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理学療法士国家試験 失語ついての問題4選「まとめ・解説」

※問題の引用:厚生労働省HPより、作業療法士国家試験の問題および正答について
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

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第54回(H31) 理学療法士国家試験 解説【午前問題1~5】 第53回(H30)理学療法士 国家試験解説【午前問題1~5】 第52回(H29) 理学療法士国家試験 解説【午前問題1~5】

 

第42回 82問

正しい組合せはどれか。2つ選べ。

1.前頭葉————運動
2.頭頂葉————聴覚
3.側頭葉————視覚
4.後頭葉————体性感覚
5.大脳辺縁系——情動

解答1,5
解説
大脳辺縁系=情動と結びつけるのでなく、大脳辺縁系は記憶にも関与することを合わせて覚えておく.
1.〇 正しい。運動は、中心前回、上前頭回など前頭葉が関与する。
2.× 頭頂葉は、体性感覚や空間認識、身体意識が関与する。聴覚は、上側頭回のある側頭葉が関与する。
3.× 側頭葉は、聴覚や嗅覚、物体認知などが関与する。視覚は、後頭葉が関与する。
4.× 後頭葉は、視覚が関与する。体性感覚は、中心後回のある頭頂葉が関与する。
5.〇 正しい。情動扁桃体を含む大脳辺縁系が関与する。

 

 

 

第41回 40問

56歳の男性。右利き。脳卒中による右片麻痺。発語は流暢だが内容は意味不明だった。また、「今日の天気は晴れです」の繰り返しを指示すると反復することができなかった。考えられる失語症はどれか。

1. 伝導失語
2. ブローカ失語
3. ウェルニッケ失語
4. 超皮質性運動失語
5. 超皮質性感覚失語

解答3
解説
発語は流暢で、言語理解は悪く、復唱が障害されている特徴をくみ取ることができれば、3. ウェルニッケ失語を選択できるが、正直問題文は悪いと思う。問題文の『反復することができなかった』の意味が、①言語理解ができず復唱できなかったのか、②単純に復唱できなかったのか、不明であるため、①ととらえないとウェルニケ失語を選べない。
1.× 伝導失語の特徴は、言語理解は良好である。復唱の障害が顕著な症状である。
2.× ブローカ失語の特徴は、発語は非流暢である。
3.〇 正しい。ウェルニッケ失語でよくしゃべることができるが言語や文字の理解は悪い。著しい場合は、ジャルゴン失語という。
4.× 超皮質性運動失語の特徴は、発話は非流暢だが復唱は可能である。言語理解は良い。
5.× 超皮質性感覚失語は、発話は流暢で復唱が可能である。言語理解が悪い。

 

 

 

 

第51回 午前27問

伝導失語の言語的特徴はどれか。

1.ジャーゴン
2.音韻性錯語
3.非流暢性発話
4.重度な理解障害
5.良好な復唱機能

解答2
解説
大脳優位側(通常左側)の前頭葉の下前頭回後部(運動言語中枢)の障害でブローカ失語が、側頭葉の上側頭回後部(感覚言語中枢)でウェルニッケ失語が、弓状線維束障害で伝導失語が生ずる。
伝導性失語の特徴として、物品呼称の障害と復唱の障害が顕著であるが、その他の点で言語機能はおおむね保たれているものをいう。
1.× ジャーゴンは、ウェルニッケ失語の著しい場合にいう。
2.〇 音韻性錯語とは、「メガネ」を「メガレ」というように音の一部を誤ってしまうこと。
3~5.× 言語機能は、物品呼称と復唱以外はおおむね保たれる。

 

 

 

 

第53回 午後82問

失語症分類と特徵の組合せで正しいのはどれか。

選択肢失語症流暢性 理解
1.Broca失語 非流暢軽〜中等度の障害
2.Wernicke 失語流暢良好
3.健忘失語非流暢良好
4.超皮質性運動失語流暢重度の障害
5.伝導失語非流暢 中等〜重度の障害
解答:1
解説
1.〇:正しい。
2.×:Wernicke 失語は、流暢性は流暢で正しいが、理解は不良である。
3.×:健忘失語は、流暢性は流暢である。理解は良好で正しい。
4.×:超皮質性運動失語は、流暢性は流暢で正しいが、理解は良好である。
5.×:伝導失語は、流暢性は流暢であり、理解は良好である。

 

覚えておこう!!

失語症の鑑別

(※引用:病気がみえる vol.7 脳・神経 編集 医療情報科学研究所  P142より )

 

 

失語症の特徴

ブローカ失語
言語表出の障害で、音声による語表出、書字による旨語表出いずれもが障害され、自発言語は非流暢となる。復唱も制限されるが、言語の理解はおおむね良好である。

超皮質性運動失語
言語表出障害に比べて、復唱はよくできる場合。

皮質下性運動失語(純粋語唖(pure word dumbness))
音声による言語表出は困難であるが、書字による言語表出が可能な場合に用いられる。概念的にはブローカの中枢と発語に関する運動中枢のdisconnectionによる障害とみることができる。

ウェルニッケ失語
聴覚および視覚の両者による言語の理解が障害されたもので、自発語に流暢さはあるが、自分で喋っていることに対する理解がないので、内容は理解のしにくい意味不明のものが多く、錯語、錯文法が目立ち、ジャルゴンになることもある。復唱も困難となる。

超皮質性感覚失語
言語理解の悪さに比べて、復唱はオウム返し的ではあるが、とにかく復唱できる。

皮質下性感覚失語(純粋語聾(pure word deafness) )
聴覚による訁語理解は障害されているのに対し、視覚から入った言語理解は正常に保たれている。概念的には音声中枢(Heschlの横回)とウェルニッケ中枢のdisconnectionと理解できる。

伝導失語
物品呼称の障害と復唱の障害が顕著であるが、その他の点で言語機能はおおむね保たれているものをいう。

健忘性失語
簡単な物品の呼称が困難となって、なかなか物の名前が出てこないが、その他の点ではおおむね言語機能は保たれているものをいう。

全失語
言語の表出、理解ともにできなくなった状態をいい、自発言語は極めて少なく、何を聞いてもわかってもらえず、復唱も困難である。

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