第59回(R6)作業療法士国家試験 解説【午前問題31~35】

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

 

31 腱反射における筋と神経の組合せで正しいのはどれか。

1.腓腹筋:腓骨神経
2.腕橈骨筋:正中神経
3.上腕二頭筋:筋皮神経
4.上腕三頭筋:腋窩神経
5.大腿四頭筋:閉鎖神経

解答

解説
1.× 腓腹筋は、「腓骨神経」ではなく脛骨神経である。
2.× 腕橈骨筋は、「正中神経」ではなく橈骨神経である。
3.〇 正しい。上腕二頭筋は、筋皮神経である。
4.× 上腕三頭筋は、「腋窩神経」ではなく橈骨神経である。
5.× 大腿四頭筋は、「閉鎖神経」ではなく大腿神経である。

 

 

 

 

 

32 正常の運動発達で獲得する年齢が最も高いのはどれか。(※不適切問題:解2つ)

1.座位
2.高這い
3.寝返り
4.飛行機肢位
5.つかまり立ち

解答2・5
理由:複数の選択肢を正解として採点する。

解説
1.× 座位は、6~8か月である。
2.5.〇 正しい。高這い/つかまり立ちは、8~9か月で可能になる。
3.× 寝返りは、5~6か月である。
4.× 飛行機肢位は、4~5か月頃にみられる。ピポットプローン(飛行機肢位)とよばれる四肢を伸展・外転、脊柱を伸展して腹部を支点とする反り返り姿勢である。

denba

 

 

 

 

33 立位姿勢時の重心で正しいのはどれか。

1.重心は閉眼すると後方に移動する。
2.重心動揺は閉眼時において減少する。
3.重心動揺は左右より前後方向が小さい。
4.重心線は膝関節中心の後方1~2cmを通る。
5.重心動揺面積は老年期には加齢に伴い増大する。

解答

解説
1.× 重心は閉眼すると「後方」ではなく前方に移動する。重心の制御において、視覚の割合が大きく、閉眼により直立姿勢は前傾する傾向を示す(※参考:「重心動揺計による身体偏位の観察」著:長山らより)。
2.× 重心動揺は閉眼時において「減少」ではなく増大する。なぜなら、視覚情報によって姿勢制御の補助を行っているため。
3.× 重心動揺は左右より前後方向が「小さい」ではなく大きい。なぜなら、身体は細長い物体であるため。つまり、前後方向に転倒しやすい。
4.× 重心線は、膝関節中心の「後方1〜2cm」ではなく、膝関節の前方(膝蓋骨後面)を通る。重心線は、①耳垂のやや後方→②肩峰→③大転子→④膝関節前部(膝蓋骨後面)→⑤外果前方を通る。
5.〇 正しい。重心動揺面積は老年期には加齢に伴い増大する。静止立位時の重心動揺面積は、測定値が小さい場合にバランス機能が良好であると判断できる。重心動揺面積に加え、重力動揺軌跡長の値が小さいほど、立位姿勢が安定していることを示す。

 

 

 

 

 

34 Barthel Indexで「部分介助」の判定がない項目はどれか。

1.更衣
2.食事
3.整容
4.階段昇降
5.トイレ動作

解答

解説
1~2.〇 更衣/食事/階段昇降/トイレ動作は、10点自立、5点部分介助の判定である。ちなみに、15点の項目があるものは、「椅子とベッド間の移乗」と「移動」である。
3.× 整容は、部分介助の判定がない。5点自立の項目のみである。ちなみに、5点自立の項目のみであるのは、入浴もあげられる。

詳しくはこちら↓

[kanren id=”5084″]

 

 

 

 

 

35 MTDLPで正しいのはどれか。

1.遂行度を聞き取る。
2.家族に聞き取りを行う。
3.ICIDHの視点を用いている。
4.精神障害患者には適用しない。
5.ADLに関する客観的な評価は用いない。

解答

解説

MTDLPとは?

MTDLP(Management Tool for Daily Life Performance:生活行為向上マネジメント)は、患者が本来もっている能力を引き出し、患者にとって意味のある在宅生活(生活行為)でその能力を生かせるように支援するためのツールである。

1.× 遂行度を聞き取る項目はない。各チェックシート(①生活行為聞き取りシート、②生活行為向上マネジメントシート、③生活行為申し送り表)」に基づき計画を立てる。①生活行為聞き取りシートには、生活更衣目標の①実行度と②満足度を聞き取る。「生活行為聞き取りシート」まず対象者がどのような生活行為を向上したいかを把握することから始まる。対象者がしたい・望む生活行為を聞き取り生活行為の目標を明らかにする。対象者のやってみようという気持ちを高めるため自己評価を行う(介入の前後で実行度と満足度を確認し取り組み成果を可視化する)。
2.〇 正しい。家族に聞き取りを行う。①生活行為聞き取りシートの欄に「ご本人のことについて、もっとうまくできるようになってほしい、あるいはうまくできるようになる必要があると思う生活行為がありましたら教えてください」と家族への聞き取り項目が含まれている。
3.× ICIDHの視点を用いて「いない」。MTDLP(Management Tool for Daily Life Performance:生活行為向上マネジメント)は、患者が本来もっている能力を引き出し、患者にとって意味のある在宅生活(生活行為)でその能力を生かせるように支援するためのツールである。
4.× 精神障害患者にも「適応する」。主な対象は介護保険領域の高齢者であるが、若年の障害者や発達障害、精神障害も適応である。
5.× ADLに関する客観的な評価を「用いる」。生活課題分析シートで対象者の活動を幅広く捉える。生活課題分析シートには、各基本動作、ADL、IADLの項目を①現状能力、②予後予測、③課題の重要性、④各課題の要因の分析、⑤課題解決目標、⑥最終評価、⑦考察、⑧今後の課題などを記入する。

(※画像引用:日本作業療法士協会様HPより)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)