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81 投影法はどれか。2つ選べ。
1. CMI
2. MMPI
3. Rorschach test
4. SCT
5. TMT
解答3/4
解説
投影法とは、曖昧で多義的な刺激に対する被検査者からの自由な反応を得て、それを分析することで被検査者の性格特徴を把握しようとする性格検査の総称である。
1.× CMI(Cornell Medical Index:コーネル・メディカル・インデックス)は、質問紙法による性格検査の一つである。
2.× MMPI(Minnesota Multiphasic Personality Inventory:ミネソタ多面人格目録)は、質問紙法による性格検査の一つである。
3.〇 正しい。Rorschach test(ロールシャッハ・テスト)は、投影法による性格検査の一つである。被験者にインクのしみを見せて何を想像するかを述べてもらい、その言語表現を分析することによって被験者の思考過程やその障害を推定するものである。
4.〇 正しい。SCT(Sentence Completion Test:文章完成方テスト)は、投影法による性格検査の一つである。文章の書き出しだけを示して、思いつくことを自由に記述させる。
5.× TMT(Trail Making Test)は、注意機能や遂行機能を調べる検査である。視覚による探索能力と、注意機能や遂行機能を測定できる。紙面にランダムに並べられた数字や文字を順番にたどり、線で結んでいく。
82 ICFについて正しいのはどれか。
1. 障害の分類である。
2. 活動は個人因子の1つである。
3. 参加は環境因子の1つである。
4. 機能障害という用語は使用されない。
5. 参加とは生活場面への関わりのことである。
解答5
解説
1.× 「障害の分類」ではなく、すべての人を対象として障害と健康な状態の両面からその人を評価する分類である。
2.× 活動は、「個人因子」ではなく生活機能に分類される。
3.× 参加は、「環境因子」ではなく生活機能に分類される。
4.× 機能障害という用語も使用される。心身機能・身体構造の障害のことを機能障害という。
5.〇 正しい。参加とは、生活場面への関わりのことである。生活機能に分類される。
83 IADLの項目に含まれるのはどれか。
1. 化粧
2. 義足の装着
3. バスの利用
4. 歩行器を使用した歩行
5. 車椅子からベッドへの移乗
解答3
解説
IADL(日常生活関連動作)とは、ADLの概念を自立した生活を営むためのより複雑かつ広範な動作にまで広げたものである。主なものとして、買い物や洗濯、掃除などの家事全般、外出時の乗り物の利用などがある。よって、選択肢3.バスの利用が正しい。
1.× 化粧は、整容動作に含まれ、ADLである。
2.× 義足の装着は、行為動作に含まれ、ADLである。
4.× 歩行器を使用した歩行は、歩行項目であり、ADLである。
5.× 車椅子からベッドへの移乗は、移乗項目であり、ADLである。
84 身体障害者障害程度等級表による内部障害でないのはどれか。
1. 小腸機能障害
2. 心臓機能障害
3. 代謝機能障害
4. 膀胱機能障害
5. 呼吸器機能障害
解答3
解説
身体障害者障害程度等級表における内部障害とは、「心臓、腎臓、呼吸器、膀胱、直腸、小腸、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫もしくは肝臓の機能の障害」を指す。内部障害の等級には1級、3級、4級があり、ヒト免疫不全ウイルスによるものについてのみ2級もある。よって、3.代謝機能障害が内部障害に含まれない。
1~2.4~5.〇 小腸機能障害/心臓機能障害/膀胱機能障害/呼吸器機能障害は、内部障害である。
85 胃全摘出術後に起こりやすいのはどれか。
1. 脱水
2. 貧血
3. 脂肪便
4. 出血傾向
5. 低蛋白血症
解答2
解説
【胃全摘出術後にみられやすいもの】
①胃酸が不足することによる鉄の吸収障害。
②胃の壁細胞から分泌されるキャッスル内因子が減少することによるビタミンB12不足。
1.× 胃全摘出術後だと、下痢にはなりやすいが脱水が起こりやすいとはいえない。
2.〇 正しい。貧血(鉄欠乏性貧血や巨赤芽球性貧血)が起こりやすい。
3.× 脂肪便は、胆管結石や膵癌などによって胆管が閉塞すると胆汁分泌不全により起こる。
4.× 出血傾向は、血小板の減少や凝固因子の不足により起こる。
5.× 低蛋白血症は、肝硬変による蛋白合成障害や低栄養によって起こる。