第51回(H28) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午前問題56~60】

 

56 脳底における脳の動脈枝の模式図を示す。
主な支配領域が側頭葉外側底面である動脈はどれか。(※不適切問題:解なし)


1. ①
2. ②
3. ③
4. ④
5. ⑤

解答(解答なし:採点除外)
理由:選択肢において正解を得ることが困難であるため。

解説

 「側頭葉外側底面」を支配する動脈は、選択肢2/3の中・後大脳動脈から絞ることができない。そのため、不適切問題となったと考えられる。

1.× ①は、前大脳動脈である。
2.△ ②は、中大脳動脈である。
3.△ ③は、後大脳動脈である。
4.× ④は、上小脳動脈である。
5.× ⑤は、前下小脳動脈である。

脳の動脈肢の還流支配領域

①前大脳動脈:後頭葉以外の大脳半球の内側面(前頭葉、頭頂葉の一部)

②中大脳動脈:後頭葉以外の大脳半球の外側面(側頭葉、前頭葉、頭頂葉の一部)

③後大脳動脈:大脳半球下面(後頭葉、側頭葉の一部)

 

 

 

 

 

 

57 上大静脈と下大静脈とを結ぶ静脈はどれか。

1. 奇静脈
2. 腎静脈
3. 脾静脈
4. 鎖骨下静脈
5. 上腸管膜静脈

解答1

解説

1.〇 正しい。奇静脈である。奇静脈とは、脊柱の右側を走行し上大静脈に合流する静脈をいう。ほかに、脊柱の左側を走行する静脈に半奇静脈と副半奇静脈がある。これらは上大静脈と下大静脈の連絡を担い、閉塞した際には奇静脈が側副血行路として機能する。
2.× 腎静脈は、下大静脈に流入する。
3.× 脾静脈は、上腸間膜静脈と合流して門脈を形成する。
4.× 鎖骨下静脈は、内頸静脈と合流し腕頭静脈となる。
5.× 上腸管膜静脈は、門脈を形成して肝臓に流入する。

 

 

 

 

 

 

58 消化器系について正しいのはどれか。

1. 食道は気管の前方に位置する。
2. 胃体の下端部を胃底という。
3. 十二指腸は粘膜ヒダに富む。
4. 空腸に続いて回腸がある。
5. 横行結腸の右端は下行結腸に連なる。

解答4

解説

1.× 食道は気管の前方ではなく、後方に位置する。
2.× 胃体の下端部ではなく、上端部を胃底という。
3.× 粘膜ヒダに富むのは、十二指腸ではなく、空腸である。
4.〇 正しい。空腸に続いて回腸がある。小腸は、十二指腸→空腸→回腸と連なっている。
5.× 横行結腸の右端は下行結腸ではなく、上行結腸に連なる。

 

 

 

 

 

 

59 平衡聴覚器について正しいのはどれか。

1. 半規管は頭部の回転運動を感知する。
2. 半規管は蝸牛神経の支配を受ける。
3. 半規管にはコルチ器が存在する。
4. 蝸牛管は内リンパの流れが受容器の刺激となる。
5. 蝸牛管には耳石が存在する。

解答1

解説

1.〇 正しい。半規管は、頭部の回転運動を感知する。半規管は、頭を回転した際に生じる回転加速度を感知し、耳石器は頭の傾きや、乗り物・エレべータに乗った際に生じる重力などの直線加速度を感知する。
2.× 半規管は蝸牛神経ではなく、前庭神経の支配を受ける。
3.× コルチ器が存在するのは、半規管ではなく、蝸牛管である。
4.× 蝸牛管は、内リンパではなく、外リンパの流れが受容器の刺激となる。外リンパの流れが受容器の刺激となって、膜を通して内リンパに伝わり、基底板が振動し、蝸牛神経へと伝わっていく。
5.× 耳石が存在するのは、蝸牛管ではなく、卵形嚢・球形嚢に存在する。

 

 

 

 

 

 

60 皮膚について誤っているのはどれか。

1. 立毛筋は横紋筋である。
2. 表皮には基底層が含まれる。
3. 真皮には感覚受容器が分布する。
4. エクリン腺は全身の皮膚に分布する。
5. 皮下組織は脂肪細胞で占められている。

解答1

解説

1.× 立毛筋は横紋筋ではなく、平滑筋である。交感神経支配で、鳥肌を立てる。
2.〇 正しい。表皮には基底層が含まれる。表皮細胞は、「基底層→有棘層→顆粒層→角質層」の順に分化する。3.〇 正しい。真皮(乳頭層・網状層)には感覚受容器(自由神経終末・メルケル小体・ルフィ二終末など)が分布する。
4.〇 正しい。エクリン腺は全身の皮膚に分布する。エクリン腺は口唇・亀頭・陰唇を除く全身の皮膚に分布する。手掌・足底・額に特に多い。エクリン汗の成分はアポクリン腺からの汗(アポクリン汗)に比べて薄い。
5.〇 正しい。皮下組織は脂肪細胞で占められている。

 

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