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31 熱傷の部位と起こりやすい拘縮を予防する肢位の組合せで適切でないのはどれか。
1.前頸部:頸椎伸展
2.前胸部:肩関節外転
3.肘窩部:前腕回内
4.膝窩部:膝関節伸展
5.下腿後面:足関節背屈
解答3
解説
1.〇 正しい。前頸部は、(軽度)頸椎伸展とする。
2.〇 正しい。前胸部は、肩関節外転とする。肩関節内転拘縮になりやすいため。
3.× 肘窩部(肘関節前面)の熱傷では、屈曲拘縮が起こりやすいので、肘関節は伸展位に保持する。ちなみに、前腕は回外位にする。
4.〇 正しい。膝窩部は、膝関節伸展とする。
5.〇 正しい。下腿後面は、足関節背屈とする。
苦手な方向けにまとめました。参考にしてください↓
32 Brunnstrom法ステージの段階と脳卒中片麻痺の患側下肢の動きとの組合せで正しいのはどれか。
1.Ⅲ:座位で膝屈曲位をとり、踵を床につけたままつま先を持ち上げる。
2.Ⅲ:座位で足裏を床上に滑らせて、膝を90°以上曲げる。
3.Ⅳ:立位で膝伸展位をとり、つま先を持ち上げる。
4.Ⅴ:立位で股関節を外転する。
5.Ⅵ:座位で下腿を内外旋する。
解答5
解説
1~2.× 座位で膝屈曲位をとり、踵を床につけたままつま先を持ち上げる。座位で足裏を床上に滑らせて、膝を90°以上曲げる。のは、ステージⅣである。
3.× 立位で膝伸展位をとり、つま先を持ち上げるのはステージⅤである。
4.× 立位で股関節を外転するのは、ステージⅥである。
5.〇 正しい。ステージⅥは、座位で下腿を内外旋する。
33 脳卒中患者の摂食・嚥下障害で正しいのはどれか。
1.水分よりゼリーで誤嚥しやすい。
2.急性期より慢性期で高頻度に生じる。
3.座位よりリクライニング位で誤嚥が少ない。
4.片側の障害では非麻痺側に頸部を回旋する。
5.食事中むせなければ誤嚥はないと判断できる。
解答3
解説
1.× 逆である。ゼリーより水分の方が誤嚥しやすい。ゼリーのようにとろみがついているものの方が誤嚥は少ない。
2.× 逆である。慢性期(約5%)より急性期(約30%)の方が高頻度に生じる。発症した時が一番悪いとされている。
3.〇 正しい。座位よりリクライニング位で誤嚥が少ない。摂食嚥下障害児は、30°のリクライニング位で頚部前屈位にする。
4.× 片側の障害では、「非麻痺側」ではなく麻痺側に頸部を回旋する。なぜなら、麻痺側の方が動きが悪い。頚部回旋によってその空間を狭めることによって、健側に食塊が通りやすくするため。
5.× 食事中むせなくても誤嚥している可能性はある。高齢者の場合、咳嗽反射が低下していることが多くむせなくても気管内に誤嚥している可能性がある。
34 脊髄完全損傷の機能残存レベルと到達可能なADLの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.C4:ジョイスティック付電動車椅子走行
2.C5:ズボンの着脱
3.C7:自助具を用いての整容動作
4.T1:自動車への移乗
5.T10:短下肢装具を用いての歩行
解答3/4
解説
1.× C4は、「ジョイスティック付電動車椅子走行」ではなくチン(顎)コントロールとなる。ジョイスティック付電動車椅子走行は、C5である。
2.× ズボンの着脱は、「C5」ではなくC 6 B 3である。なぜなら、ズボンの着脱操作では、効果的な側方つまみや強い握り動作が必要となるため。
3.〇 正しい。C7は、自助具を用いての整容動作が可能である。
4.〇 正しい。T1は、自動車への移乗が可能である。
5.× 短下肢装具を用いての歩行は、「T10」ではなくL3である。
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【PT専門のみ】脊髄損傷についての問題「まとめ・解説」
35 脊髄損傷患者で異所性骨化の好発部位はどれか。
1.肘関節
2.手関節
3.手指MP関節
4.股関節
5.足関節
解答4
解説
異所性骨化とは、本来骨組織が存在しない部位、すなわち筋・筋膜・靱帯・関節包などに異常に骨形成が起こる現象である。骨梁構造を認める点が石灰化との違いである。 好発部位は股関節(最も多い)・膝関節(2位)・肩関節(4位)・肘関節(3位)などである。脊髄損傷受傷後1~6か月くらいに発症することが多い。よって、選択肢4.股関節が正しい。