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平衡機能の構成要素・検査の進め方・統合と解釈(実習生向け)

実習中、考察大変ですよね。
片脚立ちができないから、「中殿筋が弱い」という学生をよく見ます。
それで、バイザーにいろいろ指摘されちゃいますよね。

 

今日は、「片脚立位ができない」=「中殿筋の低下」の考えを少しでも見直していただければと思います。

 

平衡機能障害のとらえ方「平衡機能障害とは?」

片脚立位に必要な「平衡機能」をまず理解しないといけません。
そもそも平衡機能とは、なんでしょうか?
平衡機能とは、種々の運動や行動に伴う姿勢を維持・調節するために必要な神経系の機構を指します。
視覚前庭覚体性感覚、小脳、脳幹、大脳基底核の機能不全によって平衡機能障害が生じます。

 

臨床的に不安定性やふらつきがある場合どのように原因を探していますか?
ふらつき」といっても、運動失調、バランス障害、平衡機能障害、運動失調、循環不全など、さまざまな病態が推測できます。

 

一方、「バランス」とは重力をはじめとする環境に対する生体の情報処理機能の帰結・現象を指す概念です。
バランス障害は、骨アライメントの異常、筋力低下、血行動態不全、認知機能を含めたさまざまな機能不全で生じます。
健常人においても氷上でのバランスは低下し転倒する場合がありますよね。
バランス障害とは、課題に対する合目的な姿勢動作の視点からみたり、床面などの環境課題の複雑さなどにも依存します。

 

したがって、バランスの低下の患者さんがいた場合は、正確に問題を抽出し、その原因を同定して適切な運動療法を実施していく臨床推論が重要なのです。
そのため、バイザーはバランスに関して意地悪ですが、学生にしっかり説明できるよう指導にするのです。

 

平衡機能検査の進め方

理学療法においては、症候障害学に基づく臨床思考過程を進める。

動作を観察した上で、

  1. 静的姿勢保持
  2. 外乱負荷応答
  3. 随意運動

に関わる平衡機能検査を選択して実施していきます。
もう少し詳しく見ていきましょう。

 

静的姿勢保持

座位や立位において支持基底面の大きさ・圧中心の位置や高さによる違いをみていきます。
また、必要に応じて重心動揺計を利用した定量的な検査を行いましょう。
例・・・

  • 姿勢保持時間の計測
  • 圧中心点の揺らぎの計測(Romberg, Mann, 片脚立位姿勢)

 

外乱負荷応答

物理的外力、感覚外乱、精神的ストレスによる応答をみます。
機能レベルの高い対象者には、傾斜・振動刺激などの定量的な大型検査機器を利用しましょう。
例・・・

  • push test
  • 視覚刺激(遮断・暗所開眼など)

 

随意運動

①支持基底面内での随意運動と②支持基底面を移動する運動とに区分する。
例・・・

  • ファンクショナルリーチ(functional reach test)
  • 歩行(time up&go test)
  • 不整地歩行など

 

上記の平衡機能検査では、有用な指標となります。
複数の病変を有する対象者や高齢者では、障害特性を明確にした適切な運動療法を選択する手助けとなるでしょう。

 

統合と解釈

疾病の性質病巣と病変の広がり機能障害との関連を統合し、機能的制限であるパフォーマンスの障害の解釈を進めましょう。
また、対象者のニーズや生活環境を踏まえた総体的な障害像を把握し、運動学習能力、認知・情緒機能、自己効力感などを考慮して運動療法プログラムを設定する必要がありますね。

 

まとめ

  • 片脚立位困難」=「中殿筋の筋力低下」から「平行機能の低下」と考えよう。
  • 「平行機能障害」には様々な検査がある。
  • その検査結果から、疾病の性質・病巣と病変の広がり・機能障害の関連を考えていこう。

 

 

いかがだったでしょうか。
本日は読んでくださってありがとうございました。
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(※参考文献:運動療法学 改訂第2版 編集:柳沢健)

 

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