第56回(R3) 作業療法士国家試験 解説【午前問題11~15】

 

11 80歳の女性。2年前に夫と死別し、平屋の持ち家に1人暮らし。3か月前に屋内で転倒し、右大腿骨頸部骨折で入院した。人工骨頭置換術後のADLは杖歩行で、入浴のみ見守りでその他は自立し自宅退院となった。退院時のHDS-Rは28点であった。要支援1と認定され、通所リハビリテーションを利用するにあたり、担当作業療法士が自宅訪問することとなった。
 初回訪問時の対応で正しいのはどれか。

1. 住宅改修を提案する。
2. 年金受領額を聴取する。
3. 訪問作業療法を勧める。
4. 夫の死亡理由を聴取する。
5. 生活の困りごとを聴取する。

解答5

解説
1.× 住宅改修を提案する。
2.× 年金受領額を聴取する。
3.× 訪問作業療法を勧める。
4.× 夫の死亡理由を聴取する。
5.〇 正しい。生活の困りごとを聴取する。

 

 

 

 

 

 

 

12 78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線写真(A)とMRI T2 強調像(B)とを下図に示す。
 この患者の病態で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 骨粗鬆症
2. 脊椎分離症
3. 脊柱管狭窄症
4. 椎間板ヘルニア
5. 脊椎椎体圧迫骨折

解答1・5

解説
1.〇 正しい。骨粗鬆症
2.× 脊椎分離症
3.× 脊柱管狭窄症
4.× 椎間板ヘルニア
5.〇 正しい。脊椎椎体圧迫骨折

 

 

 

 

 

 

 

13 76歳の女性。物忘れのために日常生活で失敗が目立った。最近、夫の浮気を疑うようになり、顔を合わせると興奮し物を投げるなどの行為がみられる。息子が誤りであることをいくら説明しても納得しない。
 この患者の精神症状を評価する尺度として適切なのはどれか。

1. HRS-D
2. NPI
3. POMS
4. SANS
5. SDS

解答2

解説
1.× HRS-D
2.〇 正しい。NPI
3.× POMS
4.× SANS
5.× SDS

 

 

 

 

 

 

 

14 50歳の男性。アルコール依存症。大学を卒業後、就職したころから飲酒が始まる。転勤で一人暮らしになってから飲酒量が増加し、仕事もやめ昼夜問わずに飲み続けるようになった。その後、精神科病院を受診し入退院を繰り返す。主治医には「酒はもうやめます」と言いながらも退院後に再飲酒していた。作業療法士には「酒をやめたいのは本当だが、退院しても仕事が見つからないのでつい飲んでしまう。何とかしてほしい」と話す。
 この患者の心理状態として最も適切なのはどれか。

1. 否認
2. 共依存
3. 両価性
4. 自己中心
5. 刹那主義

解答3

解説
1.× 否認
2.× 共依存
3.〇 正しい。両価性
4.× 自己中心
5.× 刹那主義

 

 

 

 

 

 

 

15 17歳の男子。子供の頃から内向的な性格だが、乳幼児健診等で異常を指摘されたことはない。高校1年時から周囲の物音に敏感となり、「学校で同級生に嫌がらせをされる」と不登校になった。自宅では「向かいの家の住人が自分の行動に合わせて悪口を言う」、家族と外出した街中では「自分の考えたことが知れわたっている」と言うようになり、精神科を受診し、通院治療で状態がある程度改善した後に外来作業療法が導入された。
 この患者でみられやすい症状はどれか。

1. 意識変容
2. 観念奔逸
3. 強迫観念
4. 思考制止
5. 連合弛緩

解答5

解説
1.× 意識変容
2.× 観念奔逸
3.× 強迫観念
4.× 思考制止
5.〇 正しい。連合弛緩

 

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