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第53回(H30)理学療法士 国家試験解説【午後問題96~100】

96.注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。2つ選べ

1.薬物療法は行わない。

2.男児よりも女児に多い。

3.生育歴の聴取が重要である。

4.二次性の精神症状に注意が必要である。

5.成人期において診断されることはない。

 

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解答:3,4


解説

1.×:発達障害の一つであるADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)の治療には大きくわけて、「薬物療法」と「心理社会的アプローチ」の2種類がある。

2.×:男児の方が多い。男子のほうが女子の3〜5倍多いと。ただ、女子の場合は多動性が少なく不注意が優勢であり、攻撃的・反抗的な特徴が控えめな傾向があるため、周囲に気づかれにくいという指摘もある。

3.〇:正しい。不健康、通院中、悩みやストレスが多いという特徴が見られる。

4.〇:正しい。一次障害である発達障害を原因として、後天的に精神障害などを発症することを二次障害という。二次障害として、うつ病や不安障害・自律神経失調症などがあげられる。

5.×:一般的に男子は8歳以前に診断されることが多い。女子はそれより遅く12歳頃に診断される傾向にある。

 

97.驚きなどの情動によって脱力発作が誘発されるのはどれか。

1.睡眠時驚愕症

2.ナルコレプシー

3.むずむず脚症候群

4.レム睡眠行動障害

5.睡眠時無呼吸症候群

 

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解答:2


解説

1.×:夜驚症とも呼ぶ。夜、眠っている時に突然起き上がり、極度のパニックを起こす障害。突然、目を開けて絶叫したり、激しく体を動したりするほか、心悸亢進、過呼吸、瞳孔散大、発汗といった強い自律神経興奮を示す。

2.〇:正しい。ナルコレプシーとは、日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作を主な症状とする脳疾患である。睡眠発作(日中眠くなる)、脱力発作(情動に誘発されて力が抜ける)、睡眠麻痺(いわゆる「金縛り」状態)、入眠時幻覚が見られるが、せん妄は見られない。

3.×:身体末端の不快感や痛みによって特徴づけられた慢性的な病態である。レストレスレッグス症候群、下肢静止不能症候群ともいう。

4.×:レム睡眠の時期に体が動き出してしまう睡眠障害の1つ。睡眠時随伴症に分類される。基礎疾患として、脳幹部の脳腫瘍、パーキンソン病、オリーブ橋小脳萎縮症、レヴィー小体病などいくつかの原因が考えられている。しかしながら、約半数は基礎疾患を持たず、原因不明である。

5.×:睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる病気。医学的には、10秒以上の気流停止を無呼吸とし、無呼吸が一晩に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上を診断基準とすることが多い。

 

98.神経性無食欲症について正しいのはどれか。

1.頻脈になる。

2.無月経になる。

3.恥毛が脱落する。

4.体温が上昇する。

5.行動が不活発になる。

 

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解答:2


解説

摂食障害には、拒食症(神経性無食欲症)と過食症(神経性過食症)がある。思春期~青年期の若い女性に発症しやすい。病的な痩せ願望があり、ゆがんだボディーイメージ(痩せているのに太っていると思い込む)のために極端な食事制限や下剤の乱用を行う。その結果、極端なやせ、月経の停止、うぶ毛の増加などがみられる。性格的には頑固で競争心が強く、活動性も高いため、学業成績は優秀なことであることが多い。

1.×:拒食症で徐脈になることがある。痩せて代謝機能が低下したとき、さらには甲状腺機能低下症を合併したりしたときには徐脈となる。しかし、この場合には拒食症が治り、甲状腺機能が改善したときには徐脈も治る。

2.〇:正しい。解説通り。

3.×:うぶ毛の増加である。

4.×:体温が低下する。

5.×:自分でも病気とは思わず、援助を求めないことが少なくない。治療を受けない状態が続くと、身体症状が進んだり、うつや不安が強まったりすることがあり、行動が不活発にはならないが、活動が不活発となる。

 

99.ACT (assertive community treatment)について正しいのはどれか。2つ選べ

1.医師を中心としたチームを組む。

2.每日24時間のサービス提供体制である。

3.短時間であっても頻回に利用者への訪問を行う。

4.スタッフ1人当たりのケースを50人程度にする。

5.地域生活が安定した軽度の精神障害者を対象とする。

 

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解答:2,3


解説

ACTとは、包括的地域生活支援プログラムの略称である。重い精神障害をもった人であっても, 地域社会の中で自分らしい生活を実現・維持できるよう包括的な訪問型支援を提供するケアマネジメントモデルのひとつ。

1.×:看護師・精神保健福祉士・作業療法士・精神科医などからなる多職種チームアプローチである。

2.〇:正しい。

3.〇:正しい。

4.×:スタッフ1人に対し担当する利用者を10人以下とする。

5.×:重い精神障害をもった人であっても地域生活が安定した状態にする。

 

 

100.うつ病の患者への対応として適切でないのはどれか。

1.急性期には休息をとらせる。

2.自殺しないように約束させる。

3.重要な問題の決定を先延ばしさせる。

4.抗うつ薬の副作用について説明する。

5.うつ病であることを伝えずに伏せておく。

 

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解答:5


解説

1.×:適切。急性期に限らず、うつ病患者には精神的・身体的に十分休息をとることを勧める。

2.×:適切。特に回復期は自殺企図が多いため、辛くても自殺しないことを約束させる。

3.×:適切。うつ病は悲観的な思考をする傾向があるので重大な決断(退職、離婚など)は必ず先延ばしにするのが鉄則である。

4.×:適切。特にうつ病患者は、自己判断で怠薬することのないよう、薬の効果や副作用(立ちくらみ、眠気、まぶしさ等)についての説明を十分に行う。

5.〇:うつ病であることを伏せることは正しくない。疾病を十分理解させ、睡眠障害や身体障害を観察しながら休息やリラックス法を取れるようにする。

 

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