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※問題の引用:厚生労働省より
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【PT専門のみ】ROMについての問題「まとめ・解説」
48回 午後72
72 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と移動軸の組合せで誤っているのはどれか。
1.頸部の屈曲:外耳孔と頭頂を結ぶ線
2.頸部の回旋:鼻梁と後頭結節を結ぶ線
3.胸腰部の前屈:外耳孔と第5腰椎棘突起を結ぶ線
4.胸腰部の回旋:両側の肩峰を結ぶ線
5.胸腰部の側屈:第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線
解答3
解説
1.〇 頸部の屈曲の【基本軸】肩峰を通る床への垂直線、【移動軸】外耳孔と頭頂を結ぶ線である。
2.〇 頸部の回旋の【基本軸】両側の肩峰を結ぶ線への垂直線、【移動軸】鼻梁と後頭結節を結ぶ線である。
3.× 胸腰部の前屈の【基本軸】仙骨後面、【移動軸】「外耳孔」ではなく、第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。
4.〇 胸腰部の回旋の【基本軸】両側の後上腸骨棘を結ぶ線、【移動軸】両側の肩峰を結ぶ線である。
5.〇 胸腰部の側屈の【基本軸】ヤコピー線の中点に立てた垂直線、【移動軸】第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。
56回 午前72
72 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)における胸腰部回旋の基本軸で正しいのはどれか。
1.仙骨後面
2.肩峰を通る床への垂直線
3.両側の上後腸骨棘を結ぶ線
4.ヤコビー〈Jacoby〉線の中心に立てた垂直線
5.第7頚椎棘突起と第1仙椎の棘突起を結ぶ線
解答3
解説
胸腰部回旋は、【基本軸】両側の後上腸骨棘を結ぶ線、【移動軸】両側の肩峰を結ぶ線である。したがって、選択肢3.両側の上後腸骨棘を結ぶ線を基本軸とするのは胸腰部回旋である。
1.× 【仙骨後面】を基本軸とするのは、胸腰部の屈曲・伸展である。
2.× 【肩峰を通る床への垂直線】を基本軸とするのは、頸部の屈曲・伸展、肩関節の内転・外転である。
4.× 【ヤコビー〈Jacoby〉線の中心に立てた垂直線】を基本軸とするのは、胸腰部側屈である。
5.× 【第7頚椎棘突起と第1仙椎の棘突起を結ぶ線】を基本軸とするのは、頚部側屈である。
57回 午後73
73 関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と移動軸の組合せで正しいのはどれか。
1.股屈曲:下腿中央線
2.股内旋:大腿骨
3.股外転:大腿中央線
4.膝屈曲:脛骨
5.足底屈:第1中足骨
解答3
解説
1.× 股屈曲の【移動軸】は、下腿中央線ではなく「大腿骨(大転子と大腿骨外果の中心を結ぶ線)」である。ちなみに、【基本軸】体幹と平行な線、【測定部位及び注意点】は、①骨盤と脊柱を十分に固定する、②屈曲は背臥位(膝屈曲位で行う)、③伸展は腹臥位(膝伸展位で行う)。
2.× 股内旋の【移動軸】は、大腿骨ではなく「下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央線)」である。ちなみに、【基本軸】膝蓋骨より下した垂直線、【測定部位及び注意点】は、①背臥位で、股関節と膝関節を90°屈曲位にして行う。②骨盤の代償を少なくする。
3.〇 正しい。股外転の【移動軸】は、大腿中央線(膝蓋骨中心を結ぶ線)である。ちなみに、【基本軸】両側の上前腸骨棘を結ぶ線への垂直線、【測定部位及び注意点】は、①背臥位で骨盤を固定する、②下肢は外旋しないようにする内転の場合は、反対側の下肢を屈曲挙上してその下を通して内転させる。
4.× 膝屈曲の【移動軸】は、脛骨ではなく「腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)」である。ちなみに、【基本軸】大腿骨、【測定部位及び注意点】は、屈曲は股関節を屈曲位で行う。
5.× 足底屈の【移動軸】は、第1中足骨ではなく「足底面」である。ちなみに、【基本軸】矢状面における腓骨長軸への垂直線、【測定部位及び注意点】は、膝関節を屈曲位で行う。(2022年改定)