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健康寿命を伸ばすために!「健康で長生きしよう」

 あなたは長生きしたいですか?現在、医療が発達し脳出血などの脳血管障害では死ににくく、がんなどの悪性腫瘍での死亡率は上がっています(参考HP:寿命と病気の統計)。つまり、障害(麻痺、感覚障害、失語症)を持った状態で生活をしている方が多くなってきているのです。

 

 人それぞれ考え方はあると思いますが、日常生活で介護を必要としないとする生き方をするのは、窮屈に感じることでしょう。生活の質(QOL)は、けっして高いとは言えないと思います。私は、できる限りピンコロで死にたいと思っています(私の考え方など自己紹介はこちら)。本日は、平均寿命と健康寿命の違いから、どうすればピンコロができるのか考えましたので書いていきたいと思います。

平均寿命と健康寿命

 団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて、新たな健康・医療の国家戦略が推進されつつあります。平成26年7月には、「健康寿命の1歳以上の延伸」を達成すべき成果目標のひとつに掲げ、政府が閣議決定をしました。「健康で長生き」は、すべての国民の願いだと認識しています。

 

 

 私の住んでいる長野県は、厚生労働省の調査で男女ともに平均寿命日本一(最近は、2位になったり・・・)となりました。日本一達成の背景には、長野県ならではの健康への取組みや食生活の改善運動など様々な要因が考えられています。しかし、中には目をつぶりたくなるようなデータもあるのです。それは、健康寿命の短さです。今後は、さらに、一人ひとりが自ら心身ともに健康で暮らすことができる「健康寿命(日常生活に制限のない期間)」を、もっと平均寿命に近づけることが重要です。

「長野県の平均寿命と健康寿命」

 平均寿命健康寿命
男性80.88歳71.17歳9.71年
女性87.18歳74.00歳13.18年

(引用データ:平均寿命(H22)は厚生労働省「平成22年間完全生命表」、健康寿命(H22)は厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予想と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」から)

 このデータを見ていかがですか?男女ともに約10年間は、なにかしらの介助が必要もしくは、日常生活に制限をきたしながら生活しているのです。そう考えるととても長い10年間でしょう。なので、健康増進を推進する上で、心疾患、高脂血症及び高血圧等による脳血管疾患の予防対策は急務であると考えています。

次に、このデータを見てください。これは、医療施設を利用した高齢者患者数の差です。

医療施設を利用した高血圧患者数(人口1万人当たり)

 人数
全国627.00人
長野県702.86人
約75人多い!

(引用データ:H20年 厚生労働省の患者調査より「高血圧患者数ランキング」)

長野県は全国平均より高血圧患者数が多い!!

でこちゃん

 

 その通りです。脳血管疾患の死亡率において、長野県は全国平均を大きく上回っています。冒頭にも説明しましたが、脳血管疾患での死亡率は年々下がってきています。しかし、脳血管疾患による脳血管障害により、運動麻痺や感覚の低下、さらに寝たきりの要因ともなるのです。脳血管疾患を予防することは、私の大好きな長野県民の健康寿命を延伸することにつながることでしょう。

 また長野県の成人男性の約6割、女性の約5割が高血圧もしくは血圧異常値を示しており、高血圧対策の啓発も、より幅広い年代に向けて実施する必要があります。これは、県民性によるものだと思っています。長野県が更なる健康寿命の延伸を実現するには、まずは、県民一人ひとりに、このような課題を知っていただく必要があります。長野県民は、お漬物が大好きです。しょっぱい野沢菜のお漬物とお茶があれば、ずっと話していられます(笑)。ほのぼのとしていいですが、ほどいい程度で塩分摂取は控えてもらいたいものですね。

 

 さらに「心身ともに健康で長生き」を実現していくための、より具体的な情報を啓発することに大きな意義があります。また健康長寿によって元気で働けることで、経済に与える効果も期待できると言えるでしょう。したがって、短期間の事業ではなく、地道な健康寿命延伸のための戦略が求められています。

 

大川

一番大切なことは、やっぱり「運動」

「フレイル(虚弱)」の予防、早期発見、適切な対応

 平均寿命は大切ですが、健康寿命はもっと大切であることがお分かりいただけたでしょうか?健康寿命をもっと伸ばして、平均寿命に近づけようとする働きを多くの自治体や地域が行っています。そこで、高齢者の運動を提供している理学療法士の立場から、健康寿命のとらえ方について、近年注目されている日本老年医学会が提唱する考え方を簡単にご紹介します。

 後期高齢者は身体能力の程度、加齢により「健康」「虚弱」「身体機能障害」に分けて考えられます。「フレイル(虚弱)」とは、自立した生活ができていても外的要因によるストレスの影響で健康障害を起こしやすい時期であり、要介護状態の前段階といえます。

 「フレイル(虚弱)」は身体的、社会的、心理・精神的フレイルがあります。また、「健康」「虚弱」「身体機能障害は適切な対応によって、ある程度可逆的な状態です。可逆的という意味は、「元に戻る」という意味です。お肉をフライパンで焼くと、二度と生肉には戻りませんよね??これを非可逆的と言います。それに対して、元通りに戻ることを可逆的な状態というのです。

 米国のLinda P. Fried医師によれば、「フレイル(虚弱)」の診断基準は
①カが弱くなること
②倦怠感や日常生活が億劫になること
③活動性が低下すること
④歩くのが遅くなること
⑤体重が減少すること

のうち1つ以上が該当すれば「フレイル(虚弱)」と考え、適切な対応が必要となります。「フレイル(虚弱)」の予防、早期発見、適切な対応が実践できれば、健康寿命の延伸は可能であると思います。皆様もぜひ「フレイル(虚弱)」の予防を心がけましょう。

 

では、運動はどれぐらいやればいいのでしょうか?目安は、歩行で5000歩です。毎日行う家事や買い物に行けば、日常生活で3000歩は稼ぐことができます。ここから、あと一歩、散歩に出かけてください。そんな程度で十分、「虚弱(フレイル)」は防げるのです。詳しくはこちら↓↓
理学療法士が教える。歩くことの大切さとメリット【歩くことで健康になる!!】

まとめ

  • 健康のまま長生きできるよう心がけよう。
  • 「健康」な状態から、「虚弱(フレイル)」「身体機能障害」になっても、適切な対応である程度元通りになる。
  • 「虚弱(フレイル)」になる前の予防、早期発見が大切!!

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