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第53回(H30)理学療法士 国家試験解説【午後問題76~80】

76.訓練開始時に熱感があり、体温は38.5℃であった。胸部を聴診したところ右下肺野に水泡音が聞かれた。この患者の胸部エックス線写真を別に示す。最も考えられるのはどれか。

1.喘息

2.大葉性肺炎

3.特発性肺線維症

4.慢性閉塞性肺疾患

5.びまん性汎細気管支炎

 

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解答:2


解説

1.×:喘息発作時は、気道が狭窄するため、高音性連続性ラ音である笛様音が聴取できる。

2.〇:正しい。痰貯留部では、荒い断続性ラ音が聴取できる。他にも、気管支拡張症や進行した肺水腫などで呼気の初期に聴取される。

3.×:肺線維症では、断続性ラ音の捻髪音が聴取できる。他には、間質性肺炎、過敏性肺臓炎で聞き取れる。

4.×:慢性閉塞性肺疾患は、呼吸の音の減弱となる。一概にそうとも言えず、高音性連続性ラ音である笛様音で、も聞こえるケースがある。

5.×:びまん性汎細気管支炎も荒い断続性ラ音が聴取できる。だが、慢性的な疾患のため38.5℃という発熱は一致しない。

 

 

77.ショックの発症初期に徐脈がみられるのはどれか。

1.アナフィラキシー反応

2.血管迷走神経反射

3.重症熱傷

4.大量出血

5.敗血症

 

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解答:2


解説

1.×:1と5は、血液分布異常性ショックに分類される。蕁麻疹様皮疹、気管支喘息様症状、血圧低下、痙攣の症状が出る。

2.〇:正しい。

3~4:低容量・血液量減少性ショックに分類され、脱水などに陥る。

5.×:1同様、血液分布異常性ショックに分類される。初期症状は、高心拍出状態で悪寒戦慄、発熱、暖かく湿った皮膚、チアノーゼ、精神錯乱などが特徴的。

 

78.Eriksonによる発達段階で学童期に獲得すべき課題はどれか。

1.勤勉性

2.積極性

3.自律性

4.親密性

5.同一性

 

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解答:1


解説

【エリクソン発達理論】
乳児期(0歳~1歳6ヶ月頃):基本的信頼感vs不信感
幼児前期(1歳6ヶ月頃~4歳):自律性vs恥・羞恥心
幼児後期(4歳~6歳):積極性(自発性)vs罪悪感
児童期・学童期(6歳~12歳):勤勉性vs劣等感
青年期(12歳~22歳):同一性(アイデンティティ)vs同一性の拡散
成人期(就職して結婚するまでの時期):親密性vs孤立
壮年期(子供を産み育てる時期):世代性vs停滞性
老年期(子育てを終え、退職する時期~):自己統合(統合性)vs絶望

1.〇:正しい。

2.×:幼児後期である。

3.×:幼児前期である。

4.×:成人期である。

5.×:青年期である。

 

79.中学生の心理発達における特徴はどれか。

1.性の相違を理解する。

2.自我同一性が完成する。

3.教師や指導者に従順である。

4.第二次性徴への戸惑いがある。

5.友人関係より親子関係を重視する。

 

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解答:4


解説

中学生という時期は、青年期(11~20歳)の前半、思春期(11~14歳)に相当する。性的成熟と親からの精神的自立が始まる時期である。Freudの発達論を理解しておくとスムーズに問題を解ける。

1.×:幼児期である。

2.×:青年期を通して完成していく。

3.×:中学生は第二次反抗期にあたり、自我確立の過程で親・教師・権威に強い反抗を示す。勤勉の段階であるのは児童期である。

4.〇:正しい。

5.×:中学生は親などの権威に反抗を示す時期である。一方で同世代には仲間として承認されたいという欲求が高まる。

 

 

80.訓練療法でないのはどれか。

1.森田療法

2.シェイピング

3.認知行動療法

4.系統的脱感作法

5.来談者中心療法

 

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解答:5


解説

1.×:森田療法は、神経症理解に基づいて考案された訓練療法である。

2.×:シェイピングはバラス・スキナーによって開発された。オペラント条件づけにおいて、偶然の反応の生起が低い行動を形成するために行われる強化と消去を組み合わせた訓練法である。

3.×:認知行動療法は、ベックによって精神科臨床に適応された精神諜報である。

4.×:系統的脱感作法は、ウォルビにより創始された古典的条件つけに基づく行動療法である。

5.〇:来談者中心療法はロジャーズによって考案され、患者の話に対して傾聴姿勢をとることで患者自身の気付きによって問題解決する治療法である。非指示療法ともいう。

 

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