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36 GMFMで正しいのはどれか。
1.二分脊椎が対象である。
2.Item Mapを作成できる。
3.対象年齢は0~18歳である。
4.セルフケアの評価が含まれる。
5.重症度をレベルⅠ~Ⅴに分類する。
解答2
解説
粗大運動能力尺度(gross motor function measure;GMFM)は、脳性麻痺児を対象とし粗大運動能力の経時的な変化および医療的な介入の効果をみるために考案された評価尺度である。
1.× 「二分脊椎」ではなく脳性麻痺が対象である。健常5歳児であれば達成可能な項目で構成される。
2.〇 正しい。Item Mapを作成できる。Item Mapとは、粗大運動能力における課題項目と到達可能性を明確にするものである。縦軸が「スコアの点数」、横軸は「年齢」で、成長曲線が示されていて、今後の介入の参考にできるものとなっている。
3.× 対象年齢は、「0~18歳」ではなく5か月~16歳である。
4.× セルフケアの評価は、「含まれていない」。なぜなら、GMFMは粗大運動機能を評価する尺度であるため。5領域88項目で構成される。5領域88項目の内訳は、A:臥位と寝返り(17項目)、B:座位(20項目)、C:四つ這いと膝立ち(14項目)、D:立位(13項目)、E:歩行・走行とジャンプ(24項目)に分類される。
5.× 重症度をレベルⅠ~Ⅴに分類するのは、「GMFCS(粗大運動能力分類システム)」である。GMFMは、0~3の4段階評価である。0:全くできない、1:少しだけできる、2:部分的にできる、3:完全にできる、の4段階である。
37 高次脳機能評価が含まれるのはどれか。
1.Barthel Index
2.FMA
3.MAS
4.Motricity Index
5.NIHSS
解答5
解説
1.× Barthel Indexには、高次脳機能評価は含まれない。
・Barthel indexとは、日常生活動作の評価である。評価項目は10項目(①食事、②椅子とベッド間の移乗、③整容、④トイレ動作、⑤入浴、⑥移動、⑦階段昇降、⑧更衣、⑨排便コントロール、⑩排尿コントロール)あり、100点満点で評価される。
2.× FMAには、高次脳機能評価は含まれない。
・FMA〈Fugl-Meyer assessment〉は、片麻痺患者の身体機能の回復についての評価である。上肢・手指・下肢の運動機能やバランス、感覚などを226点満点(その内運動機能はBurnnstrom Stageを基盤にしており100点)で評価するものである。
3.× MASには、高次脳機能評価は含まれない。
・MAS(Modified Ashworth Scale:アシュワーススケール)は、筋緊張の程度を6段階(0、1、1+、2、3、4)に分類して評価するものである。
0:筋緊張の亢進がない
1:軽度の筋緊張亢進があり、ひっかかりや可動域の終末でわずかな抵抗がある
1+:軽度の筋緊張亢進があり、ひっかかりと引き続く抵抗感が残りの可動域(1/2以内)にある
2:さらに亢進した筋緊張が可動域ほぼ全域にあるが、他動運動は可能
3:顕著な筋緊張亢進があり、他動運動は困難
4:他動運動では動かない。
4.× Motricity Indexには、高次脳機能評価は含まれない。
・Motricity Indexとは、主に脳卒中後の四肢筋力や運動麻痺の程度を簡便に評価する指標である。上肢3項目(①ピンチグリップ、②肘関節屈曲、③肩関節外転)、下肢3項目(①足関節背屈運動、②膝関節伸展運動、③股関節屈曲運動)で構成される。各項目(各動作)は、0~33点で評価され、合計点を指数化して運動障害の重症度を表す。
5.〇 正しい。NIHSSは、高次脳機能評価が含まれる。
・NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)は、脳卒中神経学的重症度の評価スケールとして世界的に利用されている。ベッドサイドでできる簡便な評価法の1つである。検査項目は、意識水準、意識障害(質問・従命)、最良の注視、視野、顔面麻痺、上肢の運動左右、下肢の運動左右、運動失調、感覚、最良の言語、構音障害、消去現象と注意障害を0点から2~4で評価する。0点が正常で、点数が高いほど重症である。
38 脳腫瘍の発生部位と症状の組合せで正しいのはどれか。
1.視床:視力障害
2.小脳:協調運動障害
3.視交叉:失語
4.前頭葉:聴力障害
5.脳幹部:人格障害
解答2
解説
1.× 視床は、「視力障害」ではなく主に視野障害が起こる。なぜなら、視力障害は、「光を通す(角膜・水晶体など)」「像を受け取る(網膜)」「信号を伝える(視覚の伝導路)」のどこかの障害が原因であるため。視床は、主に感覚中継、運動調節、意識・覚醒などに関わる部位である。視覚の伝導路として、外側膝状体(視床)が含まれ、その一部が障害されることで、視力低下も起こる可能性はあるが、一般的に視野障害(同名半盲など)をきたす。
・【視覚の伝導路】視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→後頭葉(視覚野)
2.〇 正しい。小脳:協調運動障害
・小脳とは、後頭部の下方に位置し、筋緊張や身体の平衡の情報を処理し運動や姿勢の制御(運動系の統合的な調節)を行っている。
・協調運動障害とは、例えば、手足などを目標物に正しく持っていくことができず震える症状をいう。
3.× 視交叉は、「失語」ではなく耳側(外側)視野が起こる。一方、失語は、左半球優位の前頭葉(Broca野)や側頭葉〜頭頂葉(Wernicke野)などの言語関連領域の障害で起こる。
・両耳側半盲とは、左右両眼の外側の視野が欠ける状態である。
4.× 前頭葉は、「聴力障害」ではなく人格変化や遂行機能障害などが起こる。
・聴覚障害は、聴覚伝導路(内耳神経→蝸牛神経核(橋)→中脳下丘→視床→側頭葉)の障害で起こる。
・前頭葉障害の症状として、遂行機能障害、易疲労性、意欲・発動性の低下、脱抑制・易怒性、注意障害などがあげられる。
5.× 脳幹部は、「人格障害」ではなく意識障害が起こる。人格障害は、前頭葉障害でみられる。
・脳幹とは、中枢神経系を構成する部位が集まっている器官で、中脳、橋、延髄から構成されている。この脳幹は視床下部と通信をすることで覚醒と睡眠間の移行を制御する。生命維持、意識などの重要な部位である。
39 心電図波形で心室の興奮過程を表すのはどれか。
1.P波
2.PQ間隔
3.PR区間
4.QRS波群
5.T波
解答4
解説

(※看護roo!様「看護師イラスト集」より)
1.× P波は、心房の興奮を意味する。
2.× PQ間隔は、心房から左右脚までの興奮伝導時間である。
3.× PR区間は、心房から心室までの興奮伝導時間である。
4.〇 正しい。QRS波群は、心電図波形で心室の興奮過程を表す。
5.× T波とは、心室の脱分極からの回復時に生じる波形(再分極)を意味する。心室の電気的回復などと呼ばれる。
40 BBSで正しいのはどれか。
1.16項目からなる。
2.1~4の4段階評価である。
3.評価項目には4m歩行時間が含まれる。
4.評価項目にはタンデム立位保持が含まれる。
5.転倒リスクを示すカットオフ値は56点である。
解答4
解説
①椅子からの立ち上がり、②立位保持、③座位保持、④着座、⑤移乗、⑥閉眼立位保持、⑦閉脚立位保持、⑧フェンクショナルリーチ、⑨拾い上げ、⑩振り返り、⑪360°の方向転換、⑫踏み台昇降、⑬タンデム立位、⑭片脚立位
FBS(Functional Balance Scale)はBerg Balance Scale(BBS)とも呼ばれ、バランス機能を評価するために使用される。14項目について、0~4点の5段階で評価する。つまり、56点満点である。得点が高いほどバランス機能良好である。転倒リスクを示すカットオフ値は、45点以下である。資料によっては、カットオフ値は、①良好なバランス能力(41~56点)、②許容範囲のバランス能力(21~40点)、③バランス障害あり(0~20点)と評価する。
1.× 「16項目」ではなく14項目からなる。
2.× 「1~4の4段階評価」ではなく0~4点の5段階である。
3.× 評価項目に、4m歩行時間は「含まれない」。
4.〇 正しい。評価項目にはタンデム立位保持が含まれる。
・継ぎ足歩行(タンデム歩行)とは、踵とつま先を交互に接触させて直線上を歩行することである。バランス能力の検査(体幹や下肢の運動失調の検査)で用いられることが多く、小脳障害の場合に、ふらつきが強く、一直線上をまっすぐ歩くことができない。
5.× 転倒リスクを示すカットオフ値は、「56点(満点)」ではなく45点以下である。資料によっては、カットオフ値は、①良好なバランス能力(41~56点)、②許容範囲のバランス能力(21~40点)、③バランス障害あり(0~20点)と評価する。
