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76 良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。
1. 異型性が低い。
2. 播種がみられる。
3. 細胞の分化度が高い。
4. 圧排性の発育形式をとる。
5. 周囲との境界が明瞭である。
解答2
解説
1.× 異型性(正常細胞とは形態に違いがみられること)が高い。
2.〇 正しい。播種(はしゅ:腫瘍が近接する膜組織に散らばること)がみられる。悪性腫瘍は転移がみられやすい。
3.× 細胞の分化度(細胞分裂を繰り返すうちにさまざまな機能や形態を持つ細胞に変化のこと)が低い。
4.× 圧排性(あっぱい:正常部を限局的に押し出し排除すること)の発育形式をとるのは良性腫瘍である。悪性腫瘍は、浸潤性の発育である。
5.× 周囲との境界が不明瞭である。良性腫瘍は周囲との境界が明瞭である。
77 小脳橋角部腫瘍で最も多いのはどれか。
1. 髄膜腫
2. 下垂体腺腫
3. 視神経膠腫
4. 聴神経腫瘍
5. 頭蓋咽頭腫
解答4
解説
小脳橋角部は、脳幹と小脳と内耳道に囲まれた部分である。
1.× 髄膜腫は、円蓋部・傍矢状洞部・大脳鎌部で好発する。
2.× 下垂体腺腫は、トルコ鞍近傍で好発する。
3.× 視神経膠腫は、トルコ鞍近傍で好発する。
4.〇 正しい。聴神経腫瘍は、小脳橋角部で好発する。
5.× 頭蓋咽頭腫は、トルコ鞍近傍で好発する。
78 飛沫感染するのはどれか。
1. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
2. インフルエンザウイルス
3. Clostridium difficile
4. B型肝炎ウイルス
5. 緑膿菌
解答2
(詳しくわかる方いたらコメントください)
解説
1.△ MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の感染経路は、接触感染や飛沫感染である。健康な人の常在菌で皮膚や鼻腔内にも存在し、傷口の化膿の原因になることがある。しかし、細菌感染症に対する抵抗力が低下した入院患者などが感染した場合、特に手術後の患者は感染の危険性が高くなる。免疫が低下した人などでは様々な疾患の原因となる、いわゆる日和見感染症の原因となる。
2.〇 正しい。インフルエンザウイルスは、接触感染や飛沫感染である。他にも、マイコプラズマ、風疹、流行性耳下腺炎(ムンプス)などがあげられる
3.× Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシレ菌)は、接触感染である。環境が直接の感染源になることはないが、医療施設では患者の排泄物(便)及び便で汚染された衣類・器具・洗面所から医療者の手指を介して(経口感染し)院内感染をおこすため(外因性の感染)、感染の拡大を防ぐためには標準予防策に加えて接触予防策を徹底することが大事である。
4.× B型肝炎ウイルスは、血液・体液による媒介感染である。感染した人との血液と血液の直接接触や、精液や膣分泌液によって感染する。
5.△ 緑膿菌の主な感染経路は、接触感染である。日和見感染の一種である。ただし、飛沫感染を全くしないとは言えないため、飛沫感染するひとつとしてもあげられる。
感染には、①接触感染、②空気感染、③飛沫感染がある。
①接触感染(例:流行性角結膜炎、疥癬、ノロウイルス感染症など)
(1)直接接触感染:感染者の皮膚粘膜との直接接触による伝播・感染する。
(2)間接接触感染:感染者の微生物で汚染された衣類、周囲の器物、環境などとの接触による伝播・感染する。
②飛沫感染(例:風疹、流行性耳下腺炎、 インフルエンザ、マイコプラズマ、百日咳など)
咳やくしゃみなどに伴って発生する飛沫(粒径5μm以上の粒子)が経気道的にヒトの粘膜に付着し感染する。飛散する範囲は1m以内であることが特徴。
③空気感染(例:結核、水痘、麻疹など)
飛沫核 (粒径5μm未満の粒子に付着した微生物)が長期間空中を浮遊し、これを吸い込むことで感染が伝播・感染する。
(※参考:「医療施設等における感染対策ガイドライン」厚生労働省様HPより)
79 正しい組合せはどれか。
1. Adler ― リビドー
2. Freud ― 病的人格
3. Jung ― 劣等コンプレックス
4. Kretschmer ― 体型分類
5. Schneider ― 内向・外向
解答4
解説
1.× Adler(アドラー)は、「リビドー」ではなく劣等コンプレックスを提唱した。リビドーは、Freud(フロイト)が提唱した。
2.× Freud(フロイト)は、「病的人格」ではなくリピドーを提唱した。病的人格は、Schneider(シュナイダー)が提唱した。
3.× Jung(ユング)は、「劣等コンプレックス」ではなく内向・外向の性格分類を提唱した。劣等コンプレックスは、Adler(アドラー)が提唱した。
4.〇 正しい。Kretschmer(クレッチマー)は、体型分類を提唱した。
5.× Schneider(シュナイダー)は、「内向・外向」ではなく病的人格を提唱した。内向・外向は、Jung(ユング)が提唱した。
80 中学生の心理発達における特徴はどれか。
1. 性の相違を理解する。
2. 自我同一性が完成する。
3. 教師や指導者に従順である。
4. 第二次性徴への戸惑いがある。
5. 友人関係より親子関係を重視する。
解答4
解説
中学生は、13歳~15歳ごろである。つまり、青年期(11~20歳)の前半、思春期(11~14歳)に相当する。
1.× 性の相違を理解するのは、幼児期後期(3~6歳:男根期)である。
2.× 自我同一性は、青年期(11歳~20歳:性器期)を通して完成していくもので、完成するのは青年期後期である。
3.× 教師や指導者に従順であるのは、学童期(6歳~11歳:潜伏期)である。
4.〇 正しい。第二次性徴への戸惑いがあるのは、青年期前期である。
5.× 友人関係より親子関係を重視するのは、幼児期(1歳~6歳)である。
・乳児期:口唇期(生後から1歳半ころまで)
授乳により母親から栄養を得ようとする時期。
・幼児期前期:肛門期(1歳半~3歳ころまで)
一定期間我慢し、適切なタイミングで放つ(トイレ獲得)の時期。
・幼児期後期:男根期(エディプス期:3~5歳ころまで)
性を意識し始めた子どもは異性親に関心をもち、同性親を敵視する時期。
・児童期:潜在期(6歳~12歳ころまで)
勉強や交友関係などに集中する時期。
・思春期:性器期(12歳~20歳まで)
第2次性徴を迎え、成熟した性器に関心を持つようになる時期。
Clostridium difficileは接触感染というより抗生剤による菌交代現象による感染が重要ではないでしょうか。
この問題は変ですね。
MRSA、緑膿菌は、院内での主に易感染性宿主への接触感染が問題になるというだけで飛沫でも感染します。
コメントありがとうございます。
確かに「飛沫感染するのはどれか」という設問文からだけでは、飛沫感染するMRSAや緑膿菌の否定はできないですね。
力不足で申し訳ありませんが、コメントで教えていただけるよう促した解説に変更させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。