【暗記用】反射中枢の組み合わせを完璧に覚えよう!

 

反射中枢を完璧に覚えよう!

 ここ近年の国家試験は、細部まで問われることが多くなってきている。一字一句覚える必要はないが、とても覚えにくく度忘れしやすい。この記事は、私自身のスキルアップのためでも、国家試験を受ける方たちへの応援としても書かせていただいた。クリックすれば答えが出る仕様なので、何度も挑戦して繰り返し覚えていこう。また、こんな表を作ってほしい等の要望があればコメント欄にてご気軽に記載ください。

 

 

脳神経領域の反射

反射名中枢検査法判定
下顎反射・咬筋反射
橋(下顎神経)
軽く口を開かせて、下顎のオトガイ部に検者の左母指あるいは示指を当て、その指の上を叩打する。

 

下顎が上昇すれば亢進。

この反射は正常ではほどんど出現しないので、出現した時は亢進と判断する。

 

頭後屈反射
C1~C4(5)
頸の力を抜かせ頭をやや前屈させる。上唇のやや上を下方に向けて叩打する。

 

頭が速やかに後屈すれば亢進。

正常では頭をさらに前屈する。

 

 

上肢の反射

反射名中枢検査法判定
上腕二頭筋反射
C5~C6

(筋皮神経)

 

 上肢を軽度外転させ、肘をやや屈曲位にして、前腕を回内外中間位にする。

 上腕二頭筋付着部近くに検者の母指を当て、その上を叩打する。

 

肘関節屈曲が起これば反射出現(+)。
上腕三頭筋反射
C6~C8

(橈骨神経)

 前腕部をつかみ肘を軽く屈曲位にして、肘頭上部の上腕三頭筋腱部を直接叩打する。
肘関節伸展が起これば反射出現(+)。
腕橈骨筋反射
C5~C6

(橈骨神経)

 手首をつかんで肘を軽く屈曲位にして、前腕を回内外中間位か、やや回内位にし、橈骨下端を直接に叩打する。
肘関節屈曲と前腕の回外運動が起これば反射出現(+)。手指の屈曲は起こっても弱い。

回内筋反射

①橈骨回内反射

②尺骨反射

C6~T1

(正中神経)

①前腕の尺側を大腿の上に置き、橈骨下端の掌側面を、それと直角方向に叩打する。
②前腕を半回内位にして大腿の上に置き、尺骨茎状突起の背側面を、それと直角方向に叩打する。
前腕回内が起これば反射出現(+)。

 

体幹の反射

反射名中枢検査法判定
胸筋反射
C5~T1

(前胸神経)

 上腕を軽く外転させ、大胸筋の上腕骨付着部に検者の母指を当て、その上を叩打する。

 

肩関節の内転と軽い内旋が起これば反射出現(+)。

正常ではこの反射が弱く、指に大胸筋の収縮を感じる程度である。

 

腹筋反射

①上部:肋骨骨膜反射

②中部:狭義の腹筋反射

③下部:恥骨反射

T6~T12

(肋間神経)

 乳頭線上で肋骨縁部を叩打する。
 臍の高さで腹直筋自身の上に手掌あるいは指を当て、その上を叩打する。
 恥骨結合部の中央より1~2cm上のところを叩打する。
上部腹筋が収縮し、臍が叩いた方の肋骨縁に偏位すれば反射出現(+)
腹筋の収縮が起これば反射出現(+)
下部腹筋が収縮し、臍が叩いた方の下方に偏位する。ときには大腿内転筋の収縮も起こす。

 

下肢の反射

反射名中枢検査法判定
膝反射・膝蓋腱反射・大腿四頭筋反射
L2~L4

(大腿神経)

 患者を背臥位にし両膝を軽く屈曲し立てる。検者は前腕をその膝の下に入れて下肢を支える。または、一側の下肢を膝立て位にして、その膝の上に他側の膝を乗せる。膝蓋腱部を触知してその腱部を叩打する。
 患者を高めの椅子またはベッドに腰掛けさせ、足先が床につかない程度にして、膝蓋腱部を叩打する。
普通の方法では反射が減弱ないし消失しているときに行う。
 Jendrassik法は検者者の両手を組ませ、左右に強く引くように命じ、その間に膝蓋腱部を叩打する方法である。
 あるいは、腰かけ座位で下垂した下腿部を検者の手指で軽く押し込み、被験者にはそれに抵抗して前方に下腿を押し出すように命じる。その間に膝蓋腱部を叩打する。
膝関節の伸展が起これば反射出現(+)
アキレス腱反射・下腿三頭筋反射
S1~S2

(脛骨神経)

①背臥位検査

2つ方法がある。

1)両下肢の股関節を軽度屈曲、外転、外旋位にして、膝関節を軽度屈曲させて両踵をつける。検者は足関節を背屈位にしてアキレス腱部を叩打する。
 2)一側下腿の前面に健側下腿をのせ、足関節を背屈位にしてアキレス腱部を叩打する。
 反射ができにくい時に行う。
 患者をベッドの上に膝立ち位または四つ這い位にし、足首より先をベッドの縁より出す。足関節を背臥位にしてアキレス腱部を叩打する。
足関節の底屈が起これば反射出現(+)
下肢内転筋反射
L3~L4

(閉鎖神経)

患者の下肢を軽く外旋させ、大腿骨下端部内側に検者の指を当て、その上を叩打する。
股関節内転が起これば反射出現(+)
膝屈筋反射
L4~S2

(坐骨神経)

患者を背臥位にし、下肢を軽く屈曲させ、大腿後面下部のハムストリングスの腱部に検者の指を当て、その上を叩打する。
膝関節屈曲が起これば反射出現(+)

表在反射

粘膜反射

反射名中枢検査法判定
角膜反射
三叉神経→→顔面神経
側方視を命じて側方視方向と反対側より脱脂綿の小片を角膜に触れる。
刺激が加わればただちに目が閉じる(陽性)。
鼻反射(くしゃみ反射)
三叉神経→脳幹→遠心路(三叉神経、顔面神経、咽頭神経、迷走神経および呼気に関する脊髄神経)
鼻粘膜をこよりで刺激する。
くしゃみが起これば陽性。
咽頭反射(嘔吐反射)
舌咽神経→延髄→迷走神経
咽頭後壁の粘膜を舌圧子または指頭で刺激する。
嘔気または嘔吐運動が起これば陽性。

 

皮膚反射

反射名中枢検査法判定
腹壁反射
(腹皮反射)
肋間神経→
①肋骨縁:T5~T6
②上:T6~T9
③中:T9~T11
④下:T11~T12
→肋間神経
検者を背臥位にして両膝を軽く屈曲し膝を立て、腹筋を弛緩させる。先の鈍い針で肋骨縁①にそって上から下に向けてこする。また、腹壁を②、③、④の3つに分けて、腹壁皮膚を外側より内側に向けてこする。
刺激側の腹筋が収縮し、臍が刺激側へ動けば陽性。
挙睾筋反射
大腿神経→L1~L2→陰部大腿神経
大腿内側上部を上から下に向けてピンなどで軽くさする。
精巣挙筋の収縮が起こり睾丸が挙上すれば陽性。
殿部反射
後大腿皮神経→L1~L2→下殿神経
一側殿部をピンで水平にこする。
殿筋の収縮が起これば陽性。
肛門反射
陰部神経→仙髄(S3~S5)→陰部神経
肛門周囲の皮膚をピンでこする。
肛門括約筋の収縮が起これば陽性。
足底反射
脛骨神経→L5~S2→脛骨神経
足底を背、ピン、ハンマーの柄などで踵から足先に向けてこする。
足趾屈曲すれば陽性。

 

病的反射

頭部、顔面の反射

反射名検査法判定
吸引反射
口を軽く開かせておき、上唇から口角に向けてハンマーの柄や舌圧子で軽くさする。
口をとんがらせて乳を吸うような運動が起これば陽性。
口とんがらし反射
患者をリラックスさせておき、上唇中央を指先やハンマーで軽く叩く。
口輪筋の収縮が起こり、とんがり口になれば陽性。

 

上肢の反射

反射名検査法判定

手指屈筋反射

反射中枢
C6~T1→正中・尺骨神経

 手関節を軽く背屈位にして、検者は患者の中指中節部を示指と中指ではさみ、検者の母指で患者の中指爪のところを鋭く手掌側に向けてはじく。
手関節を軽く背屈させ、手指をやや屈曲させておく。検者は左手で患者の中指中節を支えて、右手の示指または中指で患者の中指末節掌側面を強くはじく。
肘を軽く屈曲させ前腕を回外位にして手背を膝の上に置き、手指を少し屈曲位にする。検者は示指と中指を患者の4指先端掌側面に横に当て、その上をハンマーで叩打する。
刺激により母指の内転が起これば陽性。
刺激により母指の内転が起これば陽性。
刺激により母指と4指の屈曲が起これば陽性。
にぎり(把握)反射
手掌面の母指と示指の間を手根部より指先に向けて指やハンマーの柄で軽くこする。
刺激によって指が屈曲し、把握しようとする運動が起これば陽性。
強制把握反射
患者の手掌に物を当てるとそのものを握りしめて、これを引き離そうとしてもなかなかとれない。
刺激によって指が屈曲し、把握しようとする運動が起これば陽性。
手掌下顎反射
手掌の母指球をハンマーの柄や鍵などで手根部より指先に向けてこする。
刺激によって同側の下顎の筋が収縮すれば陽性。ときには口輪筋や眼輪筋の一部が収縮することもある。

 

下肢の反射

反射名検査法判定

足底筋反射

 1)ロッソリモー反射

 2)メンデル・べヒテレフ反射

足趾の足底面あるいは足趾の付け根をハンマーで叩打する。
足背の中部よりやや外側をハンマーで叩打する。
足趾が屈曲すれば陽性。母趾より2~5趾の付け根を後出して出現すれば病的である。

足趾が屈曲すれば陽性。
バビンスキー反射
患者を背臥位にし、両下肢を伸展させる。気持ちを楽にさせ緊張を取るように指示する。先のとがったハンマーの柄や鍵などで、足底の外側を踵から足先に向けてこする。

 

刺激によって母趾がゆっくりと背屈すれば陽性(母趾現象または伸展足底反射)

 ときには他の4指が開く(開扇現象)。

 正常では足底反射より母趾屈曲が起こる。

 

バビンスキー反射の変法

 1)チャドック反射

 2)オッペンハイム反射

 3)ゴルドン反射

 4)シェファー反射

 5)ゴルダ反射

 6)ストランスキー反射

足部の外果の下方を踵から足先に向けて針またはハンマーの柄でこする。
脛骨内側縁を上から下に指でこすり下ろす。
ふくらはぎを指で強くつまむ。
アキレス腱を指で強くつまむ。
母趾以外の4趾(特に第4趾)を他動的に強く背屈させる。
第5趾を強く外転させ、1~2秒間保持して、急に離す。
バビンスキー反射の他に母指の背屈現象を起こす反射である。

クローヌス

1)膝クローヌス

2)足クローヌス

患者を背臥位にして下肢を伸展位とする。検者は母指と示指で膝蓋骨をつまみ、それを強く下方に押し下げる。
患者を背臥位位にして膝を軽く屈曲させる。検者は左手で膝を支えて、右手で足先を持って、足部を急激に背屈させる。
 刺激により膝蓋骨が上下に連続的に動けば陽性。
刺激によって下腿三頭筋の間代性痙攣が起こり、足部が上下に連続的に動けば陽性。
マリー・フォー反射
足趾全体を握って、これを強く足底に屈曲させる。
下肢全体の屈曲が起こり、足関節も背屈する。

引用文献:理学療法評価学 改訂第5版/金原出版/松澤正

 

今後は国家試験にも挑戦しよう!!

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