第50回(H27) 理学療法士国家試験 解説【午後問題46~50】

 

46 運動負荷量を段階的に増加させる評価法はどれか。

1. Bruce法
2. 踏み台昇降テスト
3. 12分間歩行テスト
4. ハンドグリップテスト
5. マスターシングルテスト

解答1

解説

1.〇 正しい。Bruce法(ブレース法)は、多段階負荷法である。トレッドミルや自転車エルゴメーターなどで運動強度を一定時間ごとに増加させる。
2.× 踏み台昇降テストは、固定負荷法である。高さのある台に昇ったり降りたりを繰り返す全身運動である。運動持続時間と運動後の回復期時間から全身持久力を評価する方法である。
3.× 12分間歩行テストは、定常運動負荷法の変法(負荷の種類としてはどれにも当てはまらない)である。最大距離で最大酸素摂取量を推定することができる。
4.× ハンドグリップテスト(等尺性負荷試験)は、固定負荷法である。最大握力の70%程度の静的な負荷をかけた前後で、血圧や脈拍の変化をみるものである。
5.× マスターシングルテストは、固定負荷法である。1分30秒間、高さ9インチ(約23cm)の凸型階段を5歩で昇降するのを1回と数えて、年齢・性別・体重により昇降速度(回数)を定めて行う。

 

 

 

 

 

47 FIMのトイレ動作で評価される項目はどれか。2つ選べ。

1. トイレに近づく。
2. 便器に移乗する。
3. 服を下げる。
4. 拭く。
5. トイレのドアを閉める。

解答3/4

解説

トイレ動作には、「服を下げる」「お尻を拭く」「服を上げる」の3動作が含まれる。

 

1.× トイレに近づく:移動である。
2.× 便器に移乗する:移乗である。
3~4.〇 正しい。服を下げる。拭く。がトイレ動作に含まれる。他にも「服を上げる」も含まれる。
5.× トイレのドアを閉める:FIMには含まれない。

 

 

 

 

 

48 国際生活機能分類(ICF)において、活動・参加の第一評価点で示されるのはどれか。

1. 促進因子
2. 実行状況
3. 阻害因子
4. 支援なしの能力
5. 支援ありの能力

解答2

解説

ICFでは「活動」「参加」で評価する場合、「実行状況」(第一評価点)、「能力(支援なし)」(第二評価点)および「能力(支援あり)」(第三評価点)の3つで評価を行う。よって、選択肢2.実行状況が正しい。

 

1~3.× 促進因子・阻害因子は、環境因子の評価点である。
4.× 支援なしの能力は、第二評価点である。
5.× 支援ありの能力は、第三評価点である。

 

 

 

 

 

49 3群に分けたグループ間で平均値に差があるかを統計学的に検定する手法で正しいのはどれか。

1. t検定
2. 相関分析
3. 分散分析
4. 重回帰分析
5. Welch検定

解答3

解説

1.× t検定は、2群間の平均値の差を検定する。
2.× 相関分析は、2つ以上の変数の相関関係を統計的に分析する。
3.〇 正しい。分散分析は、3群以上の平均値に差があるかどうかを検定するものである。
4.× 重回帰分析は、一つの目的変数を複数の説明変数で予測しようとするものである。
5.× Welch検定(Welch検定のt検定)は、2つのデータ間の平均値の差に関するパラメトリック検定である。

 

 

 

 

 

50 理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 理学療法士の診療報酬を規定している。
2. 理学療法士の理学療法業務独占を規定している。
3. 理学療法士名簿への登録者に理学療法士免許が与えられる。
4. 理学療法士免許証を紛失した場合は都道府県知事から再交付される。
5. 理学療法士名簿の登録事項に変更が生じた場合は30日以内に訂正を申請する。

解答3/5

解説

1.× 理学療法士の診療報酬について規定してない。健康保険法で規定されている。
2.× 理学療法士の理学療法業務独占ではなく、名称独占を規定している。業務独占とは、国家資格を持たないものがその名称を用いて当該業務に従事することはできないこと。名称独占とは、無資格者は当該の名称を用いて当該業務につくことができないが、無資格者であってもその名称を用いなければ当該業務につくことができること。
3.〇 正しい。理学療法士名簿への登録者に理学療法士免許が与えられる。これは6条にて規定されている。
4.× 理学療法士免許証を紛失した場合は、都道府県知事ではなく、厚生労働大臣から交付・再交付される。
5.〇 正しい。理学療法士名簿の登録事項に変更が生じた場合は、30日以内に訂正を申請する。これは、施行令第3条で規定されている。

 

 

 

※問題の引用:第50回理学療法士国家試験、第50回作業療法士国家試験の問題および正答について

※注意:著者は理学療法士で、解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究・自己研鑽のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。またコメントにて解き方等教えてくださると幸いです。

 

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