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36 職場のハラスメントに該当するのはどれか。
1.能力に応じて業務量を調整する。
2.業務とは関係ない雑用を指示する。
3.無断欠勤を繰り返す職員を指導する。
4.守秘義務を厳守するよう実習生に指導する。
5.育成のため現状より少し高いレベルの業務を任せる。
解答2
解説

【職場のパワーハラスメントの概念】
①優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること
(※引用:「パワーハラスメントの定義について」厚生労働省HPより)
1.× 能力に応じて業務量を調整することは、ハラスメントに該当しない(基本的に適切な業務管理)。なぜなら、業務量の調整は、個々の能力・経験・健康状態等に応じた適正配置であり、業務上必要かつ相当な範囲内であるため。
2.〇 正しい。業務とは関係ない雑用を指示することは、ハラスメントに該当する。なぜなら、業務と無関係なことを命じるのは、職場のパワーハラスメントの概念の②業務の適正な範囲を超えて行われることに該当するため。例えば、「私用の買い物」「家の掃除」「子どもの送迎」など完全に私的な用事を部下にさせることはパワハラに該当する。
3.× 無断欠勤を繰り返す職員を指導することは、ハラスメントに該当しない(適正な服務指導)。なぜなら、職場秩序・安全・業務継続に業務上必要かつ相当な範囲の指導であるため。
4.× 守秘義務を厳守するよう実習生に指導することは、ハラスメントに該当しない(教育・法令遵守指導)。なぜなら、守秘義務の遵守は、医療・福祉の根幹で、利用者・患者の権利保護のため。つまり、業務上必要かつ相当な範囲の指導である。
5.× 育成のため現状より少し高いレベルの業務を任せることは、ハラスメントに該当しない(適切な育成・成長支援)。なぜなら、根拠となる理由があり(育成目的で、能力に照らして)、少し高いレベルの業務・課題を与えるのは、業務上必要かつ相当な範囲の指導・配置であるため。
37 感度0.8、特異度0.7である検査の陽性尤度比はどれか。
ただし、小数点以下第3位を四捨五入すること。
1.0.38
2.0.88
3.1.14
4.2.67
5.3.50
解答4
解説
・疾病を有するものを正しく疾病ありと診断する確率を「感度」という。
・疾病を有さないものを正しく疾病なしと診断する確率を「特異度」という。
・検査陽性者のうち実際に疾病を有する者の割合を「陽性反応的中度(陽性的中率)」という。
・検査陰性者のうち実際に疾病を有さない者の割合を「陰性反応的中度(陰性的中率)」という。
・疾病なしだが、検査結果は陽性と判定される割合を「偽陽性率」という。
・疾病ありだが、検査結果は陰性と判定される割合を「偽陰性率」という。
陽性尤度比は、感度/(1-特異度)で求められる。
言い換えると、感度/ 偽陽性率で求められる。
【感度】= 症状ありの人のうち陽性となる割合
= 0.8
【特異度】= 症状なしの人のうち陰性となる割合
= 0.7
(※偽陽性率 = 1 − 特異度 = 0.3)
したがって,
陽性尤度比
= 感度 ÷ 偽陽性率
= 0.8 ÷ 0.3
= 0.2666…
選択肢4.2.67が陽性尤度比である。
選択肢1~3.5の0.38・0.88・1.14・3.50は、感度0.8、特異度0.7である検査の陽性尤度比とはいえない。
陽性尤度比は、心の陽性の確率である感度が、偽陽性の確率である「1 - 特異度」の何倍であるかを求めている。「陽性の」という結果がどれだけもっともらしいものであるかを知ろうとするものである。感度、特異度が高ければ陽性尤度比は高くなり、この値が5以上であれば検査法としてふさわしいと考えられる。
陽性尤度比は、感度/(1-特異度)で求められる。
言い換えると、感度/ 偽陽性率で求められる。
38 精神科作業療法で正しいのはどれか。
1.外来患者は対象でない。
2.届け出た専用の施設以外で実施できない。
3.作業に必要な材料費は患者の個人負担である。
4.実施時間は患者1人当たり1日40分を標準とする。
5.1人の作業療法士の取扱い患者数は1日50人以内を標準とする。
解答5
解説
(1) 精神科作業療法は、精神疾患を有する者の社会生活機能の回復を目的として行うものであり、実施される作業内容の種類にかかわらずその実施時間は患者1人当たり1日につき 2時間を標準とする。なお、治療上の必要がある場合には、病棟や屋外など、専用の施設以外において当該療法を実施することも可能であること。
(2) 1人の作業療法士が、当該療法を実施した場合に算定する。この場合の1日当たりの取扱い患者数は、概ね 25 人を1単位として、1人の作業療法士の取扱い患者数は1日2単位50 人以内を標準とする。
(3) 精神科作業療法を実施した場合はその要点を個々の患者の診療録等に記載する。
(4) 当該療法に要する消耗材料及び作業衣等については、当該保険医療機関の負担とする。
(※引用:「I007 精神科作業療法(1日につき)」今日の臨床サポート様HPより)
1.× 外来患者は対象「も対象である」。なぜなら、精神科作業療法は「精神疾患を有する者」の社会生活機能の回復を目的として行う療法であるため。したがって、外来を除外する規定ではない。
2.× 届け出た専用の施設以外「でも実施できる」。なぜなら、治療上の必要がある場合には、病棟や屋外など、専用の施設以外において当該療法を実施することも可能であることが明記されているため。
3.× 作業に必要な材料費は、「患者の個人」ではなく当該保険医療機関の負担である。なぜなら、「I007 精神科作業療法(1日につき)」の(4)に明記されているため(※上参照)。例えば、作業療法で使う紙・画材・簡易工具・衛生材料などを「患者が買ってこい」と恒常的に負担させる運用は不適切となる。
4.× 実施時間は患者1人当たり1日「40分」ではなく2時間を標準とする。2時間の中で、導入(体調確認・目標設定)→作業(個別/集団)→振り返り(気分・達成度・生活への一般化)まで組み立て、社会機能の回復につなげる。
5.〇 正しい。1人の作業療法士の取扱い患者数は1日50人以内を標準とする。「概ね25人を1単位」とし、「作業療法士1人の取扱い患者数は1日2単位=50人以内を標準」と明記されている。
39 ナイアシン〈ニコチン酸〉の欠乏が原因となるのはどれか。
1.ペラグラ
2.橋本脳症
3.Cushing症候群
4.Creutzfeldt-Jakob病
5.抗N-methyl-D-aspartate〈NMDA〉受容体抗体脳炎
解答1
解説
ナイアシンとは、水溶性のビタミンで、ビタミンB群の1種で、ニコチン酸とニコチン酸アミドを総称して呼ばれる。エネルギー産生、糖質、脂質、タンパク質の代謝、肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復や合成、アルコールの代謝など様々な機能に関わっている。
1.〇 正しい。ペラグラは、ナイアシン〈ニコチン酸〉の欠乏が原因となる。
・ペラグラとは、ナイアシン欠乏症のことで、手足や顔、首に皮膚炎が起こる。他の症状として、下痢や頭痛、進行していくと脳の機能に障害(意識障害など)が起こす。アルコール依存の患者に多くみられ、治療として、ニコチン酸アミドを毎日服用する。
2.× 橋本脳症(橋本病)とは、甲状腺に炎症が引き起こされることによって徐々に甲状腺が破壊され、甲状腺ホルモンの分泌が低下していく病気のことである。慢性甲状腺炎とも呼ばれる。
3.× Cushing症候群とは、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの過剰分泌により起こる内分泌系疾患である。満月様顔貌や中心性肥満などの特徴的な症状を呈する。主に、副腎腺腫、副腎癌、副腎過形成、ACTH産生下垂体腺腫などによりコルチゾールの過剰分泌が起こる。
4.× Creutzfeldt-Jakob病(クロイツフェルト・ヤコブ病)は、異常なプリオン蛋白が脳に蓄積する致死性神経感染症である。初期には精神症状(健忘症、抑うつなど)、視覚障害、歩行障害、運動失調などで発症し、進行すると精神症状が急速に悪化し、高度の認知症に発展する。会話、自発語不能となり、四肢のミオクローヌスも特徴的所見である。様々な症状を呈して、多くは数ヶ月から半年以内、長くとも2年以内で死亡する。
5.× 抗N-methyl-D-aspartate〈NMDA〉受容体抗体脳炎は、自己免疫性脳炎で、NMDA受容体に対する自己抗体が原因である。若年女性では卵巣奇形腫が関連する。
・抗NMDA受容体抗体脳炎とは、脳の神経細胞にあるNMDA受容体を自分の抗体が攻撃して起こる自己免疫性の脳炎である。急に興奮、幻覚、けいれん、意識障害、不随意運動などが現れる。
40 SCITが焦点を当てているのはどれか。
1.運動機能
2.社会認知
3.言語流暢性
4.機能的キャパシティ
5.ワーキングメモリー
解答2
解説
SCIT<Social Cognition and Interaction Training:社会認知と対人関係のトレーニング>は、統合失調症患者の社会認知の障害を治療ターゲットとする対人関係改善のためのグループワークトレーニングである。
1.× 運動機能に焦点をあてているものではない。
・運動機能とは、筋力・歩行・巧緻性など、身体を目的に沿って動かす働きである。
2.〇 正しい。社会認知は、SCIT(Social Cognition and Interaction Training)が焦点を当てている。なぜなら、名称の通りSocial Cognition(社会認知)を主要ターゲットとしているため。
・社会認知とは、相手の表情、視線、言葉の意図、感情などを読み取り、人との関わりの中で適切に理解し反応するための心の働きである。
3.× 言語流暢性に焦点をあてているものではない。
・言語流暢性とは、条件に合う言葉を素早くたくさん思い出して表現する力である。例えば、ある文字で始まる語や、動物の名前を次々に挙げる課題で調べられる。
4.× 機能的キャパシティに焦点をあてているものではない。
・機能的キャパシティとは、買い物、金銭管理、電話の使用など、日常生活に必要な課題を、実際にどれだけこなせるかを示す「できる力」である。
5.× ワーキングメモリーに焦点をあてているものではない。
・ワーキングメモリーとは、物事を思考・実行する際に必要な情報を一時的に(数秒から数分程度)保持しながら、それを意識的に操作することができる能力のことである。
