第49回(H26) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午後問題61~65】

 

61 皮膚感覚と受容器の組合せで正しいのはどれか。(※不適切問題:解答3つ)

1. 痛覚 ― 自由神経終末
2. 温覚 ― Pacini(パチニ)小体
3. 冷覚 ― Meissner(マイスネル)小体
4. 触覚 ― Krause(クラウゼ)小体
5. 圧覚 ― Ruffini(ルフィニ)終末

解答1/4/5

解説

1.〇 正しい。痛覚・温覚・冷覚は、自由神経終末である。
2.× Pacini(パチニ)小体は、圧覚である。温覚・冷覚は、自由神経終末である。
3.× Meissner(マイスネル)小体は、振動覚である。温覚・冷覚は、自由神経終末である。
4.〇 正しい。触覚は、Krause(クラウゼ)小体である。触圧覚は、メルケル盤・ルフィニ小体・マイスネル小体・パチニ小体である。
5.〇 正しい。圧覚は、Ruffini(ルフィニ)終末である。触圧覚は、メルケル盤・マイスネル小体・パチニ小体である。

 

 

 

 

 

62 複合感覚に含まれないのはどれか。

1. 重量覚
2. 部位覚
3. 立体覚
4. 関節位置覚
5. 二点識別覚

解答4

解説

複合感覚(皮質覚)

複数の感覚が統合され、「認識」「理解」される感覚である。

つまり、複数の与えられた感覚情報が大脳皮質で統合されることにより、物の性質・形態などを認識することである。

種類として、①立体覚、②皮膚書字感覚、③二点識別覚、④部位覚、⑤重量覚などがある。

1.〇 重量覚(関節の位置や加えられた抵抗などによって認識する感覚)は、複合感覚である。
2.〇 部位覚(身体部位の相互関係を認識する感覚)は、複合感覚である。
3.〇 立体覚(四肢の空間における位置を認識する感覚)は、複合感覚である。
4.× 関節位置覚は、複合感覚ではなく、深部感覚に分類される。
5.〇 二点識別覚(2つの別々の刺激が2点として認識できる感覚)は、複合感覚である。

 

 

 

 

 

63 運動負荷による臓器への血流配分について正しいのはどれか。

1. 冠血流は減少する。
2. 肝血流は減少する。
3. 腎血流は増加する。
4. 脳血流は増加する。
5. 皮膚血流は減少する。

解答2

解説

運動時は筋や肺への血流量を増やすために、心拍出量が増える。増加した心拍出量を維持するために心臓への血流量(冠血流量)も増える。一方、消化器官(消化管・肝臓・胆嚢・膵臓)、腎臓・脾臓では血流量が減少する。脳血流は、安静時とほぼ一定に保たれる。

1.× 冠血流は、減少ではなく、増加する。なぜなら、運動負荷に伴い心拍出量も増加するため。
2.〇 正しい。肝血流は減少する。消化器系は減少する。
3.× 腎血流は、増加ではなく減少する。消化器系は減少する。
4.× 脳血流は、増加ではなく、一定である。ちなみに、脳の血圧もほぼ一定である。
5.× 皮膚血流は、減少ではなく増加する。なぜなら、熱放散(発汗)のため。

 

 

 

 

 

64 自律神経について正しいのはどれか。

1. 交感神経刺激は膀胱を収縮させる。
2. 交感神経刺激は心筋の収縮力を低下させる。
3. 副交感神経刺激は消化管運動性を低下させる。
4. 副交感神経刺激は唾液分泌を抑制する。
5. 副交感神経刺激は縮瞳を引き起こす。

解答5

解説

1.× 交感神経刺激は、膀胱を収縮(排尿)ではなく、弛緩(蓄尿)させる。
2.× 交感神経刺激は、心筋の収縮力を低下ではなく、増加させる。
3.× 副交感神経刺激は、消化管運動性を低下ではなく、亢進させる。
4.× 副交感神経刺激は、唾液分泌を抑制ではなく、促進する。
5.〇 正しい。副交感神経刺激は、縮瞳を引き起こす。

苦手な方向けにまとめました。参考にしてください↓

理学療法士国家試験 自律神経についての問題6選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

65 心臓で正しいのはどれか。

1. 収縮期に冠血管の血流は増加する。
2. 心筋は伸張されると収縮力が低下する。
3. 左心室と左心房とは同時に収縮が始まる。
4. ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加する。
5. 心筋の収縮は主に水素イオンの細胞内流入によって生じる。

解答4

解説

1.× 冠血管の血流は、収縮期ではなく、拡張期に増加する。体循環とは異なる。
2.× 心筋は伸張されればされるほど、収縮力が低下ではなく、増加する。これをFrank-Starlingの法則(フランクスターリングの法則)という。
3.× 左心室と左心房が同時に収縮が始まるのではなく、左・右心房は同時に収縮し、少し遅れて左・右心室が同時に収縮する。
4.〇 正しい。ノルアドレナリンは、心筋収縮力を増加する。ノルアドレナリンの他にも、アドレナリンのカテコールアミンはアドレナリン受容体と結合して、心筋収縮力を増加させる。
5.× 心筋の収縮は、主に水素イオンではなく、カルシウムイオンの細胞内流入によって生じる。

 

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