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26 身長170cm、体重60kgの人のBMIで正しいのはどれか。
ただし、値は小数点以下第1位を四捨五入するものとする。
1.15
2.17
3.19
4.21
5.23
解答4
解説
BMI = 体重(kg)/[身長(m)]2
BMI = 60/1.72
= 60/2.89
= 20.761…
したがって、選択肢 4.21が正しい。
27 カーテン徴候が陽性の場合、嚥下が障害される期はどれか。
1.先行期
2.準備期
3.口腔期
4.咽頭期
5.食道期
解答4
解説
(※画像引用:やお歯科クリニック様HPより)
1.× 先行期は、飲食物の形や量、質などを認識する。
2.× 準備期は、口への取り込み。飲食物を噛み砕き、飲み込みやすい形状にする。
3.× 口腔期は、飲食物を口腔から咽頭に送り込む。
4.〇 正しい。咽頭期は、カーテン徴候が陽性の場合、嚥下が障害される期である。なぜなら、カーテン徴候は、咽頭後壁も健側に牽引されるため。咽頭期は、飲食物を咽頭から食道に送り込む。
5.× 食道期は、飲食物を食道から胃に送り込む。
28 上肢の形態計測と方法の組合せで正しいのはどれか。(※不適切問題:解2つ)
1.上腕周径:上腕の最大周囲の長さ
2.上肢長:肩峰から中指先端までの長さ
3.前腕長:肘関節中央部から手関節中央部までの長さ
4.手長:三角骨と大菱形骨を結ぶ線の中点から中指先端までの長さ
5.手厚:第1中手指節関節部での手背面から手掌面までの直線距離
解答1・2(複数の選択肢を正解として採点する)
理由:複数の正解があるため
解説
1.〇 正しい。上腕周径は、「上腕の最大周囲」で測定する。「上腕中点」で測定する参考書もある。
2.〇 正しい。上肢長は、肩峰から中指先端までの長さである。
3.× 前腕長は、上腕骨外側上顆の外側突出部から橈骨茎状突起までである。
4.× 手長は、「三角骨と大菱形骨を結ぶ線の中点」ではなく、橈骨茎状突起と尺骨茎状突起を結ぶ中点から、第3指先端までの長さを測定する。
5.× 手厚は、「第1中手指節関節部」ではなく「第3中手骨頭」での手背面から手掌面までの直線距離である。
29 評価法と障害の組合せで正しいのはどれか。
1.BADS:気分障害
2.MMPI:注意障害
3.POMS:視知覚障害
4.SPTA:記憶障害
5.WCST:遂行機能障害
解答5
解説
1.× BADS(Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome:遂行機能障害症候群の行動評価)は、カードや道具を使った6種類の下位検査と1つの質問紙から構成されている。下位検査は0~4点の5段階で点数化し24点満点で評価する。気分障害は、POMS(Profile of mood states:気分プロフィール検査)があげられる。
2.× MMPI(Minnesota Multiple Personality Inventory:ミネソタ多面人格目録)は、質問紙法による人格検査である。550の質問に対して「あてはまる」「あてはまらない」「どちらでもない」を選択する3件法が用いられている。注意障害は、TMT(trail making test)があげられる。
3.× POMS(Profile of mood states:気分プロフィール検査)は、うつ状態の評価を含む尺度である。最近1週間の気分の状態(緊張、抑うつ、怒り、活気、疲労、混乱の6尺度)を測定するものである。被検者が答える質問紙法の検査である。視知覚障害は、VPTA(Visual Perception Test for Agnosia:標準高次視知覚検査)があげられる。
4.× SPTA(Standard Performance Test for Apraxia:標準高次動作性検査)は、失行症および行為障害を系統的に評価する検査である。記憶障害は、MMSE(mini mental state examination)/HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)があげられる。
5.〇 正しい。WCST(Wisconsin Card Sorting Test:ウィスコンシンカード分類テスト)は、遂行機能障害に適応となる。計画をたてること・計画を達成するためにとるべき行動を決めること、状況の変化に対応すること、衝動的に行動することを抑えるなどの「前頭葉の実行機能」を調べる検査である。提示されたトランプのようなカードを色・数・形のどれに基づいて分類するかを判断する。高次脳機能障害の検査などに用いられる。
30 日常生活活動の評価で自記式の評価法はどれか。
1.PULSES
2.Barthel Index
3.老研式活動能力指標
4.障害老人の日常生活自立度判定基準
5.Katz Activities of Daily Living Index
解答3
解説
(※図:認知症高齢者の日常生活自立度判定基準のランク)
1.× PULSES(パルセス)は、ADLの評価であるが自記式ではない。6つの評価項目(①内臓や脳障害などの身体状況、②上肢・下肢、③発語や資格、④聴覚などの感覚的要素、⑤排泄管理、⑥知的・情緒の状態)からなり、それぞれ1~4点で評価する。点数が多いほど介助量が多い。最大の特徴は、⑥知的・情緒的状態などの精神的側面や、家族単位の援助、経済力など支援要素などの本人以外の要素を考慮するところである。
2.× Barthel Indexは、「できる日常生活動作」の評価であるが自記式ではない。評価項目は10項目(①食事、②椅子とベッド間の移乗、③整容、④トイレ動作、⑤入浴、⑥移動、⑦階段昇降、⑧更衣、⑨排便コントロール、⑩排尿コントロール)あり、100点満点で評価される。
3.〇 正しい。老研式活動能力指標は、日常生活活動の評価で自記式の評価法である。日常生活動作に関する13 項目を他者が観察して評価するのではなく、IADL(Instrumental ADL:手段的日常生活動作)13項目を本人に「はい」または「いいえ」で答えさせて評価する
4.× 障害老人の日常生活自立度判定基準の自立度は、ADLの評価であるが自記式ではない。①生活自立(ランクJ)、②準寝たきり(ランクA)、③寝たきり(ランクB、C )に分けて評価する。全介助の場合はランクCである。
5.× Katz Activities of Daily Living Index(Katzの日常生活動作スケール)は、ADLの評価であるが自記式ではない。6項目(①入浴、②更衣、③トイレへの移動、④移乗、⑤排尿・排便コントロール、⑥食事)について、自立(2点)・軽〜中介助(1点)・重介助〜全介助(0点)の3段階で評価する。
老研式活動能力指標 (TMIG Index of Competence)は、より高次の生活能力を評価するために開発された13項目の多次元尺度である。「手段的自立 (項目①~⑤)」、「知的能動性(項目⑥~⑨)」、「社会的役割(項目⑩~⑬)」の3つの活動能力を測定する。この尺度は、「社会的役割」の活動能力が含まれることにより、在宅老人の生活機能の評価をより正確に行うことができる。
「手段的自立」
①バスや電車を使って一人で外出できますか
②日用品の買い物ができますか
③自分で食事の用意ができますか
④請求書の支払いができますか
⑤預貯金の出し入れが自分でできますか
「知的能動性」
⑥年金などの書類が書けますか
⑦新聞を読んでいますか
⑧本や雑誌を読んでいますか
⑨健康情報についての記事や番組に関心がありますか
「社会的役割」
⑩友人の家を訪ねることがありますか
⑪家族や友達の相談にのることがありますか
⑫病人を見舞うことがありますか
⑬若い人に自分から話しかけることがありますか