【共通のみ】消化(消化酵素)についての問題「まとめ・解説」

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※問題の引用:厚生労働省より

※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

MEMO

・まとめてもらいたい問題や希望、漏れがあったらコメントください。

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第38 29問目

膵液に含まれない消化酵素はどれか。

1.リパーゼ
2.ペプシン
3.アミラーゼ
4.トリプシン
5.ヌクレアーゼ

解答2

解説
膵液に含まれるのはトリプシン、キモトリプシン、ヌクレアーゼ、膵アミラーゼ、膵リパーゼである。
1.× リパーゼは膵臓から分泌され脂質を加水分解する。胃からリパーゼは、わずかにしか分泌されず、小腸ではリパーゼは分解されず膵リパーゼの作用を受ける。
2.〇 ペプシンは胃液に含まれる。タンパク質をポリベブチドまで分解する酵素である。
3.× アミラーゼは、でんぷん・糖質を分解する。
4.× トリプシンは、塩基性アミノ酸を加水分解する。
5.× ヌクレアーゼは、核酸を分解する。

 

 

44回 27問

胆汁について正しいのはどれか。

1.胆囊で産生される。
2.食物の摂取によって分泌が増加する。
3.消化酵素が含まれる。
4.脂肪の吸収を抑制する。
5. 胆汁酸塩の大部分は大腸で再吸収される。

解答2

解説
胆囊は胆汁を蓄え濃縮する器官である。手術によって摘出しても胆汁分泌に問題は生じないのである。
1.× 胆囊で産生されるされない。胆汁は肝臓で合成される。
2.〇 正しい。食物の摂取によって分泌が増加する。消化管からの外分泌物は、一般に食事によって増加する。
3.× 消化酵素は含まれない。胆汁はビリルビン、胆汁酸、コレステロール、リン脂質からなる。胆汁は消化酵素の働きを助ける作用がある。
4.× 脂肪の吸収を抑制することはない。胆汁は、脂肪を乳化したりミセル化することで、脂肪分解酵素であるリパーゼの作用を受けやすくする。
5.× 胆汁酸塩は小腸で再吸収され、肝臓に戻り再利用される。これを腸肝循環という。

 

 

 

第44回 30問

胆汁について正しいのはどれか。2つ選べ

1.pHは酸性である。
2.コレステロールを含む。
3.胆囊で産生される。
4.脂肪を乳化させる。
5.成分の大部分は体外に排出される。

解答2,4

解説
1.× pHは酸性でなくアルカリ性である。
2.〇 コレステロールを含む。胆汁酸はコレステロール誘導体である.
3.× 胆囊で産生される。胆汁の産生は肝臓で行われる。
4.〇 脂肪を乳化させ、消化吸収を促進するはたらきがある.
5.× 腸肝循環により、大部分が再利用され、体外に排出される量は少ない。

 

第45回 午後66問

肝臓の機能でないのはどれか。

1.レニンの分泌
2.蛋白質の合成
3.ビタミンの貯蔵
4.アルブミンの生成
5.グリコーゲンの合成

解答

解説
1.× 肝臓からレニンの分泌はされない。レニンは腎臓の傍糸球体細胞から放出されるホルモンである。腎血流量の減少により作動される。作用は、強力な血圧上昇機構である。
2~5.〇 蛋白質の合成/ビタミンの貯蔵/アルブミンの生成/グリコーゲンの合成は、肝臓の機能である。

 

 

 

第46回 午後66問

66.唾液によって分解されるのはどれか。

1.脂質
2.蛋白質
3.ブドウ糖
4.デンプン
5.セルロース

解答4

解説

1.× 脂質は、①胃リパーゼ、②膵リパーゼ、③腸リパーゼが分解する。
2.× 蛋白質は、①胃液のペプシン、②膵液のトリプシン、③キモトリプシンが分解する。
3.× ブドウ糖は、単糖類で、これ以上分解されない。デンプンが、唾液で分解されて麦芽糖(マルトース)となり、腸のマルターゼでブドウ糖(グルコース)に分解され腸管に吸収される。
4.〇 正しい。デンプンは、唾液によって分解される。唾液に含まれる唾液アミラーゼ(プチアリン)は、デンプンを二糖類の麦芽糖(マルトース)に分解する。
5.× セルロースは食物繊維であり、人間には分解することができない。食物繊維(セルロース)は、分解されないで便として排泄される。

 

 

 

第51回 午前66問

66 胆汁について正しいのはどれか。

1. pHは酸性である。
2. 消化酵素が含まれる。
3. 胆細管から分泌される。
4. 総胆管から小腸内に排出される。
5. 小腸内の胆汁は大半が大腸で再吸収される。

解答4

解説

1.× pHは、「酸性」ではなく塩基(アルカリ)性である。
2.× 消化酵素は含まれない
3.× 胆汁は、「胆細管から」ではなく総胆管から分泌される。肝細胞で肝胆汁が産生され、胆嚢に貯蔵されて濃縮されて胆嚢胆汁となり、胆嚢から胆嚢管を経て総胆管に分泌される。ちなみに、胆細管は、肝細胞から肝胆汁が産生され、「毛細胆管(胆細管)→小葉間胆管→左右の肝管」への管である。
4.〇 正しい。総胆管から小腸内(十二指腸開口部であるオッディ括約筋が弛緩され)に排出される。
5.× 小腸内の胆汁は大半が、「大腸」ではなく腸管(小腸の回腸末端)で再吸収される。これを胆汁の腸肝循環という。

胆汁の主な生理作用

①脂肪の乳化

②脂肪の消化・吸収促進

③脂溶性ビタミンの吸収促進

④Ca2+、Fe2+の吸収促進

 

 

第52回 午後66問

66 消化酵素について正しいのはどれか。2つ選べ。

1. αアミラーゼはマルトースをブドウ糖に分解する。
2. トリプシンはトリペプチドをアミノ酸に分解する。
3. ペプシンは蛋白質をポリペプチドに分解する。
4. マルターゼはデンプンをデキストリンに分解する。
5. リパーゼは脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する。

解答:3,5

解説

1.✖ αアミラーゼは、デンプンなどを、マルトース (麦芽糖) を分解する。マルトースをぶどう糖(グルコース)に分解するのは、マルターゼである。
2.✖ トリプシンは、タンパク質分解酵素である。ポリペプチドを小ペプチドに分解する。
3.〇 正しい。ペプシンは蛋白質をポリペプチドに分解する。胃液である。
4.✖ 腸液から出るマルターゼは、マルトースなどをぶどう糖に分解する。デンプンをデキストリンに分解するのはプチアリンである。
5.〇 正しい。リパーゼは脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する。胃液膵液である。

 

 

 

 

第53回 午前65問

胆汁について正しいのはどれか。

1.脂肪の吸収を抑制する。
2.消化酵素が含まれる。
3.食物の摂取によって分泌が増加する。
4.胆汁酸塩の大部分は大腸で再吸収される。
5.胆囊で産生される。

解答:3

解説

1.× 脂肪の吸収を抑制ではなく、促進する。なぜなら、胆汁は、脂肪を乳化し、脂肪の消化酵素による分解、消化吸収を促進する機能を持つため。
2.× 消化酵素は含まれない。消化酵素の働きを助ける作用がある。胆汁に含まれる胆汁酸は食べ物中の脂肪を乳化し、リパーゼなどの消化酵素による分解を受けやすくする作用を持つ。
3.〇 正しい。食物の摂取によって分泌が増加する。
4.× 胆汁酸塩の大部分は、大腸ではなく小腸(回腸末端部)で再吸収される。その後、肝臓に戻り再利用される。これを腸肝循環という。
5.× 胆囊で産生されるのではなく、胆嚢は胆汁を蓄え濃縮する器官である。胆汁は肝臓で合成される。

胆汁についてまとめ
  • 肝臓で合成されるアルカリ性の物質で、胆嚢で濃縮されたうえ、貯蔵される。
  • 胆汁中には消化酵素は存在しない。しかし、胆汁中に含まれる胆汁酸は乳化作用とミセル形成作用を有するため、脂肪の消化吸収に重要な役割を果たす。
  • 胆汁はビリルビン、胆汁酸、コレステロール、リン脂質からなり、消化酵素は含まれない。胆汁は消化酵素の働きを助ける作用がある。

 

 

 

第54回 午後58問

58. 膵臓で正しいのはどれか。

1. 膵頭は脾臓に接する。
2. 膵尾は十二指腸に接する。
3. 膵管は十二指腸に開口する。
4. 膵体は横行結腸前面を横走する。
5. Langerhans<ランゲルハンス>島は膵頭に多く存在する。

解答

解説
1. ×:脾臓に接するのは、「膵頭」ではなく膵尾部である。
2. ×:膵尾は、「十二指腸」ではなく脾臓に接する。
3. 〇:正しい。膵管は十二指腸に開口する。膵管の働きは、膵臓と総胆管をつなぎ、膵臓外分泌により消化を助ける膵液を分泌する管である。
4. ×:膵体は、「横行結腸前面」ではなく後面を横走する。膵体は、脊柱前面を横走する。
5. ×:Langerhans<ランゲルハンス>島は、「膵頭」ではなく、膵体と膵尾に多く存在する。

 

 

第56回 午前66問

66 膵液について正しいのはどれか。

1.酸性を示す。
2.脂肪分解酵素は含まれない。
3.膵液の主成分はインスリンである。
4.膵液分泌量は1日約300mLである。
5.セクレチンは膵液の分泌を促進させる。

解答

解説

膵液に含まれる消化酵素はトリプシン、キモトリプシン、ヌクレアーゼ、膵アミラーゼ、リパーゼである。トリプシンとキモトリプシンは蛋白を、ヌクレアーゼは核酸を、アミラーゼはデンプンと糖質を、リパーゼは脂質を分解する。

1.× 膵液は、弱アルカリ性(pH8程度)を示す。ちなみに、酸性は胃液である。胃の中で産生になっている内容物を中和する働きがある。
2.× 膵液に含まれるリパーゼは、脂肪分解酵素が含まれる。リパーゼは膵臓から消化液として分泌され、脂肪を分解して脂肪酸とグリセリンを生成させる酵素である。
3.× 膵液の主成分は、外分泌される消化酵素(トリプシン、キモトリプシン、ヌクレアーゼ、膵アミラーゼ、リパーゼ)である。膵臓のランゲルハンス島細胞からは、糖の代謝に必要なインスリン、グルカゴン、ソマトスタチンなどのホルモンが分泌される。これらは、膵内分泌ホルモンである。
4.× 膵液分泌量は、1日約800〜1000mLである。
5.〇 正しい。セクレチンは、膵液の分泌を促進したり、胃液の混じった酸性の粥状食物を中和させたりする作用がある。セレクチンは十二指腸粘膜の深部に位置するS細胞から分泌される。

 

 

 

 

第57回 午前66問

66 脂質の消化吸収について正しいのはどれか。

1.胆汁は胆嚢で生成される。
2.胆汁酸はコレステロールから生合成される。
3.トリプシンがトリグリセリドを分解する。
4.Oddi括約筋の弛緩により胆汁が空腸へ放出される。
5.ミセル内の脂質消化物は輸送蛋白により小腸上皮細胞内へ取り込まれる。

解答

解説

胆汁についてまとめ

肝臓で合成されるアルカリ性の物質で、胆嚢で濃縮されたうえ、貯蔵される。
胆汁中には消化酵素は存在しない。しかし、胆汁中に含まれる胆汁酸は乳化作用とミセル形成作用を有するため、脂肪の消化吸収に重要な役割を果たす。
胆汁はビリルビン、胆汁酸、コレステロール、リン脂質からなり、消化酵素は含まれない。胆汁は消化酵素の働きを助ける作用がある。

1.× 胆汁は、胆嚢ではなく「肝細胞」で生成される。肝細胞で肝胆汁が産生され、胆嚢に貯蔵されて濃縮されて胆嚢胆汁となり、胆嚢から胆嚢管を経て総胆管に分泌される。ちなみに、胆細管は、肝細胞から肝胆汁が産生され、「毛細胆管(胆細管)→小葉間胆管→左右の肝管」への管である。
2.〇 正しい。胆汁酸はコレステロールから生合成される。胆汁はビリルビン、胆汁酸、コレステロール、リン脂質からなり、消化酵素は含まれない。胆汁は消化酵素の働きを助ける作用がある。
3.× トリプシンが、トリグリセリドではなく「タンパク質」を分解する。トリプシンは、タンパク質分解酵素である。膵液に含まれる消化酵素はトリプシン、キモトリプシン、ヌクレアーゼ、膵アミラーゼ、リパーゼである。トリプシンとキモトリプシンは蛋白を、ヌクレアーゼは核酸を、アミラーゼはデンプンと糖質を、リパーゼは脂質を分解する。
4.× Oddi括約筋(オッディ括約筋、胆膵管膨大部括約筋)の弛緩により胆汁が、空腸ではなく「十二指腸下行部」へ放出される。オッディ括約筋とは、十二指腸下行部に開口する総胆管及び膵管の出口に当たる、大十二指腸乳頭周囲に存在する括約筋である。
5.× ミセル内の脂質消化物は、輸送蛋白により小腸上皮細胞内ではなく「小腸粘膜」から吸収される。ちなみに、小腸上皮細胞は、水に溶けやすいグリセロールをそのまま小腸上皮細胞に吸収する働きを持つ。一方、ミセル内の脂質消化物(モノグリセリドと脂肪酸)は、腸内に分泌された胆汁酸の働きによりミセルという親水性の非常に小さい分子に取り込まれ小腸粘膜から吸収される。胆汁中には消化酵素は存在しないが、胆汁中に含まれる胆汁酸は乳化作用とミセル形成作用を有するため、脂肪の消化吸収に重要な役割を果たす。

腸肝循環とは?

脂肪の消化、吸収という役目を果たした胆汁は、一部が便や尿として排泄されるが、90〜99%は小腸の下部で吸収され、門脈を通って肝臓に戻る。そして、再び胆汁として分泌され、胆嚢に蓄えられることになる。こうして胆汁がリサイクルされることを腸肝循環という。

 

 

 

第58回 午前63問

63.消化酵素で正しいのはどれか。(※不適切問題:解2つ)

1.αアミラーゼはデンプンをデキストリンに分解する。
2.トリプシンは蛋白質をポリペプチドに分解する。
3.ペプシンはトリグリセリドを脂肪酸に分解する。
4.マルターゼはスクロースをブドウ糖に分解する。
5.ラクターゼは乳糖をマルトースに分解する。

解答1・2(※複数の選択肢を正解とする)
理由:複数の正解があるため。 

解説

1.〇 正しい。αアミラーゼはデンプンをデキストリンに分解する。αアミラーゼは、唾液アミラーゼやプチアリンともいう。
2.〇 正しい。トリプシンは蛋白質をポリペプチドに分解する。トリプシンは、タンパク質分解酵素である。ペプトンやポリペプチドにする。
3.× トリグリセリド(中性脂肪)を脂肪酸に分解するのは、「ペプシン」ではなくリパーゼである。リパーゼとは、中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに加水分解する反応を触媒する酵素である。ちなみに、ペプシンは、胃液に含まれる蛋白質を基質として分解する酵素である。ペプシンは、胃底腺の主細胞の分泌物に由来するタンパク分解酵素である。胃主細胞から分泌されたペプシノーゲンは、壁細胞が分泌する塩酸によりペプシンとなる。
4.× スクロース(ショ糖)をブドウ糖に分解するのは、「マルターゼ」ではなくサッカラーゼである。腸液に含まれる。ちなみに、マルターゼは、マルトースをグルコースに分解する酵素である。つまり糖を分解する。膵液・腸液に含まれる。
5.× 乳糖をマルトースに分解するのは、「ラクターゼ」ではなくアミラーゼである。ちなみに、ラクターゼは、ラクトースをグルコースとガラクトースに分解する酵素である。つまり糖を分解する。腸液に含まれる。

 

 

第59回 午後66問

66 脂質の消化と吸収で誤っているのはどれか。

1.Langerhans〈ランゲルハンス〉島からリパーゼが分泌される。
2.リパーゼは脂質を脂肪酸とグリセリンに消化する。
3.胆汁酸は脂肪酸を乳化しミセルを形成する。
4.ミセルは小腸粘膜で吸収される。
5.小腸で吸収された胆汁酸は門脈を介して肝臓へ運ばれる。

解答

解説

胆汁についてまとめ

肝臓で合成されるアルカリ性の物質で、胆嚢で濃縮されたうえ、貯蔵される。
胆汁中には消化酵素は存在しない。しかし、胆汁中に含まれる胆汁酸は乳化作用とミセル形成作用を有するため、脂肪の消化吸収に重要な役割を果たす。
胆汁はビリルビン、胆汁酸、コレステロール、リン脂質からなり、消化酵素は含まれない。胆汁は消化酵素の働きを助ける作用がある。

1.× Langerhans〈ランゲルハンス〉島から「リパーゼ」ではなくホルモン(インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン)が分泌される。アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなどの消化酵素は、腺房の細胞から分泌されて膵管に流れ込む。
2.〇 正しい。リパーゼは脂質を脂肪酸とグリセリンに消化する。リパーゼとは、中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに加水分解する反応を触媒する酵素である。
3~4.〇 正しい。胆汁酸は脂肪酸を乳化しミセルを形成する/ミセルは小腸粘膜で吸収される。中性脂肪は、十二指腸で、肝臓でつくられた胆汁酸と一緒になり、さらに、リパーゼという酵素によって遊離脂肪酸とモノグリセリドに分解されたあと、吸収されやすい形(ミセル)になって、小腸粘膜から吸収される。ちなみに、水に溶けやすいグリセロールはそのまま小腸上皮細胞から吸収される。
5.〇 正しい。小腸で吸収された胆汁酸は門脈を介して肝臓へ運ばれる。脂肪の消化、吸収という役目を果たした胆汁は、一部が便や尿として排泄されるが、90〜99%は小腸の下部で吸収され、門脈を通って肝臓に戻る。そして、再び胆汁として分泌され、胆嚢に蓄えられることになる。こうして胆汁がリサイクルされることを腸肝循環という。

膵臓とは?

膵臓は、消化酵素を含む体液(膵液)を膵管から十二指腸に出す外分泌と、血糖などをコントロールするホルモンを血中に出す内分泌の両方の働きをもつ。

膵液とは、膵臓から十二指腸に分泌される消化液である。糖質を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素、核酸の分解酵素を含んでいる。

膵臓のランゲルハンス島からは、①インスリン、②グルカゴン、③ソマトスタチンが分泌される。
①インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖低下、②脂肪合成の作用がある。
②グルカゴンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖上昇、②脂肪分解の作用がある。
③ソマトスタチンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるγ細胞から分泌されるホルモンの一種で、成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、ガストリン、セクレチンの分泌抑制の作用がある。

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