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※問題の引用:厚生労働省より
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【PT専門のみ】ROMについての問題「まとめ・解説」
45回 午前1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.肩関節
2.肘関節
3.手関節
4.股関節
5.膝関節
解答2・3
解説
1.× 肩関節内・外旋の【起始】肘を通る前額面への垂直線、【停止】尺骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】①上腕を体幹に接して、肘関節を前方90°に屈曲した肢位で行う、②前腕は中間位とする。設問の図は、前腕回外位となっている。
2.〇 正しい。肘関節屈曲の【起始】上腕骨、【停止】橈骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】前腕は回外位とする。
3.〇 正しい。手関節橈・尺屈の【起始】前腕の中央線、【停止】第三中手骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】前腕を回内位で行う。
4.× 股関節伸展の【起始】体幹と平行な線、【停止】大腿骨(大転子と大腿骨外果の中心を結ぶ線)である。ちなみに、【測定部位及び注意点】骨盤と脊柱を十分に固定する。屈曲は背臥位(膝屈曲位で行う)、伸展は腹臥位(膝伸展位で行う)。設問の図は、膝関節屈曲位である。
5.× 膝関節屈曲の【起始】大腿骨、【停止】腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)である。ちなみに、【測定部位及び注意点】屈曲は股関節を屈曲位で行う。設問の図は股関節伸展位である。
45回 午前23
23 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.母指掌側外転は橈骨外側面に基本軸を置く。
2.中手指節関節屈曲は中手骨に基本軸を置く。
3.中手指節関節外転は橈骨延長上に基本軸を置く。
4.母指橈側外転は橈骨延長上の示指に基本軸を置く。
5.母指対立は母指先端と示指基部との距離で表示する。
解答2・4
解説
1.× 母指掌側外転の基本軸は、「橈骨外側面」ではなく「示指 (橈骨の延長上) 」である。ちなみに、【移動軸】母指、【測定部位及び注意点】運動は手掌面に直角な面とする。
2.〇 正しい。中手指節関節(MP関節)屈曲は中手骨に基本軸を置く。ちなみに、【移動軸】第2~5基節骨、【測定部位及び注意点】DIPは10°の過伸展を取りうる。
3.× 中手指節関節外転は、「橈骨延長上」ではなく「第3中手骨延長線」に基本軸を置く。ちなみに、【移動軸】第2,4,5指軸、【測定部位及び注意点】中指の運動は橈側外転、尺側外転とする。
4.〇 正しい。母指橈側外転は橈骨延長上の示指に基本軸を置く。ちなみに、【移動軸】母指、【測定部位及び注意点】運動は手掌面とする以下の手指の運動は、原則として手指の背側に角度計を当てる。
5.× 母指対立は、「母指先端と示指基部との距離」ではなく「母指先端と小指基部(または先端)との距離(㎝)」表示する。
46回 午前2
2 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
1.頸部側屈
2.肩甲帯屈曲
3.肩関節屈曲
4.手関節伸展
5.母指尺側内転
解答3
解説
1.× 頸部側屈の【基本軸】第7頸椎棘突起と第一仙椎の棘突起を結ぶ線、【移動軸】頭頂と第7頸椎棘突起を結ぶ線、【測定部位及び注意点】①体幹の背面で行う、②腰かけ座位とする。設問の頸部側屈の関節軸が、両側の肩峰を結ぶ高さ(Th2)である。
2.× 肩甲帯屈曲の【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線、【移動軸】頭頂と肩峰を結ぶ線である。設問の図の基本軸が、体幹背面である。
3.〇 正しい。肩関節屈曲の【基本軸】肩峰通る床への垂直線(立位または坐位)、【移動軸】上腕骨、【測定部位及び注意点】①前腕は中間位とする。②体幹が動かないように固定する。③脊柱が前後屈しないように注意する。
4.× 手関節伸展(背屈)の【基本軸】橈骨、【移動軸】第二中手骨、【測定部位及び注意点】前腕は中間位とする。設問の図は、尺側で測定している。つまり、基本軸が尺骨、移動軸が第5中手骨になっている。
5.× 母指尺側内転の【基本軸】示指(橈骨の延長上)、【移動軸】母指、【測定部位及び注意点】運動は手掌面とする以下の手指の運動は、原則として手指の背側に角度計を当てる。設問の図は、基本軸が中指である。
47回 午前2
2 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
解答3
解説
1.× 股屈曲は、「股関節伸展位」ではなく、背臥位で膝屈曲位にて測定する。ちなみに、【基本軸】体幹と平行な線、【移動軸】大腿骨(大転子と大腿骨外顆の中央を結ぶ線)である。
2.× 体幹回旋の【基本軸】両側の上後腸骨棘を結ぶ線、【移動軸】両側の肩峰を結ぶ線である。【測定部位及び注意点】は、座位で骨盤を固定して測定する。設問の基本軸が背面となっている。
3.〇 正しい。肩水平屈曲の【基本軸】肩峰を通る矢状面への垂直線、【移動軸】上腕骨である。【測定部位及び注意点】肩関節を90°外転位とする。
4.× 前腕回内の【基本軸】上腕骨、【移動軸】手指を伸展した手掌面。【測定部位及び注意点】肩の回旋が入らないように肘関節90°屈曲位で行う。設問の移動軸が手背となっている。
5.× 小指外転(指の外転・内転)の【基本軸】第3中手骨延長線、【移動軸】第2,4,5指軸である。【測定部位及び注意点】中指の運動は橈側外転、尺側外転とする。設問の基本軸が第4中手骨延長線となっている。
47回 午後21
21 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動と基本軸の組合せで正しいのはどれか。
1.肩甲帯挙上:上肩峰を通る床への垂直線
2.肩側方挙上:両側の肩峰を結ぶ線
3.肩水平伸展:肘を通る前額面への垂直線
4.肘屈曲:肘を通る床への垂直線
5.手掌屈:橈骨
解答5
解説
1.× 肩甲帯挙上の【基本軸】は、上肩峰を通る床への垂直線ではなく「両側の肩峰を結ぶ線」である。【移動軸】肩峰と胸骨上縁を結ぶ線、【測定部位及び注意点】背面から測定する。ちなみに、肩峰を通る床への垂直線は、肩関節外転である。
2.× 肩側方挙上(肩関節外転)の【基本軸】は、両側の肩峰を結ぶ線ではなく「肩峰を通る床への垂直線」である。【移動軸】上腕骨、【測定部位及び注意点】体幹の側屈が起こらないように、90°以上になったら前腕を回外することを原則とする。ちなみに、両側の肩峰を結ぶ線は、肩甲帯の屈曲・伸展・挙上・下制である。
3.× 肩水平伸展の【基本軸】は、肘を通る前額面への垂直線ではなく「肩峰を通る矢状面への垂直線」である。【移動軸】上腕骨、【測定部位及び注意点】肩関節を90°外転位とする。ちなみに、肘を通る前額面への垂直線は肩関節内・外旋である。
4.× 肘屈曲の【基本軸】は、肘を通る床への垂直線ではなく「上腕骨」である。【移動軸】手指を伸展した手掌面、【測定部位及び注意点】肩の回旋が入らないように肘を90°に屈曲する。
5.〇 正しい。手掌屈の【基本軸】は、橈骨である。【移動軸】第二中手骨、【測定部位及び注意点】前腕は中間位とする。
48回 午前1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.頸部側屈
2.肩甲帯屈曲
3.肩関節屈曲
4.手関節伸展
5.母指尺側内転
解答1/3
解説
1.〇 正しい。頸部側屈は、【基本軸】第7頚椎棘突起と第1仙骨棘突起を結ぶ線、【移動軸】頭頂と第7頚椎棘突起を結ぶ線である。
2.× 肩甲帯屈曲は、【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線、【移動軸】頭頂と肩峰を結ぶ線である。図では基本軸が体幹の背面に接する線になっている。
3.〇 正しい。肩関節屈曲は、【基本軸】肩峰を通る床絵の垂直線、【移動軸】上腕骨である。
4.× 手関節伸展は、前腕を中間位とし、【基本軸】橈骨、【移動軸】第2中手骨である。図では、基本軸が第5中手骨になっている。
5.× 母指尺側内転は、【基本軸】示指(橈骨の延長上)、【移動軸】母指である。図では、基本軸が中指になっている。
48回 午後21
21 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動と基本軸の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.肩外旋:肩峰を通る床への水平線
2.前腕回外:上腕骨
3.手橈屈:示指
4.股外旋:膝蓋骨より下ろした垂直線
5.頸部回旋:両側の外耳孔を結ぶ線への垂直線
解答2/4
解説
1.× 肩外旋は、【基本軸】肘を通る前額面への垂直線、【移動軸】尺骨である。ちなみに、肩峰を通る床への水平線を使用する項目はない。
2.〇 正しい。前腕回外は、【基本軸】上腕骨、【移動軸】手指を伸展した手掌面である。
3.× 手橈屈は、【基本軸】前腕の中央線、【移動軸】第3中手骨である。ちなみに、示指は、母指橈側外転・内転、掌側外転・内転などで使用する。
4.〇 正しい。股外旋は、【基本軸】膝蓋骨より下ろした垂直線、【移動軸】下腿中央線である。
5.× 頸部回旋は、【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線への垂直線、【移動軸】鼻梁と後頭結節を結ぶ線である。ちなみに、両側の外耳孔を結ぶ線への垂直線を使用する項目はない。
49回 午後21
21 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で運動方向と参考可動域角度の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.肩屈曲:0~180°
2.肩外旋:0~30°
3.手尺屈:0~15°
4.股外転:0~45°
5.膝伸展:0~10°
解答1/4
解説
1.〇 正しい。肩屈曲の参考可動域角度は、0~180°である。
2.× 肩外旋の参考可動域角度は、0~60°である。
3.× 手尺屈に参考可動域角度は、0~55°である。
4.○ 股外転の参考可動域角度は、0~45°である。
5.× 膝伸展の参考可動域角度は、0°である。
50回 午前1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と基本軸で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.頸部右回旋
2.肩外転
3.前腕回外
4.母指掌側外転
5.足部内転
解答2/4
解説
1.× 頸部右回旋は、【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線への垂直線、【移動軸】鼻梁と後頭結節を結ぶ線、【測定部位及び注意点】腰かけ座位で行うである。図は、肩甲骨伸展(移動軸:頭頂と肩峰を結ぶ線)となっているため誤り。
2.〇 正しい。肩外転は、【基本軸】肩峰通る床への垂直線、【移動軸】上腕骨、【測定部位及び注意点】体幹の側屈が起こらないように、90°以上になったら前腕を回外することを原則とする。
3.× 前腕回外は、【基本軸】上腕骨、【移動軸】手指を伸展した手掌面、【測定部位及び注意点】肩の回旋が入らないように肘を90°に屈曲するである。図は、手指が屈曲位であり、回内位から測定されている。
4.〇 正しい。母指掌側外転は、【基本軸】示指(橈骨の延長上)、【移動軸】母指、【測定部位及び注意点】運動は手掌面に直角な面とするである。
5.× 足部内転は、【基本軸】第2中足骨長軸(2022年改定)、【移動軸】同左、【測定部位及び注意点】膝関節を屈曲位, 足関節を0度で行なうである。図は、基本軸・移動軸共に母趾となっている。
50回 午後21
21 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で運動方向と基本軸の組合せで正しいのはどれか。
1.肩甲帯挙上:両側の肩峰を結ぶ線
2.肩内旋:肘を通る矢状面への垂直線
3.手伸展:尺骨
4.股外旋:両側の上前腸骨棘を結ぶ線
5.足屈曲(底屈):脛骨への垂直線
解答1
解説
1.〇 正しい。肩甲帯挙上は、【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線である。ちなみに、【移動軸】肩峰と胸骨上縁を結ぶ線、【測定部位及び注意点】背面から測定するである。
2.× 肩内旋は、【基本軸】肘を通る矢状面への垂直線ではなく、肘を通る前額面への垂直線である。ちなみに、【移動軸】尺骨、【測定部位及び注意点】上腕を体幹に接して、肘関節を前方90°に屈曲した肢位で行う。前腕は中間位とする。
3.× 手伸展は、【基本軸】尺骨ではなく、橈骨である。ちなみに、【移動軸】第二中手骨、【測定部位及び注意点】前腕を回内位で行う。
4.× 股外旋は、【基本軸】両側の上前腸骨棘を結ぶ線ではなく、膝蓋骨より下した垂直線である。ちなみに、【移動軸】下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央線)、【測定部位及び注意点】背臥位で、股関節と膝関節を90°屈曲位にして行う。骨盤の代償を少なくする。
5.× 足屈曲(底屈)は、【基本軸】脛骨への垂直線ではなく、矢状面における腓骨長軸への垂直線である。ちなみに、【移動軸】足底面、【測定部位及び注意点】膝関節を屈曲位で行う。(2022年改定)
52回 午後1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。
解答4
解説
1.× 肩甲帯屈曲は、【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線、【移動軸】頭頂と肩峰を
2.× 肩関節水平伸展は、【基本軸】肩峰を通る矢状面への垂直線、【移動軸】上腕骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】肩関節を90°外転位とする。図では、肩峰を通る前額面への垂直線である。つまり開始肢位が肩関節外転90°から測定するため不適切である。
3.× 手関節伸展(背屈)は、【基本軸】橈骨、【移動軸】第2中手骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】前腕は中間位とする。図では、基本軸が尺骨、移動軸が第5中手骨になってい
4.〇 正しい。股関節屈曲は、【基本軸】体幹と平行な線、【移動軸】大腿骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】①骨盤と脊柱を十分に固定する。②屈曲は背臥位(膝屈曲位で行う)。図での測定で正しい。
5.× 足部内転は、【基本軸】【移動軸】ともに第1、2中足骨の間の中央線である。ちなみに、【測定部位及び注意点】膝関節を屈曲位, 足関節を0度で行なう。図では、第2、3中足骨の間の中央線となっている。
53回 午後2
2 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
解答1/3
解説
1.〇 正しい。肩甲帯下制では、【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線、【移動軸】肩峰と胸骨上縁を結ぶ線である。測定器を背面から当てると、胸骨上縁が確認できないが、【測定部位及び注意点】には「背面から測定する」という記載がある。
2.× 肩関節外転では、【基本軸】肩峰を通る床への垂直線、【移動軸】上腕骨である。【測定部位及び注意点】体幹の側屈が起こらないように、90°以上になったら前腕を回外することを原則とする。図では、肩関節外転90° 以上になったら前腕回外することができていない。
3.〇 正しい。肩関節内旋では、【基本軸】肘を通る前額面への垂直線、【移動軸】尺骨、【測定部位及び注意点】①上腕を体幹に接して、肘関節を前方90°に屈曲した肢位で行う。②前腕は中間位とする。本問題の図は、別法を取っており、基本軸・移動軸は上記と同様であるが、【測定部位及び注意点】①前腕は中間位とする。②肩関節は90°外転し、かつ肘関節は90°に屈曲した肢位で行うとなっている。
4.× 膝関節屈曲では、【基本軸】大腿骨、【移動軸】腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)である。【測定部位及び注意点】屈曲は股関節を屈曲位で行う。図では、測定は股関節屈曲位で行うところができていない。
5.× 足関節背屈では、【基本軸】矢状面における腓骨長軸への垂直線、【移動軸】足底面である。【測定部位及び注意点】膝関節を屈曲位で行う。設問の図の移動軸が、第5中足骨である。(2022年改定)
54回 午前1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
解答1.5
解説
1. 〇 正しい。肩関節内外旋は、【基本軸】肘を通る前額面への垂直線で、【移動軸】尺骨である。【測定部位及び注意点】①上腕を体幹に接して、肘関節を前方90°に屈曲した肢位で行う。②前腕は中間位とする。
2. × 手関節橈尺屈は、【基本軸】前腕の中央線で、【移動軸】は第3中手骨である。【測定部位及び注意点】前腕を回内位で行う。問題は、基本軸・移動軸とも第2指に当てているため不適当である。
3. × 胸腰部側屈は、【基本軸】ヤコビー線の中点に立てた垂直線で、【移動軸】第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。【測定部位及び注意点】①体幹の背面で行う。②腰かけ座位または立位で行う。設問の図は基本軸が座面となっている。
4. × 足関節底背屈は、【基本軸】矢状面における腓骨長軸への垂直線で、【移動軸】足底面である。【測定部位及び注意点】膝関節を屈曲位で行う。設問の図は、膝関節伸展位で行っているため不適当である。(2022年改定)
5. 〇 正しい。母指対立は、親指先端と小指基部(または先端)との距離(cm)で表示する。
55回 午前1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
解答1/4
解説
1.〇 正しい。肩甲骨挙上の【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線、【移動軸】肩峰と胸骨上縁を結ぶ線である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、背面から測定する。
2.× 肩内転の【基本軸】肩峰を通る床への垂直線、【移動軸】上腕骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、立位で20°または45°肩関節屈曲位で行う。設問の図の基本軸が両側の肩峰を結ぶ線となっている。
3.× 胸腰部屈曲の別法は、指先と床の間の距離(㎝)で表示する。設問の図は、頭部と床の間の距離となっているため不適切である。ちなみに、基本的な測定方法は、【基本軸】仙骨後面、【移動軸】第一胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。【測定部位及び注意点】は、①体幹側面より行う。②立位、腰かけ座位または側臥位で行う。③股関節の運動が入らないように行う。
4.〇 正しい。頚部右側屈の【基本軸】第7頸椎棘突起と第一仙椎の棘突起を結ぶ線、【移動軸】頭頂と第7頸椎棘突起を結ぶ線である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、①体幹の背面で行う。②腰かけ座位とする。
5.× 足部外転の【基本軸】【移動軸】ともに、第2中足骨長軸(2022年改定)である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、膝関節を屈曲位, 足関節を0度で行なう。設問の図の基本軸・移動軸が第2、第3中足骨の間の中央線となっている。
56回 午前1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。(2022年改定により不適切問題:解1つ)
解答2(5:改定により不適切)
解説
1.× 母指橈側外転の【基本軸】示指(橈骨の延長上)、【移動軸】母指である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、運動は手掌面とする以下の手指の運動は、原則として手指の背側に角度計を当てる。設問の図の基本軸は、中指となっている。
2.〇 正しい。指外転の【基本軸】第3中手骨延長線、【移動軸】第2,4,5指軸である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、中指の運動は橈側外転、尺側外転とする。
3.× 胸腰部屈曲の【基本軸】仙骨後面、【移動軸】第一胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、①体幹側面より行う。②立位、腰かけ座位または側臥位で行う。③股関節の運動が入らないように行う。
4.× 股関節屈曲の【基本軸】体幹と平行な線、【移動軸】大腿骨(大転子と大腿骨外果の中心を結ぶ線)である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、①骨盤と脊柱を十分に固定する、②屈曲は背臥位(膝屈曲位で行う)、③伸展は腹臥位(膝伸展位で行う)
5.×(改定により不適切) 足部外転の【基本軸】【移動軸】ともに、第2中足骨長軸である。ちなみに、【測定部位及び注意点】は、膝関節を屈曲位, 足関節を0度で行なう。
58回 午前7
7.関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.肩内旋
2.手尺屈
3.小指屈曲
4.股内旋
5.胸腰部右側屈
解答1・3
解説
1.〇 正しい。肩内旋の別法である。以下、別法における【基本軸】肘を通る前額面への垂直線、【移動軸】尺骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】①前腕は中間位とすること②肩関節は90°外転し、かつ肘関節は90°に屈曲した肢位で行うことである。
2.× 手尺屈の【基本軸】前腕の中央線、【移動軸】第三中手骨である。ちなみに、【測定部位及び注意点】前腕を回内位で行う。つまり、設問の図のように手掌側からは測れず、手背側から測ることになる。
3.〇 正しい。小指屈曲は、指尖と近位手掌皮線または遠位手掌皮線との距離(cm)で表示する。
4.× 設問の図は、「股関節内旋」ではなく股関節外旋の動きである。ちなみに、股内旋の【基本軸】膝蓋骨より下した垂直線、【移動軸】下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央線)である。ちなみに、【測定部位及び注意点】①背臥位で、股関節と膝関節を90°屈曲位にして行うこと、②骨盤の代償を少なくすることである。
5.× 胸腰部右側屈の【基本軸】ヤコピー線の中点に立てた垂直線、【移動軸】第一胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。ちなみに、【測定部位及び注意点】①体幹の背面で行うこと、②腰かけ座位または立位で行うことである。
59回 午後1
1 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995年)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1.母指掌側外転
2.前腕回外
3.肩甲帯屈曲
4.肩関節内転
5.股関節屈曲
解答1・5
解説
1.〇 正しい。母指掌側外転の【基本軸】示指 (橈骨の延長上)、【移動軸】母指、【測定部位及び注意点】運動は手掌面に直角な面とする。
2.× 前腕回外の【基本軸】上腕骨、【移動軸】手指を伸展した手掌面、【測定部位及び注意点】肩の回旋が入らないように肘を90°に屈曲する。設問の図は、基本軸が上腕骨を通っていないため不適切である。
3.× 肩甲帯屈曲の【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線、【移動軸】頭頂と肩峰を結ぶ線である。設問の図の基本軸が、体幹背面となっているため不適切である。
4.× 肩関節内転の【基本軸】肩峰を通る床への垂直線、【移動軸】上腕骨である。【測定部位及び注意点】立位で20°または45°肩関節屈曲位で行う。設問の図の基本軸が両側の肩峰を結ぶ線となっている。
5.〇 正しい。股関節屈曲の【基本軸】体幹と平行な線、【移動軸】大腿骨(大転子と大腿骨外果の中心を結ぶ線)である。【測定部位及び注意点】①骨盤と脊柱を十分に固定する、②屈曲は背臥位(膝屈曲位で行う)、③伸展は腹臥位(膝伸展位で行う)
類似問題です↓
【PT専門のみ】ROMについての問題「まとめ・解説」