理学療法士が選ぶ【おすすめ漫画10選】

筋と骨を比べてみよう。「働き・数の違い」

「筋肉の働き・数」

なんだなんだ!
目次の量の多さは!
読むのをためらってしまうぞ。

でこちゃん

大川

申し訳ありません。
でも、1つのセンテンスの文字数が少ないので「すらー」と読めると思いますよ。
ああ!ほんとだ。
意外と字がなくて簡単に読めるな!

でこちゃん

大川

最初に結論を言ってしまいましょう!この図をご覧ください。
 働き
筋肉能動運動
姿勢の維持
循環の促進ポンプ(筋ポンプ)
産熱
表情
体形、シルエットの形成
体内の物質の移動
人体には600もの筋肉がある。
400は骨格筋である。
200は不随意筋である。
人体の枠組み
臓器の保護
受動的な運動器
造血
カルシウムの貯蔵
新生児の骨は「約350本」
成人の骨は「約206本」
おお!

でこちゃん

大川

筋肉は、見せて自慢する以外にも、いくつも機能がありますよ。
今日は一つでもいいので覚えていきましょう。

覚えたら、何かメリットあるのか?

でこちゃん

大川

ないかな・・・(笑)
おい!!

でこちゃん

筋の生理作用

骨格筋には、次のような生理作用があります。

能動運動

これが一般的な回答なのではないでしょうか?
骨格筋の収縮により、付着する骨が移動し、関節運動がおこります。
これにより、運動したり走ったりできます。

姿勢の維持

姿勢の維持にも筋が作用しています。
骨格筋は、短縮しなくても張力を生じることができます。
これを等尺性収縮と言います。
この機能を発揮し姿勢の維持ができているのですね。
見かけの運動がなくても、立位やつま先立ちなどの特定の姿勢を保つためには、拮抗する複数の筋が緊張しているのです。
試しに、つま先立ちをしてみてください。
姿勢を維持しているだけなのに、ふくらはぎが張ってきますよ。

循環の促進(筋ポンプ)

静脈やリンパ管には、逆流しないように「」がついています。
静脈やリンパ管の隣接する「骨格筋の収縮」により圧迫されると、血液やリンパ液が押し流されていきます。
しごかれるように一定の方向に流れていくのです。
このようにして、筋の収縮は「体液の循環の促進」に機能しているのです。

産熱

意外にも、筋の収縮に使われるエネルギーの「約半分」は「」になります。
筋が働くことにより体温が上昇するわけです。
ダイエット時に基礎代謝を上げるため、筋肉量を落とさないように言われるのはこのためです。
産熱は、骨格筋に限らず、平滑筋、心筋の収縮によっても同様です。
我々は、寒さを感じ、体温を上昇させようとして、無意識のうちに身体を震えさせることをしていますね。

表情

顔面の筋(皮筋)を収縮させても関節運動はおこらないが、顔面の表情を変えることができます。
四肢につく筋では、この機能をもちません。
表情筋は、ヒトで特に発達し、コミュニケーションのために使われる。

体形、シルエットの形成

人体の多くの部分で、外形(シルエット)が骨格筋によってつくられています。
まあ、骨格筋より体脂肪で作られている人いますけどね(笑)
男女の性差も骨格筋による部分が大きいです。
寝たきりや栄養不良による萎縮などの健康状態でも、骨格筋のボリュームが変わり体形に差があります。

体内の物質の移動

主に、体内の物質の移動は、不随意筋(心筋と平滑筋)によって行われていると思っている人が多いと思います。
もう少し視野を広げて考えてみましょう。
確かに血液や消化器系(内臓での食べ物)の移動は、不随意筋です。
しかし、食物の咀嚼(かみ砕くこと)や飲み込みや排泄の最終段階(出す止める)、呼吸運動には骨格筋が関与しています。

まとめ~筋の作用

  • 能動運動
  • 姿勢の維持
  • 循環の促進ポンプ(筋ポンプ)
  • 産熱表情
  • 体形、シルエットの形成
  • 体内の物質の移動

大川

いかがでしょうか?
筋肉はただ見せているだけじゃないことが分かったでしょうか?
意外と働き者だなぁ!

でこちゃん

 

筋肉の数

人体には、約600を越える筋肉が存在します。
筋肉を種類に大別すると、「骨格筋」「平滑筋・心筋」に分けられます。

●「骨格筋意識して動かすことができる・・・随意筋

 

骨格筋は、人体から骨格筋以外(皮膚や骨、血液)を取り除いても、人間の「外形」がきちんと残るため、そう呼ばれています。
骨格筋の総重量は、体重の約半分もあります。
そのため、骨格筋だけで約400あります。
骨格筋は、「体幹筋」と「体肢筋」に分けられる。
体肢筋は、上肢の筋・下肢の筋に分けられます。

●「心筋・平滑筋」意識して動かすことができない・・・不随意筋に分けられます。
それらは、約200あります。

 

心筋は、心臓の壁を作っています。
特に左心室の心筋層は、全身に血液を送るために、著しく厚くなっています(約8㎜~11㎜)。
一分間に70~80回絶えず動いてるなんてすごいですよね。

平滑筋は、主に内臓や血管の壁に分布しています。
主な分布先としては、胃や腸、尿管、膀胱、子宮などの壁の筋層を構成しています。
これらの筋層の平滑筋が、収縮したり弛緩したりすることによって、内容物の輸送や排出が行われているのです。

 

まとめ~筋肉の数~

  • 人体には600もの筋肉がある。
  • 400は骨格筋である。
  • 200は不随意筋である。
働き者の筋肉は、600もあるのだな!
たくさんあるな!!

でこちゃん

大川

でも、理学療法士は、この筋肉のほとんどをしっかり覚えるんですよ(^^)/
ひいいいいぃぃぃ!

でこちゃん

大川

では次に、骨についてみていきましょう。

骨の機能・数

大川

みなさん、骨の機能は知っていますか?
お化け屋敷や、昔は占いや武器として使われていたり・・・。

でこちゃん

大川

(そんなことどこで覚えてきたのだろう・・・?)
そもそも骨っていうのは、人体でどんな役割や機能を持っているのでしょうか?

骨の機能


骨の機能として、以下のようなものがあります。

人体の枠組み

骨格とは、骨と軟骨が組み合わさったもののことです。
その骨格は、人体の支柱となります。
人体そのものの形を保持し、体重を支える機能があるのです。
家で例えるなら、大黒柱などの柱ですね。

臓器の保護

いくつかの骨が集まって空洞を形成し、その空洞に「臓器」を入れて「保護」します。
例えば、頭蓋には「頭蓋腔」があり、その中に「」が入っています。
脊柱には脊柱管があり、脊髄を入れています。
他にも、胸郭は肺や心臓を、骨盤は膀胱や子宮などを保護しています。

受動的な運動器

骨格は、これに付着する「筋肉」と一緒に運動を行います。
その場合、骨格は「筋肉の伸び縮み」により動かされています。
もう少し詳しく言うと、肘関節は、「上腕二頭筋」や「上腕三頭筋」が伸び縮みすることによって「上腕骨」や「橈骨・尺骨」が近づけたり遠ざ勝ったりするのです。
そのため、筋を能動的な運動器、骨格を受動的な運動器と呼ぶことがあります。

造血

骨の内部には軟組織である「骨髄」があります。
特に、赤色骨髄は血球をつくる「造血」という重要な働きをしています。
赤血球、各種の白血球、血小板が「骨髄」で作られているのです。
なお、胎児では、肝臓や脾臓でも血球が作られています。

カルシウムの貯蔵

骨には、「リン酸カルシウム」や「炭酸カルシウム」が多く含まれています。
つまり、カルシウムの貯蔵場所としての働きを持っているのです。

(全カルシウム量の約99%が骨に含まれています)

 

まとめ~骨の機能~

    • 人体の枠組み
    • 臓器の保護
    • 受動的な運動器
    • 造血
    • カルシウムの貯蔵
ほおぉ!骨はお化け屋敷で使われているだけじゃないんだな。

でこちゃん

大川

当たり前ですよ・・・。

骨の数

新生児の骨は「約350本」、成人の骨は「約206本」あります。

  • 頭蓋骨:23個
  • 背骨:26個
  • 胸骨:1個
  • 肋骨:12×2(左右合わせる) = 24個
  • 上肢骨:32×2(左右合わせる)= 64個
  • 下肢骨:31 ×2(左右合わせる) = 62個
  • その他:6個

 

なぜ新生児と成人では、骨の数が違うのでしょうか?

骨の数が多いことで、いくつかメリットがあるので紹介します。
・お母さんのお腹から出てくるときに、でかい頭など少しコンパクトできる。
・身長の伸びなどの成長を邪魔しないため。
・骨同士くっついていった方が、強固なつながりとして保てるため。

などが考えられています。

 

余談「人種によって骨の数も違う!?」

新生児の骨は「350本」、成人の骨は「206本」あります。
とつけたのは、尾骨や足の骨の本数は人それぞれ本数が違うのです。
また、新生児から骨の本数が減ることから分かるように、成長するにつれて骨は強くなろうとして合体していきます。

特に、最近の研究では、足の小指の骨の数は、世界的に見れば「過半数」は「3本」タイプだそうです。
しかし、日本人は「3/4」が「2本」しかありません。
なぜ日本人だけが2本しかないのかはっきり分かっていませんが、やはり、生活の環境などが影響しているのではないでしょうか?

もし足のレントゲン写真を見る機会があるなら、本数を数えてみると面白いかもしれませんね(笑)

 

まとめ~骨の数

  • 新生児の骨は「約350本」、成人の骨は「約206本」
  • 成長によって、個人差あり。
  • 人種によっても骨の数は違う!?

 

大川

人体を形成する骨組みを担っているので、骨粗鬆症など骨が「もろい人」は、すこしの衝撃でボロボロボロと崩れていってしまいます。
そうならないためにも、日頃の運動や食生活に気を付けて生活していってくださいね。

※参考文献) 標準理学療法学・作業療法学 解剖学 第3版 編集:野村嶬 P249