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61 細胞内小器官の役割について正しいのはどれか。
1.中心小体はリソソームを形成する。
2.ミトコンドリアはATPを合成する。
3.リボソームは膜の脂質成分を産生する。
4.ゴルジ装置は細胞分裂時に染色体を引き寄せる。
5.リボソームが付着しているのが滑面小胞体である。
解答2
解説
1.× 中心小体は、「リソソームを形成する」のではなく、細胞分裂の過程で紡錘体を形成するなどの役割を持つ。
2.〇 正しい。ミトコンドリアは、ATP(エネルギー)を合成する。
3.× リボソームは、「膜の脂質成分を産生する」のではなく、タンパク質の合成を行う。
4.× ゴルジ装置は、「細胞分裂時に染色体を引き寄せる」のではなく、リボソームで合成されて送り込まれてきたタンパク質に糖鎖を付け加え、濃縮するなどの装飾する機能を持つ。
5.× リボソームが付着しているのが、「滑面小胞体」ではなく粗面小胞体である。
62 骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
1.単収縮を加重させても収縮力は変化しない。
2.筋線維の活動電位の持続時間は単収縮の持続時間よりも長い。
3.電気刺激を与えた場合、単収縮に先行して活動電位が生じる。
4.電気刺激で1秒間に5〜6回の単収縮を起こすと強縮となる。
5.単収縮の頻度が過剰になると完全強縮から不完全強縮に移行する。
解答3
解説
1.× 単収縮を加重させると収縮力は大きくなる。これは強縮である。単収縮とは、一回の運動神経の活動電位によって、神経筋接合部を介して、筋細胞に一回の活動電位が生じ、筋収縮が起こる現象のこと。
2.× 筋線維の活動電位の持続時間は、単収縮の持続時間よりも「長い」のではなく短い。このため、収縮の荷重が起こる。
3.〇 正しい。電気刺激を与えた場合、単収縮に先行して活動電位が生じる。膜電位が変化し活動電位が生じるため。
4.× 電気刺激で、「1秒間に5〜6回」ではなく、1秒間に25回以上の単収縮を起こすと強縮となる。
5.× 単収縮の頻度が過剰になると、「完全強縮から不完全強縮」ではなく、不完全強縮から完全強縮に移行する。
63 Gerstmann症候群の病巣として正しいのはどれか。
1.上側頭回
2.中心前回
3.舌状回
4.帯状回
5.角回
解答5
解説
1.× 上側頭回は、側頭葉にあり、障害されるとウェルニッケ失語をきたす。
2.× 中心前回は、一次運動野であり、障害されると指節運動失行をきたす。
3.× 舌状回は、海馬傍回の後方から後頭葉内側下面にあり傍辺縁系に位置づけられる。障害されると相貌失認と関連があるといわれている。
4.× 帯状回は、大脳内側を脳梁に沿って前後に走行する。障害されると、アルツハイマー病をきたす。
5.〇 正しい。角回(左)で、Gerstmann症候群をきたす。①手指失認、②左右失認、③失算、④失書の4徴候をきたす。
64 安静時に比べ運動時に血液の分配量が増加するのはどれか。2つ選べ。
1.骨格筋
2.消化管
3.心臓
4.脾臓
5.腎臓
解答1/3
解説
1.〇 骨格筋は、安静時に比べ運動時に血液の分配量が増加する。運動に骨格筋を使用し、酸素供給は増加するため血液分配量が増加する。
3.〇 心臓は、安静時に比べ運動時に血液の分配量が増加する。心筋の酸素消費量が増加し、そのため二酸化炭素分圧が上昇し心筋への血流が増加する。
2.4.5.× 消化管/脾臓/腎臓/は、安静時に比べ運動時に血液の分配量が減少する。内臓は、血液の分配量が減少させ、運動器系に分配する。
65 咳反射について正しいのはどれか。
1.肺胞の受容器刺激によって誘発される。
2.吸気と呼気相の間に声門が閉鎖する。
3.カプサイシンの吸入で抑制される。
4.反射の中枢は大脳皮質にある。
5.流速はおよそ1ℓ/秒である。
解答2
解説
咳反射とは、いわゆる「せき・くしゃみ」である。鼻腔や気道に異物が入り込んだとき、その異物を排除するための反射である。
1.× 「肺胞」ではなく、鼻腔や気道の受容器刺激(咳受容体)によって誘発される。
2.〇 正しい。吸気と呼気相の間に声門が閉鎖する。その後、急激に声門を開き、空気を一気に吐き出すのが咳である。
3.× カプサイシンの吸入で、「抑制」ではなく誘発される。カプサイシンとは、いわゆる辛味を持つ物質である。
4.× 反射の中枢は、「大脳皮質」ではなく延髄にある。
5.× 流速は、「およそ1ℓ/秒」ではなくおよそ6~20ℓ/秒である。