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66 腸管におけるカルシウム吸収を低下させるのはどれか。2つ選べ。
1.エストロゲン
2.蛋白質
3.ビタミンD
4.副腎皮質ホルモン
5.リン
解答4・5
解説
1.× エストロゲンは、骨吸収を抑え、カルシウム代謝を保つ方向に働き、閉経後に低下すると骨量減少(骨粗鬆症)につながる。
・エストロゲンとは、主に卵巣から分泌される女性らしさをつくるホルモンで、成長とともに分泌量が増え、生殖器官を発育・維持させる働きをもっている。
2.× 蛋白質と、腸管Ca吸収の低下との関連性は低い。
・蛋白質とは、体を作る構成要素で、酵素やホルモンなど体の機能を調節する大切な役割を果たしている。欠乏症状として、肌ハリの低下、枝毛、免疫機能低下などがみられる。
3.× ビタミンDは、Ca吸収を増やす。
・ビタミンDとは、カルシウムとリンの吸収を促進する働きがある。ビタミンDを過剰に摂取すると、骨からカルシウムが促進され、血中のカルシウム濃度が高くなることで高カルシウム血症を引き起こす。
4.〇 正しい。副腎皮質ホルモン(特にアルドステロン:糖質コルチコイド)は、腸管におけるカルシウム吸収を低下させる。そのため、長期投与では、骨粗鬆症の原因になりやすい。あわせて腎臓からのカルシウム排泄も増やす。
・副腎には、①副腎皮質と②副腎髄質からホルモンが分泌される。①副腎皮質ホルモンとは、副腎皮質より産生されるホルモンの総称で、①アルドステロン、②コルチゾール、③アンドロゲンがある。炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質のレベル、免疫反応など広範囲の生理学系に関わっている。②副腎髄質からはアドレナリンとノルアドレナリンが分泌される。
5.〇 正しい。リンは、腸管におけるカルシウム吸収を低下させる。なぜなら、リンが多いと腸管内でCaと結合して難溶性の塩を作りやすく、吸収される「遊離Ca」が減ってCaの利用性が下がるため。
・リンとは、体に必要なミネラルの一つである。骨や歯の材料としてカルシウムとともに働き、ATPやDNA、細胞膜の成分にもなるため、生命活動に不可欠である。主に肉、魚、卵、乳製品、加工食品に多く含まれる。過剰にとるとカルシウムの働きに影響し、骨に悪影響を及ぼすことがある。
67 昇圧作用を持つのはどれか。2つ選べ。
1.アルドステロン
2.インスリン
3.カルシトニン
4.コルチゾール
5.ソマトスタチン
解答1・4
解説
1.〇 正しい。アルドステロンは、昇圧作用を持つ。
・アルドステロンとは、副腎皮質ホルモンのひとつで、腎臓に作用してナトリウムと水の再吸収を促進し、循環血漿量増加を促し血圧を上昇させる。アルドステロンが過剰に分泌されると、高血圧や低カリウム血症、筋力低下などがみられる。
2.× インスリンは、昇圧作用を持たない。
・インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖低下、②脂肪合成の作用がある。
3.× カルシトニンは、昇圧作用を持たない。
・カルシトニンとは、甲状腺から分泌され、骨吸収を抑制する働きを持つ。つまり、血中カルシウム濃度を低下させる働きをもつ。
4.〇 正しい。コルチゾールは、昇圧作用を持つ。
・コルチゾールとは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、血糖値の上昇や脂質・蛋白質代謝の亢進、免疫抑制・抗炎症作用、血圧の調節(昇圧作用)など、さまざまな働きがあるが、過剰になるとクッシング症候群、不足するとアジソン病を引き起こす。
5.× ソマトスタチンは、昇圧作用を持たない。
・ソマトスタチンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるδ細胞から分泌されるホルモンの一種で、成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、ガストリン、セクレチンの分泌抑制の作用がある。
膵臓のランゲルハンス島からは、①インスリン、②グルカゴン、③ソマトスタチンが分泌される。
①インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖低下、②脂肪合成の作用がある。
②グルカゴンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖上昇、②脂肪分解の作用がある。
③ソマトスタチンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるδ細胞から分泌されるホルモンの一種で、成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、ガストリン、セクレチンの分泌抑制の作用がある。
68 基礎代謝で正しいのはどれか。
1.安静立位で計測する。
2.体温の上昇によって減少する。
3.同性、同年齢ならば体表面積に反比例する。
4.代謝当量〈METs〉は、作業時代謝量と安静時代謝量との差で表す。
5.食後の消費エネルギー増加は、脂質摂取に比べ蛋白質摂取で大きい。
解答5
解説
基礎代謝とは、体温維持、心臓や呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーのことである。基礎代謝量は、体重・体表面積・性と年齢などの要因に依存する。安静・空腹時のエネルギー消費量で、一般に女性より男性の方が高い。
1.× 安静「立位」ではなく臥床で計測する。
2.× 体温の上昇によって、「減少」ではなく増加する。なぜなら、体温が上がると、循環・換気などの代謝活動が亢進するため。
3.× 同性、同年齢ならば体表面積に、「反比例」ではなく比例する。大柄な人ほど総基礎代謝量は大きい(※詳しくは、下の説明にて)。
4.× 代謝当量〈METs〉は、作業時代謝量と安静時代謝量との「差:−」ではなく「比:÷」で表す。つまり、「運動・作業時代謝量 ÷ 安静時代謝量」である。ちなみに、エネルギー代謝率(RMR)は、「作業時代謝量 ÷ 基礎代謝量」である。
5.× 逆である。食後の消費エネルギー増加は、「蛋白質」摂取に比べ「脂質」摂取で大きい。なぜなら、蛋白質は、消化・吸収・代謝(脱アミノ、尿素回路など)にエネルギーを多く使うため。
・食事誘発性熱産生とは、食事によって体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されることで発生する。栄養素の中で蛋白質が最も大きく、脂質は小さい。蛋白質(最大)>糖質(中)>脂質(最小)。
基礎代謝量は、ハリス・ベネディクト方程式(改良版)を使って求められる。
男性:13.397×体重kg+4.799×身長cm−5.677×年齢+88.362
女性:9.247×体重kg+3.098×身長cm−4.33×年齢+447.593
体表面積は、デュポア式を使って求められる。
体表面積=身長0.725×体重0.425×0.007184
体重と身長を使用し体表面積を求められ、基礎代謝量も身長と体重が寄与している。
よって、基礎代謝に比例する。
69 力学で誤っているのはどれか。
1.ワットは仕事の単位である。
2.ニュートンは力の単位である。
3.力は質量と加速度との積である。
4.仕事は力と移動距離との積である。
5.仕事率は単位時間当たりの仕事である。
解答1
解説
1.× ワットは、「仕事」ではなく仕事率の単位である。
・仕事率(パワー:W:ワット) =仕事(Nm)/時間(s)である。
2.〇 正しい。ニュートンは、力の単位である。質量1㎏の物体に、1m/sec2の加速度が生じる力を1ニュートン(N)という。
3.〇 正しい。力は、質量と加速度との積である。
・力(N)=質量(kg)×加速度(m/s2)である。
4.〇 正しい。仕事は、力と移動距離との積である。
・仕事 (エネルギー:J:ジュール) =力(N)×距離(m)である。
5.〇 正しい。仕事率は、単位時間当たりの仕事である。
・仕事率(パワー:W:ワット) =仕事(Nm)/時間(s)である。
70 運動軸が1つの関節はどれか。2つ選べ。
1.腕尺関節
2.母指IP関節
3.示指MP関節
4.肩甲上腕関節
5.橈骨手根関節
解答1・2
解説
1.〇 正しい。腕尺関節は、運動軸が1つである(らせん関節)。
2.〇 正しい。母指IP関節は、運動軸が1つである(蝶番関節)。
3.× 示指MP関節は、運動軸が2つである(顆状関節=楕円関節)。
4.× 肩甲上腕関節は、運動軸が3つである(球関節)。
5.× 橈骨手根関節は、運動軸が2つである(顆状関節=楕円関節)。
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