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26 関節可動域測定の運動方向と参考可動域角度(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 肩水平伸展:30°
2. 肘屈曲:120°
3. 手背屈:50°
4. 股内転:30°
5. 足底屈:45°
解答1/5
解説
1.〇 正しい。肩水平伸展の参考可動域角度は30°である。
2.× 肘屈曲の参考可動域角度は、「120°」ではなく145°である。
3.× 手背屈の参考可動域角度は、「50°」ではなく70°である。
4.× 股内転の参考可動域角度は、「30°」ではなく20°である。
5.〇 正しい。足底屈の参考可動域角度は45°である。
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27 評価の説明で正しいのはどれか。
1. FIM では全介助の場合は0点である。
2. WeeFIM の対象年齢は5か月未満である。
3. Barthel Indexでは100 点の場合は独居可能である。
4. 障害高齢者の日常生活自立度判定基準では全介助の場合はランクC である。
5. 老研式活動能力指標では日常生活動作に関する13 項目を他者が観察して評価する。
解答4
解説
1.× FIM(Functional Independence Measure:機能的自立度評価法)では全介助の場合は、「0点」ではなく、1点である。自立度と介助量により分類して1~7点の7段階で評価する。
2.× WeeFIM(Functional Independence Measure for children:子供のための機能的自立度評価法)の対象年齢は、「5か月未満」ではなく、6か月~7歳未満である。WeeFIMとは、子どものための機能的自立度評価法でFIMをもとに子ども用に作られたADL評価法である。
3.× Barthel Indexでは100 点の場合でも、独居可能であるとは断言できない。Barthel Indexの100点は、あくまでも「ADLが自立している」ことの評価結果である。独居可能かどうかは、IADLの評価も必要となる。
4.〇 正しい。障害高齢者の日常生活自立度判定基準では全介助の場合はランクC である。自立度は、①生活自立(ランクJ)、②準寝たきり(ランクA)、③寝たきり(ランクB、C )に分けて評価する。全介助の場合はランクCである。
5.× 老研式活動能力指標では、「日常生活動作に関する13 項目を他者が観察して評価する」のではなく、IADL(Instrumental ADL:手段的日常生活動作)13項目を本人に「はい」または「いいえ」で答えさせて評価する。
(※図:認知症高齢者の日常生活自立度判定基準のランク)
28 ICF の環境因子で正しいのはどれか。
1. ライフスタイル
2. 介護保険制度
3. 教育歴
4. 生活感
5. 趣味
解答2
解説
1.3~5.× ライフスタイル/教育歴/生活感/趣味は、個人因子である。個人因子は、その人固有の特徴をいう。 非常に幅広く、年齢、性別、民族、学歴や職歴、価値観、ライフスタイルなどの多数の例が挙げられる。
2.〇 正しい。介護保険制度は、環境因子である。ちなみに、環境因子は、「人々が生活し、人生を送っている物的な環境や社会的環境、人々の社会的な態度による環境を構成する因子のことである」と定義される。
29 Brunnstrom法ステージの検査において、ステージと可能な随意運動の組合せで正しいのはどれか。
1. 上肢Ⅱ:肘関節90°屈曲位で前腕を回内・回外ができる。
2. 上肢Ⅲ:腕を側方水平位に挙上することができる。
3. 手指Ⅳ:手指集団伸展が十分にでき、様々な握りができる。
4. 下肢Ⅴ:立位で踵を床につけたまま足関節を背屈することができる。
5. 下肢Ⅵ:立位で股関節伸展位での膝関節屈曲ができる。
解答4
解説
1.× 上肢Ⅱは、非麻痺側の肘を曲げた位置から徒手抵抗に抗して肘を伸ばさせると、麻痺側の大胸筋の収縮を触知する。ちなみに、肘関節90°屈曲位で前腕を回内・回外ができるのは、ステージⅣからである。
2.× 上肢Ⅲは、基本的共同運動まで可能であり、独立した運動は出現しない。ちなみに、腕を側方水平位に挙上することができるのは、ステージⅤからである。
3.× 手指Ⅳは、横つまみ・母指の動きにより離すことも可能で、わずかな指伸展も可能である。ちなみに、手指集団伸展が十分にでき、様々な握りができるのは、ステージⅤからである。
4.〇 正しい。下肢Ⅴは、立位で踵を床につけたまま足関節を背屈することができる。
5.× 下肢Ⅵは、①立位で股・膝関節伸展位で骨盤挙上による範囲を超えた股関節外転運動、②座位で足の外反・内反を伴う下腿部の外旋・内旋運動が可能である。ちなみに、立位で股関節伸展位での膝関節屈曲ができるのは、ステージⅤである。
30 小児の評価領域と検査の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 粗大運動:GMFM
2. 視知覚機能:Erhardt(エアハート)発達学的視覚評価
3. 感覚統合機能:Kohs 立方体組合せテスト
4. 知的機能:WISC-Ⅳ
5. 日常生活能力:新S-M 社会生活能力検査
解答1/4
解説
1.〇 正しい。GMFM(Gross Motor Function Measure:脳性麻痺児の粗大運動能力尺度)は、脳性麻痺児の運動発達の変化をとらえることを目的に考案された。性麻痺児を対象とし、粗大運動能力の経時的な変化および医療的な介入の効果をみるために考案された評価尺度であり、2000年に日本語版が発表された。5つの領域(A:座位と寝返り、B:座位、C:四つ這いと立ち、D:立位、E:歩行走行とジャンプ)に分けられた88項目からなる運動課題を4段階のLikertスケールを使って採点する。
2.× Erhardt(エアハート)発達学的視覚評価は、①視覚の連動要素の機能と②認知機能を評価する方法である。適用年齢は、小児に限らない。ちなみに、小児用の視知覚障害の検査としては、フロスティッグ視知覚発達検査(適用年齢:4歳0か月~7歳11か月)がある。
3.× Kohs立方体組合せテストは、作業(動作)式知能を測定する検査である。各面に色が塗られた立方体を組み合わせることによりで、聴覚障害者、ろう児、高齢者、6歳以上の健常児・成人に用いられる。ちなみに、感覚統合とは、複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能のことである。
4.〇 正しい。知的機能:WISC-Ⅳ(Wechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Edition:児童用ウェクスラー式知能検査第4版)は、知能検査である。5~16歳11ヵ月までに適応可能で、学習障害の評価にも用いられる。
5.× 新S-M 社会生活能力検査は、社会生活能力の発達をとらえる検査である。乳幼児から中学生までに適応可能な検査であり、子どもの日頃の様子をよく知る保護者や教論が記入する。日常生活能力の検査は、主にFIMやBIなどである。