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※問題の引用:厚生労働省より
※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。
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PT専門
第46回PT 午前14問
14. 3歳11か月の男児。6か月時に脳性麻痺と診断され、療育センターで通所の理学療法を受けている。現在、割り座であれば座位保持が可能であり、床上は四つ這いで移動できるが、交互性はない。最近、PCウォーカーで短距離の歩行が可能になったが、方向転換には介助が必要である。
Gross Motor Function Classification System(GMFCS)によるレベルはどれか。
1.レベルⅠ
2.レベルⅡ
3.レベルⅢ
4.レベルⅣ
5.レベルⅤ
解答3
解説
①座位:割り座であれば座位保持が可能。
②歩行:PCウォーカーで短距離の歩行が可能。
1.× レベルⅠは、制限なしに歩くことができる。
2.× レベルⅡは、手すりの使用など制限を伴って歩くことができる。
3.〇 正しい。レベルⅢは、手に持つ移動器具を使用して歩くことができる。
4.× レベルⅣは、制限を伴って自力移動(電動の移動手段を使用しても良い)ができる。
5.× レベルⅤは、手動車椅子で移送される(頭と体幹のコントロールが非常に制限されている)。
レベルⅠ:制限なしに歩く
レベルⅡ:制限を伴って歩く
レベルⅢ:手に持つ移動器具を使用して歩く
レベルⅣ:制限を伴って自力移動(電動の移動手段を使用しても良い)
レベルⅤ:手動車椅子で移送される
第47回PT 午後17問
4歳10ヵ月の男児。脳性麻痺。現在、割り座であれば床上で座位保持が可能であり、椅子上での座位は自立している。立位は、物につかまれば保持できる。歩行には車輪付きの歩行器を利用しており、介助があれば階段を昇ることができる。Gross Motor Function Classification System (GMFCS)によるレベルはどれか。
1.レベルⅠ
2.レベルⅡ
3.レベルⅢ
4.レベルⅣ
5.レベルⅤ
解答3
解説
①歩行:車輪付きの歩行器。
②階段昇降:介助があれば可能。
したがって、選択肢3.レベルⅢである。ちなみに、レベルⅢは、手に持つ移動器具を使用して歩ける。
レベルⅠ:制限なしに歩く
レベルⅡ:制限を伴って歩く
レベルⅢ:手に持つ移動器具を使用して歩く
レベルⅣ:制限を伴って自力移動(電動の移動手段を使用しても良い)
レベルⅤ:手動車椅子で移送される
第50回PT 午前12問
12 4歳の男児。痙直型両麻痺。GMFCS(gross motor function classification system)レベルⅢ。立位姿勢を図に示す。
理学療法で適切なのはどれか。
1. 股関節内旋筋の促通
2. ハムストリングスの促通
3. 腹筋群と殿筋群の同時収縮の促通
4. 長下肢装具の使用
5. 両側T字杖の使用
解答3
解説
・4歳の男児(痙直型両麻痺)
・GMFCSレベルⅢ:「歩行補助具を使用して歩くことは可能」
→本症例は痙直型両麻痺である。両麻痺とは、両下肢に重度の麻痺がある状態のこと。痙直型両麻痺の歩行(クラウチング歩行)は、股・膝とも屈曲位で伸びきらない歩行である。さらに、股関節は内転・内旋となるため内股での歩行(はさみ足)が特徴的である。
1~2.× 股関節内旋筋の促通/ハムストリングスの促通の優先度は低い。なぜなら、本症例は、はさみ足(股関節内旋・膝関節屈曲位)であり、股関節内旋筋・膝関節屈曲筋が促通すると、さらにはさみ足(股関節内旋・膝関節屈曲位)が助長されるため。股関節内旋筋やハムストリングスは抑制し、股関節外旋筋や膝関節伸展筋を促通すべきである。
3.〇 正しい。腹筋群と殿筋群の同時収縮の促通を行う。腹筋群は体幹を安定させ、殿筋群は股関節伸筋・外旋・外転に働く。
4.× 長下肢装具の使用は必要ない。なぜなら、GMFCSレベルⅢは、「歩行補助具を使用して歩くことは可能」であるため。本症例は、尖足を認めるため短下肢装具やPCW(postural control walker)を検討する。
5.× 「両側T字杖」ではなくロフストランドクラッチの使用が望ましい。両麻痺とは、両下肢に重度の麻痺がある状態のことで、下肢が重度の麻痺である分、T字杖を使用すると手関節に荷重がかかり負担が大きすぎる。
第52回PT 午前43問
3歳6か月の脳性麻痺児で、ロフストランド杖などの手に持つ移動器具を使用して歩行可能である。この児のGMFCSのレベルはどれか。
1. Ⅰ
2. Ⅱ
3. Ⅲ
4. Ⅳ
5. Ⅴ
解答:3
解説
粗大運動能力分類システム(gross motor function classification system;GMFCS)は,判別的な目的で使われる尺度である。子どもの座位能力、および移動能力を中心とした粗大運動能力をもとにして、6 歳以降の年齢で最終的に到達するという以下 5 段階の機能レベルに重症度を分類している。
・レベルⅠ:制限なしに歩く。
・レベルⅡ:歩行補助具なしに歩く。
・レベルⅢ:歩行補助具を使って歩く。
・レベルⅣ:自力移動が制限。
・レベルⅤ:電動車いすや環境制御装置を使っても自動移動が非常に制限されている。
本症例は、ロフストランド杖などの手に持つ移動器具を使用して歩行可能である。よって、選択肢3. Ⅲが正しい。
第53回PT 午前47問
GMFCSレベルⅡの痙直型脳性麻痺児にする運動指導で最も適しているのはどれか。
1.車椅子の駆動練習
2.割り座での座位練習
3.歩行補助具なしでの歩行練習
4.バニーホッピングによる四つ這い移動練習
5.スタンディングボードを用いての立位練習
解答:3
解説
レベルⅠ:制限なしに歩く。
レベルⅡ:制限を伴って歩く。
レベルⅢ:歩行補助具を使用して歩く。
レベルⅣ:制限を伴って自力移動、電動の移動手段を用いてもよい。
レベルV :自力移動が非常に制限される。手動車椅子によって移送される。
1.×:車椅子の駆動練習は、レベルⅣ相当で行う練習である。
2.×:割り座での座位練習(車椅子の利用も限られる状態であると考えられる)は、レベルⅣ~Ⅴ相当で行う練習である。
3.〇:正しい。歩行補助具なしでの歩行練習は、レベルⅡで行う。
4.×:バニーホッピングによる四つ這い移動練習は、レベルⅣ相当で行う練習である。バニーホッピングとは、割り座の姿勢から殿部を少し持ち上げて上肢に体重をあずけ、移動を繰り返すことである。
5.×:スタンディングボードを用いての立位練習は、レベルⅣ~Ⅴ相当で行う練習である。
第55回PT 午後13問
13 8歳の男児。脳性麻痺による痙直型両麻痺。GMFCS レベルⅢであり、床上はバニーホッピングで移動している。学校内の移動は車椅子駆動で自立している。
車椅子の設定で正しいのはどれか。
1.ヘッドサポートをつける。
2.座面高は標準より高くする。
3.背もたれの高さは肩までとする。
4.背もたれはリクライニング式にする。
5.フットサポートはスイングアウト式にする。
解答5
解説
・8歳の男児(脳性麻痺による痙直型両麻痺)
・GMFCS レベルⅢ(歩行補助具を使用して歩くことができるレベル)
・移動:床上はバニーホッピング。
・学校内の移動:車椅子駆動自立。
→両麻痺とは、両下肢に重度の麻痺がある状態のこと。痙直型両麻痺の特徴として、体重支持に際し、陽性支持反応にもとづく同時収縮が起こり、下半身を中心に漸進的に伸展緊張の亢進をもたらす(両下肢の麻痺に、軽~中等度の両上肢・体幹の麻痺を伴うことが多い)。
1.× ヘッドサポートをつける優先度は低い。ヘッドサポートは、車椅子座位時に頚部を支え、頭を安定させるために使用する。本症例は、定頸しており学校内の移動は車椅子駆動で自立している。
2.× 座面高は標準より高くする、もしくは低すぎるもの良くない。足底への刺激は大切であるが、座面高は標準より低くすると、自然と膝窩部分を開けたり、殿部への圧力を強くなるため。座面高は、床から這いあがれる高さの良い。
3.× 背もたれの高さは、肩までではなく、肩甲骨下端までの高さ(一般的な高さ)で十分といえる。なぜなら、本症例は、学校内の移動は車椅子駆動で自立しているため。
4.× 背もたれはリクライニング式にする必要はない。なぜなら、リクライニング式の適応は、姿勢の変換が困難なケースやバランス機能の低下が強い方であるため。具体的な疾患は、頸髄損傷者による低血圧性発作を起こしやすいかたなどである。
5.〇 正しい。フットサポートはスイングアウト式にする。車椅子のフットサポートには、2種類あり、①エレベーティング(脚部をリフトできる車椅子)、②スイングアウト(脚部を左右に開閉出来る車椅子)がある。①エレベーティング(脚部をリフトできる車椅子)は、骨折時や膝関節の病気などで足を曲げられず、伸ばしておきたい際に最適な車椅子脚部の機能である。②スイングアウト(脚部を左右に開閉出来る車椅子)は、脚部が左右に開くため、移乗の際などに移乗対象に近づきやすくなる。そのため、学校内の移動は車椅子駆動で自立しており、骨折などを伴っていないことから、一般的なスイングアウト式が正しい。
バニーホッピングとは、上下肢の交互運動は少なく、両下肢を屈曲位のまま前進する移動方法のこと。いわゆる両手が床についている「うさぎ跳び」である。(バニーホッピングのイメージとしては、うさぎ跳びのように飛び跳ねるものではなく、交互性の少ないほふく前進である。)
レベルⅠ:制限なしに歩く。
レベルⅡ:制限を伴って歩く。
レベルⅢ:歩行補助具を使用して歩く。
レベルⅣ:制限を伴って自力移動、電動の移動手段を用いてもよい。
レベルⅤ:自力移動が非常に制限される、手動車椅子によって搬送される。
第55回PT 午後46問
46 8歳の脳性麻痺児が階段昇降時に手すりを必要とし、長距離の歩行や狭い場所を歩くときに介助が必要な場合、GMFCS-Expanded and Revised (E&R)のレベルはどれか。
1.レベルⅠ
2.レベルⅡ
3.レベルⅢ
4.レベルⅣ
5.レベルⅤ
解答2
解説
GMFCS-Expanded and Revised (E&R)は、粗大運動能力分類システム拡張・改訂されたものである。以下に、各レベルのせた。本症例は、階段昇降時に手すりを必要とし、長距離の歩行や狭い場所を歩くときに介助が必要な場合(言い換えると、短い歩行や広い場所は介助も歩行補助具も使用せず歩行できる)ので、選択肢2.レベルⅡ(制限を伴って歩く)が正しい。
第56回PT 午前31問
31 GMFMで正しいのはどれか。
1.4領域88項目で構成される。
2.各項目の判定は0~4の5段階評価である。
3.脳性麻痺のため標準化された発達評価である。
4.健常3歳児であれば達成可能な項目で構成される。
5.次に獲得すべき能力をItem Mapにより予測・検討できる。
解答5
解説
粗大運動能力尺度とは(gross motor function measure:GMFM)は、脳性麻痺児を対象とし、粗大運動脳能力の経時的な変化および医療的な介入の効果をみるために考案された評価尺度である。
1.× 「4領域」ではなく、5領域88項目で構成される。5領域88項目の内訳は、A:臥位と寝返り(17項目)、B:座位(20項目)、C:四つ這いと膝立ち(14項目)、D:立位(13項目)、E:歩行・走行とジャンプ(24項目)に分類される。
2.× 各項目の判定は、「0~4の5段階評価」ではなく、0~3の4段階評価である。0:全くできない、1:少しだけできる、2:部分的にできる、3:完全にできる、の4段階である。また、GMFCS(粗大運動能力分類システム)では、レベルⅠ~Ⅴの5段階評価で判定する。
3.× 「標準化された発達評価」ではなく、脳性麻痺児の粗大運動及び移動能力の障害程度を分類するものである。つまり点数化された発達評価である。知的レベル・ADLなどを含めた発達評価ではない。
4.× 「健常3歳児」ではなく、健常5歳児であれば達成可能な項目で構成される。運動課題88項目の達成度を観察し判定する。
5.〇 正しい。次に獲得すべき能力をItem Mapにより予測・検討できる。Item Mapとは、粗大運動能力における課題項目と到達可能性を明確にするものである。縦軸が「スコアの点数」、横軸は「年齢」で、成長曲線が示されていて、今後の介入の参考にできるものとなっている。
教育・心理検査は「標準化」という手続きを経て作成されている。「標準化」とは、簡単に言うと、その検査が測りたいものをきちんと測れるものになっているようにするため、あらかじめ実験をしてたくさんのデータを集めて良い問題だけを残すこと、またそのデータを利用して結果を解釈する基準(尺度)まで兼ね備えることができるようにするための、一連の手続きのことをいう。
それら一連の手続きを標準化といい、標準化の手続きを経て作られた検査を標準検査という。標準化には大変な手間とコストがかかるが、こうして標準化された標準検査には、「妥当性」と「信頼性」が備わっている。この「妥当性」と「信頼性」が備わっていることが、標準検査の条件であり、また最大の特質ということができる。
(一部改変引用:図書文庫様HPより)
OT専門
第47回OT 午前37問
37 5歳の脳性麻痺児が、手の支持なしに椅子に座り、物につかまらずに床から立ち上がることができる。
粗大運動能力分類システム(Gross Motor Function Classification System:GMFCS)のレベルはどれか。
1.レベルⅠ
2.レベルⅡ
3.レベルⅢ
4.レベルⅣ
5.レベルⅤ
解答1
解説
1.〇 正しい。レベルⅠは、制限なしに歩く。本症例の5歳の脳性麻痺児が、手の支持なしに椅子に座り、物につかまらずに床から立ち上がることができるレベルに相当する。他にも、手での支持なしに椅子に座り、また椅子から立ちあがる、床上あるいは椅子上の座位から物につかまらずに立ち上がることができるレベルとなる。
2.× レベルⅡは、歩行補助具なしに歩く。
3.× レベルⅢは、歩行補助具を使って歩く。
4.× レベルⅣは、自力移動が制限。
5.× レベルⅤは、電動車いすや環境制御装置を使っても自動移動が非常に制限されている。
粗大運動能力分類システム(gross motor function classification system:GMFCS)は、判別的な目的で使われる尺度である。子どもの座位能力、および移動能力を中心とした粗大運動能力をもとにして、6歳以降の年齢で最終的に到達するという以下5段階の機能レベルに重症度を分類している。
・レベルⅠ:制限なしに歩く。
・レベルⅡ:歩行補助具なしに歩く。
・レベルⅢ:歩行補助具を使って歩く。
・レベルⅣ:自力移動が制限。
・レベルⅤ:電動車いすや環境制御装置を使っても自動移動が非常に制限されている。
第53回OT 午前9問
9 7歳の男児。脳性麻痺の痙直型両麻痺。GMFCSレベルⅢ。床上を前方へ移動する様子(下図)を示す。
考えられる状態はどれか。
1.頭部保持能力の低下
2.両側上肢の支持能力の低下
3.下部体幹の支持能力の低下
4.両側肩甲帯周囲筋の緊張性低下
5.左右股関節の交互分離運動能力の低下
解答5
解説
痙直型両麻痺は、上肢の軽度の麻痺と下肢の重度の痙性麻痺が特徴である。画像は、上肢は交互に動かすことができるものの、下肢は交互に動かすことができず、移動がうまく行えていない。
1.× 頭部保持能力の低下は見られない。頭部は伸展位に保持されているため。
2.× 両側上肢の支持能力の低下は見られない。両側上肢で体幹を保持して移動できているため。
3.× 下部体幹の支持能力の低下は見られない。下部体幹の支持能力が低下すると腰椎前弯が強まる(腰部が落ち込む)ため。
4.× 両側肩甲帯周囲筋の緊張性低下は見られない。肩甲帯周囲の落ち込みや翼状肩甲もないため。
5.〇 正しい。左右股関節の交互分離運動能力の低下である。画像から、バニーホッピングがみられる。バニーホッピングとは、上下肢の交互運動は少なく、両下肢を屈曲位のまま前進する移動方法のこと。いわゆる両手が床についている「うさぎ跳び」である。(バニーホッピングのイメージとしては、うさぎ跳びのように飛び跳ねるものではなく、交互性の少ないほふく前進である。)
レベルⅠ:制限なしに歩く
レベルⅡ:制限を伴って歩く
レベルⅢ:手に持つ移動器具を使用して歩く
レベルⅣ:制限を伴って自力移動;電動の移動手段を使用しても良い
レベルⅤ:手動車椅子で移送される
第59回OT 午前6問
6 8歳の脳性麻痺児が階段昇降時に手すりを必要とし、長距離の歩行や狭い場所を歩くときに介助が必要な場合、GMFCS-Expanded and Revised〈E&R〉のレベルはどれか。
1.Ⅰ
2.Ⅱ
3.Ⅲ
4.Ⅳ
5.Ⅴ
解答2
解説
GMFCS-Expanded and Revised (E&R)は、粗大運動能力分類システム拡張・改訂されたものである。以下に、各レベルのせた。本症例は、階段昇降時に手すりを必要とし、長距離の歩行や狭い場所を歩くときに介助が必要な場合(言い換えると、短い歩行や広い場所は介助も歩行補助具も使用せず歩行できる)ので、選択肢2.レベルⅡ(制限を伴って歩く)が正しい。
共通問題
第51回共通 午前89問
89 6〜12歳におけるGMFCSレベルと動作能力の組合せで正しいのはどれか。
1.Ⅰ — 階段で手すり使用
2.Ⅱ — 装具なしで歩行
3.Ⅲ — 不整地の歩行
4.Ⅳ — 通常の椅子で座位保持
5.Ⅴ — 寝返り可能
解答2
解説
1.× Ⅰは、制限なしに歩くレベルである。階段で手すり使用はⅡである。
2.〇 正しい。Ⅱ は、装具なしで歩行である。
3.× Ⅲは、手に持つ移動器具を使用して歩くレベルである。不整地の歩行はⅠである。
4.× Ⅳは、制限を伴って自力移動(電動の移動手段を使用しても良い)である。通常の椅子で座位保持はⅡである。
5.× Ⅴは、手動車椅子で移送されるレベルである。寝返り可能はⅣである。
レベルⅠ:制限なしに歩く
レベルⅡ:制限を伴って歩く
レベルⅢ:手に持つ移動器具を使用して歩く
レベルⅣ:制限を伴って自力移動(電動の移動手段を使用しても良い)
レベルⅤ:手動車椅子で移送される
覚えておこう!!
【それぞれレベルの大きな見出し】
レベルⅠ:制限なしに歩く
レベルⅡ:制限を伴って歩く
レベルⅢ:手に持つ移動器具を使用して歩く
レベルⅣ:制限を伴って自力移動;電動の移動手段を使用しても良い
レベルⅤ:手動車椅子で移送される
【各レベル間の区別】
• レベル I および II の区別
レベル I の子ども達と青年達に比べて、レベル II の子ども達と青年は、長距離を歩くことやバランスを保つことに制限があり、歩行を習得する最初の頃に手に持つ移動手段を必要とすることがあり、屋外や近隣で長い距離を移動するときに車輪のついた移動手段を使用することがあり、階段を上がったり、下りたりする時に手すりの使用を必要とし、走ったり跳躍したりする能力が劣っている。
• レベル II および III の区別
レベルⅡの子ども達と青年達は、4 歳以降は手に持つ移動器具を使用せずに歩く能力がある(時には使用することを選択するかもしれないが)。レベルⅢの子ども達と青年達は、屋内を歩くために手に持つ移動器具を必要とし、屋外や近隣で車輪のついた移動手段を使用する。
• レベル III および IV の区別
レベルⅢの子ども達と青年達は、一人で坐るか、坐るために最低限の限定的な外的支持を必要としている、立位での移乗においてより自立しており、手に持つ移動器具で歩く。レベルⅣの子ども達と青年達は、(普通支えられての)坐位で活動できるが、自力移動は制限される。レベルⅣの子ども達と青年達は、手動車椅子で移送されるか、電動の移動手段を使用することがおそらくより多い。
• レベル IV および V の区別
レベルⅤの子ども達と青年達は、頭と体幹のコントロールが非常に制限されており、広範な補完的な技術と身体的介助を必要とする。自力移動は、もし子ども達や青年達がどのように電動車椅子を操作するかを習得した時だけに、達成される。