第45回(H22) 理学療法士/作業療法士 共通問題解説【午前問題56~60】

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56.図に示す血管名で正しいのはどれか。2つ選べ。

1.①:中大脳動脈
2.②:椎骨動脈
3.③:上小脳動脈
4.④:脳底動脈
5.⑤:内頸動脈

解答1.4

解説

1.〇 正しい。①は、中大脳動脈である。
2.× ②は、「椎骨動脈」ではなく、上小脳動脈である。
3.× ③は、「上小脳動脈」ではなく、前下小脳動脈である。
4.〇 正しい。④は、脳底動脈である。
5.× ⑤は、「内頸動脈」ではなく、後大脳動脈である。

 

 

 

 

 

57.表在静脈はどれか。

1.総腸骨静脈
2.外腸骨静脈
3.大腿静脈
4.膝窩静脈
5.大伏在静脈

解答5

解説

主な表在静脈

頭・頸部:外頸静脈
上肢:橈側皮静脈、尺側皮静脈、肘正中皮静脈
下肢:大伏在静脈、小伏在静脈

1〜4.× 総腸骨静脈/外腸骨静脈/大腿静脈/膝窩静脈/は、深部静脈である。静脈には皮膚表面近くを走る表在静脈、体の奥深くにある深部静脈、表在静脈と深部静脈の間を結ぶ交通枝がある。そして、深部静脈は同名の動脈に伴走している。
5.〇 正しい。大伏在静脈は、表在静脈である。下肢内面の皮下を走行する。

 

 

 

 

58.腹部単純を下図に示す。
 矢印の臓器はどれか。

1.肝臓
2.腎臓
3.膵臓
4.胆臓
5.脾臓

解答1

解説


1.〇 正しい。肝臓である。右側の大半を占め、大きさや形から判断できる。
2.× 腎臓は、脊椎の左右に位置する。
3〜4.× 膵臓/胆臓は、この画像から確認することは困難である。膵臓は、大動脈の上・十二指腸の下のやや左に存在する。胆嚢は、右側に存在する小さな臓器である。肝右葉前部のくぼみ(胆嚢窩)にはまっている。
5.× 脾臓は、左後面に位置する。左腎の外側に存在する。

 

 

 

 

 

59.正しいのはどれか。

1.右腎は左腎よりも高い位置にある。
2.集合管は腎門を通る。
3.腎杯はネフロンに含まれる。
4.尿細管は腎小体に含まれる。
5.Henle係蹄は尿細管に含まれる。

解答5

解説

ネフロン(腎単位)とは?

ネフロン(腎単位)とは、腎臓における尿生成の機能単位のことをいい、腎小体と尿細管で構成されている。

1.× 逆である。左腎右腎より高い位置にある。右側には肝臓があるため低くなる。
2.× 集合管は、「腎門」ではなく腎杯を通る。ちなみに、腎門には腎動静脈、リンパ管、尿管が通る。
3.× 腎杯は、ネフロンには含まれない。なぜなら、腎小体と尿細管を合わせてネフロン(糸球体から遠位尿細管までの部分)というため。ちなみに、糸球体とボーマン嚢を合わせて腎小体という。多数のネフロンは集合管に合流し、尿を腎杯に送る。腎臓の実質部分の外側を皮質、内側を髄質といい、皮質に腎小体が左右それぞれ約100万個ずつ存在する。
4.× 尿細管は、腎小体に含まれない。なぜなら、糸球体と糸球体嚢を合わせて腎小体というため。
5.〇 正しい。Henle係蹄は尿細管に含まれる。尿細管は、近位尿細管→Henle係蹄→遠位尿細管→集合管とつながる。

 

詳しくはこちら↓

理学療法士国家試験 泌尿器の解剖ついての問題6選「まとめ・解説」

 

 

 

 

 

60.筋腹が触診できるのはどれか。2つ選べ。

1.肩甲下筋
2.腕橈骨筋
3.長母指屈筋
4.方形回内筋
5.橈側手根屈筋

解答2.5

解説
1.× 肩甲下筋は、深層にあるため筋腹は触知できない。ちなみに、肩甲下筋の【起始】肩甲骨肋骨(肩甲下窩)と筋膜内面、【停止】上腕骨前面の小結節、小結節稜上端内側である。
2.〇 正しい。腕橈骨筋の筋腹は触診できる。触診は肘部側で、前腕中間位で肘屈曲方向へ力を入れる。ちなみに、腕橈骨筋の【起始】上腕骨外側縁の下部、外側上腕筋間中隔、【停止】橈骨遠位下端、茎状突起である。
3.× 長母指屈筋は、深層にあるため筋腹は触知できない。ちなみに、長母指屈筋の【起始】橈骨前面、前腕骨間膜、【停止】母指末節骨底である。
4.× 方形回内筋は、深層にあるため筋腹は触知できない。ちなみに、方形回内筋の【起始】尺骨下部1/4前面、【停止】橈骨下部1/4前面である。
5.〇 正しい。橈側手根屈筋の筋腹は触診できる。触診は、前腕橈側で手関節屈曲方向へ力を入れる。ちなみに、橈側手根屈筋の【起始】上腕骨の内側上顆、前腕筋膜内面、【停止】第2中手骨底である。

 

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