4.〇 正しい。RBMT(The Rivermead Behavioral Memory Test:リバーミード行動記憶検査)は、日常生活的な記憶障害の評価法である。特に展望記憶の検査項目が含まれているのが特徴である。
5.× WCST(ウィスコンシンカード分類課題)は、前頭葉の遂行機能の検査である。
30.右頭頂葉障害で特微的な症状はどれか。
1.警官の敬礼のまねができない。
2.顔を見ただけでは誰か分からない。
3.歯ブラシで歯を磨くことができない。
4.料理を段取り良く行うことができない。
5.服の左右の袖に腕を通すことができない。
解答:5
解説
1.× 警官の敬礼のまねができない(観念運動性失行)は、左頭頂葉の障害である。観念運動失行は、ある動作を自発的に行うことはできるが、その動作の模倣を命令してもできない状態をいう。
2.× 顔を見ただけでは誰か分からない(相貌失認)は、右後頭葉の障害である。
3.× 歯ブラシで歯を磨くことができない(観念失行)は、左頭頂葉の障害で起こる。
4.× 料理を段取り良く行うことができない(観念性失行)は、左頭頂葉の障害である。もしくは、遂行機能障害の可能性も考えられる。遂行機能障害は、前頭葉の障害で認められる。
5.〇 正しい。服の左右の袖に腕を通すことができない(着衣失行)は、右頭頂葉の病変で起こる。他にも、半側空間無視などがみられる。
問30の2番の解説で誰かかからないとなっています。分からないの間違えかと細かくてすみません。
コメントありがとうございます。
ご指摘どおり間違えておりました。
修正いたしましたのでご確認ください。
今後とも何卒よろしくお願い致します。
問30の3は観念失行だと思われます
コメント・ご指摘ありがとうございます。
ご指摘通り間違えておりました。
今後ともよろしくお願いいたします。