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「どうしておへそがあるの?」
と聞かれたら、ほとんどの人がなんとなく答えられると思います。
しかし、「だいたいの傷は綺麗に消えるのに、なぜ“へその緒”が取れたあと、ツルツルにはならずに、おへそになるの?」
と聞かれると、悩んでしまうのではないでしょうか。
この記事は、「おへそがある理由から、一生残る理由」まで書いていきたいと思います。
目次 非表示
おへそがある理由
実は、お母さんのお腹の中にいるときの赤ちゃんには、おへそがありません。
赤ちゃんのお腹の真ん中から「へそのお」という管がのびていて、お母さんの体につながっています。
赤ちゃんはおなかの中では息をしたり、ものを食べたりしません。
かわりにこの管を通して、お母さんから「酸素や栄養」の溶け込んだ血液をもらって、大きく成長します。
また赤ちゃんの二酸化炭素が増えた血液も、この管を通して、お母さんの体ヘと渡されます。
生まれてくるときはどうなんでしょう?
赤ちゃんは、お母さんのおなかから、へそのおがついたまま生まれてきます。
生まれてきた赤ちゃんが、大きな声で泣いて息をするようになると、そこで”へそのお”は切られます。
生まれた赤ちゃんは、自分で息をして酸素を吸い、ミルクを飲んで栄養をとり入れるのでもうこの管がなくても平気のです。
つまり、へそは、”へそのお”を切ったあとです。
赤ちゃんがお母さんとつながっていた証拠なのです。
余談ですが・・・「哺乳類でもおへそが動物がいる??」
人間だけでなく、お母さんがおなかの中で赤ちゃんを育てるほ乳類には、おへそがへそがあります。
イヌもネコもクジラも、おへそを持っています。
しかし、カンガルーやコアラにはへそがありません。
へそのおができずに生まれ、あとはお母さんのふくろの中で育つからです。
一生おへそが残る理由
結論からいうと、「おへそ」が消えない決定的な理由というのは現在も分かっていません。
現在のところ2つの説が言われてきています。
尿膜管が残存するため。
おへそは、お母さんと赤ちゃんを結んでいた「へそのお」の跡です。
赤ちゃんは「へそのお」は一本で生きていかないと死んでしまうため、様々な機能を担っていました。
「へそのお」はただの血管だけでなく、赤ちゃんが生きていた時の老廃物をお母さんに渡す機能もあります。
つまり、赤ちゃんの「おしっこ」も「へそのお」を経由してお母さんに渡しているのです。
そのくだを「尿膜管」と言います。
この尿膜管は、生まれて間もなく塞がります。
しかし、塞がらずに残っていて、臍からオシッコが滲み出したり化膿したりする人がいます。
(尿膜管遺残といいます。)
「その尿膜管の残骸が消えることなく残ってしまうから」とおへそが一生残る原因の1つです。
おへそは体の真ん中にあるため。
正中線にある傷は他の部分に比べて治りにくいので、ある程度治り、そのまま残ったままになっているという説もあります。
(※正中線とは・・・お腹の真ん中を通る線のこと)
お腹の中にいる赤ちゃんのお腹が形づくられていくときは、電車のドアが両側から閉まるようにして、お腹の真ん中で左右の組織が融合していきます。
そのため、正中線は他の部分に比べて弱くなるのです。
よく体の真ん中は弱点だといいますよね。
深い傷なら一生残ることもあり、おへそもそれと同じだというのです。
だから、「おへそは一生消えないのであって修復されることもない」ということです。
まとめ
- おへそは「へそのお」を切った後が残ったもの。
- 哺乳類でも「おへそ」がない動物がいる。
- 「へそ」が一生残る理由は、現在も立証されていない。