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56 咽頭部の表在感覚を支配するのはどれか。2つ選べ。
1.三叉神経
2.顔面神経
3.舌咽神経
4.迷走神経
5.舌下神経
解答3/4
解説
1.× 三叉神経(Ⅴ)は、主に顔面の感覚と咀嚼筋を支配している。三叉神経(下顎神経)は、舌の前2/3の知覚を伝える。
2.× 顔面神経(Ⅶ)は、顔面の表情筋の運動、涙腺からの涙液の分泌、アブミ骨筋、舌前
2/3の味覚、唾液腺からの唾液分泌を支配している。
3.〇 正しい。舌咽神経(Ⅸ)は、咽頭部の表在感覚を支配する。他にも、舌後1/3の味覚、 温痛覚、 触覚や耳下腺の唾液分泌を支配する。
4.〇 正しい。迷走神経(Ⅹ)は、咽頭部の表在感覚を支配する。他にも、副交感神経であり胸腹部の臓器を支配する。
5.× 舌下神経(Ⅻ)は、舌の運動を支配する。
57 左肺の内側面が接するのはどれか。2つ選べ。
1.食道
2.奇静脈
3.大動脈弓
4.上大静脈
5.下大静脈
解答1/3
解説
(※画像引用:中高津クリニック様HP)
1.〇 正しい。食道/大動脈弓は、左肺の内側面が接する。食道は、左肺の内側面下方に接する。
2.× 奇静脈は、右肺の内側面に接する。奇静脈は、脊柱の右側を上行して右肋間静脈を受け入れて上大静脈に入る。また、半奇静脈は脊柱の左側を上行して、第9胸椎の高さで脊柱を横切って奇静脈に入る。
4.× 上大静脈/下大静脈は、右肺の内側面に接する。右心房に流入するため。
58 器官の位置関係で正しいのはどれか。
1.胸腺は心臓の後方にある。
2.副腎は腎臓の下方にある。
3.松果体は間脳の前方にある。
4.甲状腺は甲状軟骨の下方にある。
5.上皮小体は甲状腺の前面にある。
解答4
解説
1.× 胸腺は、心臓の「後方」ではなく前方にある。胸骨の背面すぐに位置する。
2.× 副腎は、腎臓の「下方」ではなく上方にある。
3.× 松果体は、間脳の「前方」ではなく後方にある。ちなみに、間脳は、視床上部・視床・視床下部から構成される。
4.〇 正しい。甲状腺は、甲状軟骨の下方にある。甲状軟骨の下に輪状軟骨があり、その直下に甲状腺の峡部がある。
5.× 上皮小体 (副甲状腺)は、甲状腺の「前面」ではなく後面(甲状腺の左右の葉の後面)にある。
59 視覚器で正しいのはどれか。
1.虹彩には瞳孔括約筋がある。
2.眼動脈は外頸動脈の分枝である。
3.視神経乳頭は眼球軸の外側にある。
4.角膜には血管が多数分布している。
5.網膜中心窩には錐体よりも杆体の方が多い。
解答1
解説
1.〇 正しい。虹彩には、瞳孔括約筋がある。虹彩の働きは、瞳孔の大きさを調節する。副交感神経支配の瞳孔括約筋と交感神経支配の瞳孔散大筋がある。
2.× 眼動脈は、「外頸動脈の分枝」ではなく、内頸動脈の分枝である。内頸動脈系は、①前大脳動脈、②中大脳動脈、③前脈絡叢動脈に分岐する。椎骨脳底動脈系は、①後大脳動脈、②脳底動脈、③後下小脳動脈に分岐する。
3.× 視神経乳頭は、眼球軸の「外側」ではなく内側(鼻側)にある。
4.× 角膜には、血管は存在しない(無血管組織)。なぜなら、角膜・水晶体・硝子体は透明で光を通すため。ちなみに、角膜への栄養は、涙腺および房水によって行われる。
5.× 逆である。網膜中心窩には、杆体よりも錐体の方が多い。杆体は、視野・暗所視に関与し、黄斑周辺部に多い。一方、錐体は、色覚を支配し、明所視に関与し黄斑部の中心(網膜中心窩)に多い。
類似問題です↓
【共通問題のみ】視覚器についての問題「まとめ・解説」
60 左下腿後面から足底にかけての模式図に、ある神経の知覚支配領域を斜線で示す。
この神経はどれか。
1.大腿神経
2.脛骨神経
3.総腓骨神経
4.後大腿皮神経
5.外側大腿皮神経
解答2
解説
(※図引用:「看護roo!看護師イラスト集」より)
1.× 大腿神経は、大腿~下腿の内側前面と下腿内側後面の感覚を支配する。
2.〇 正しい。脛骨神経は、下腿後面と足底の感覚を支配する。
3.× 総腓骨神経は、下腿外側~足背の感覚を支配する。
4.× 後大腿皮神経は、大腿後面と膝関節後面の感覚を支配する。
5.× 外側大腿皮神経は、大腿外側の感覚を支配する。