第48回(H25) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午前問題81~85】

 

81 図版を示す。
 これを用いる検査はどれか。
 ただし、右の吹き出しは空欄である。

1.SCT
2.SDS
3.TEG
4.P-Fスタディ
5.Bender Gestalt Test

解答4

解説

1.× SCT(Sentence Completion Test:文章完成テスト)は、人格全般を調べる検査である。用紙にはいくつかの単語や未完成の短文があり、その続きを患者が書き込み、文章を完成させ、そこから患者の人格を読み取る形式である。
2.× SDS(Self-rating Depression Scale:自己評価式抑うつ性尺度)は、20項目それぞれについて4段階で評価する形式である。
3.× TEG(Tokyo University Egogram:東大式エゴグラム)は、個人の人格を知ることに特化している検査である。53の質問項目からなり、被験者の回答によりエゴ(自我)の状態を調べる。
4.〇 正しい。P-Fスタディ(絵画欲求不満テスト)は、欲求不満の場面の絵を24枚見せ、場面を想定して文章を書かせる投影法のテストである。欲求不満をどのように解決する傾向があるかをみる。
5.× Bender Gestalt Test(ベンダー・ゲシュタルト・テスト)は、「視覚・運動成熟度」の評価、発達障害のスクリーニング、神経機能や脳障害の評価に用いられる。患者に9つの図形を提示し、白紙に書き写すように指示する。その正確さや、その他の特徴に基づいて結果が得点化される。

 

 

 

 

 

82 国際生活機能分類ICFで「活動」に含まれる項目はどれか。2つ選べ。

1.入浴
2.移乗
3.嚥下
4.呼吸機能
5.関節可動域

解答1/2

解説

1~2.〇 正しい。入浴/移乗は、活動である。
3~5.× 嚥下/呼吸機能/関節可動域/は、心身機能・身体構造の問題である。

 

 

 

 

 

83 脳性麻痺で正しいのはどれか。

1.アテトーゼ型では下肢より上肢の支持性が良い。
2.アテトーゼ型では初期は低緊張である。
3.痙直型では出生直後から筋緊張が亢進する。
4.痙直型両麻痺では下肢より上肢の麻痺が重度である。
5.痙直型片麻痺では上肢より下肢の麻痺が重度である。

解答2

解説

1.× アテトーゼ型では、下肢・上肢ともに支持性が低下する。ちなみに、不随意運動は頚部から上肢にみられることが多い。
2.〇 正しい。アテトーゼ型の初期(生後早期)は低緊張であり、生後1~3年からアテトーゼが明らかになる。
3.× 痙直型では、出生直後は、やや反り返りが強い程度である。筋緊張が亢進する(筋緊張の亢進がはっきり分かる)のは、生後半年頃からである。
4.× 逆である。痙直型両麻痺は、上肢より下肢の麻痺が重度である。
5.× 逆である。痙直型片麻痺では、下肢より上肢の麻痺が重度である。

 

苦手な方向けにまとめました。参考にしてください↓

理学療法士国家試験 脳性麻痺についての問題9選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

84 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)の内容に含まれていないのはどれか。

1.介助犬の待機場所の確保
2.車椅子使用者用の客室の設置
3.車椅子使用者用の駐車場の確保
4.車椅子と人がすれ違える廊下幅の確保
5.目の不自由な人でも利用しやすいエレベーターの設置

解答1

解説

1.× 介助犬の待機場所の確保は含まれていない。盲導犬や介助犬、聴導犬など(補助犬)の法律は、身体障害者補助犬法で規定されている。また、介助犬(補助犬)の同伴することを拒んではならないと定めてる。

2.〇 正しい。車椅子使用者用の客室の設置は定められている(第15条)。ホテル・旅館の客室が50以上の場合、車いす使用者用客室を1室以上を規定されている。。
3.〇 正しい。車椅子使用者用の駐車場の確保は定められている(第17条)。不特定かつ多数の者が利用する駐車場の場合、車いす使用者用客室を1つ以上を規定されている。
4.〇 正しい。車椅子と人がすれ違える廊下幅の確保は定められている(第18条)。廊下などは、幅120cm以上、50mごとに車いすの転回が可能なスペースを設けることが規定されている。
5.〇 正しい。目の不自由な人でも利用しやすいエレベーターの設置は定められている(第18条)。戸の開閉を音声で知らせることや点字などの設置などが規定されている。

 

 

 

 

 

85 腰部MRI(下図)を別に示す。
 この画像で認められるのはどれか。

1.骨粗鬆症
2.腰椎圧迫骨折
3.腰椎すべり症
4.後縦靱帯骨化症
5.椎間板ヘルニア

解答5

解説

1.× 骨粗鬆症の場合、骨梁の減少がみられる。骨梁(こつりょう)とは、骨質によって作られ、その構造によって外力を吸収し、強い強度を保つ働きをもつ。 このすき間のことを骨髄腔という。
2.× 腰椎圧迫骨折の場合、椎体の圧迫がみられる。
3.× 腰椎すべり症の場合、患部の椎骨が下位の椎体より前方にずれているのが観察される。
4.× 後縦靱帯骨化症の場合、後縦靱帯の骨化所見がみられる。骨化により脊柱管が狭くなる。後縦靱帯は、脊椎椎体の後縁を上下に連結する。
5.〇 正しい。椎間板ヘルニアである。L5/S1に腰椎椎間板の突出と脊髄の圧排を認める。

 

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