転倒の理由が「年齢」のせいなら、ご高齢者全員が転んでいることになってしまします。
確かに、加齢に伴い、身体機能は低下していきます。
が、それだけでもないのです。

この記事では、転倒の原因をいくつかご紹介します。

 

身体的理由(筋力、バランス、視力など)

転ばないためには、重心をしっかり支え制御する筋力(気になる人はこちら「体を支える筋肉 3選」)が欠かせません。
でも、もっと大切なのが、バランス能力です。
私たちは、無意識のうちに重心の位置をコントロールしバランスをとっていますが、年齢とともに低下していきます。



筋肉については、別記事に詳しく書いてあるため、ここでは、バランス能力を少し解説していきたいと思います。

バランス能力の構成要素は、1.視力  2.平衡感覚(三半規管)   3.位置感覚(関節の動き)などによって制御されています。
その中で、バランス能力の7割を「視力」でまかなっています。

開眼した状態での片脚立位と、閉眼状態での片脚立位では、難易度が格段に違います。

筋力に目を向けることも大切ですが、視力にも目を向けてほしいです
こんなケースがあります。
夜間トイレに目覚めて転倒が起きている方がいました。
その人の筋力やバランス能力は、いたって正常でした。
何が、問題だったかというと、トイレまでの廊下に、モノが散乱し真っ暗な状態だったのです。
数日後、夜間照明点灯のリモコンと眼鏡を用意し、廊下にモノを置かないことを約束したところ、転倒はピタリと止まりました。

転倒した理由を、筋力だけで済ましてしまうのは、少し危険だと思います。

 

環境的因子(絨毯、敷居につまずくなど)

ご高齢者の転倒の半分以上は自宅内で起きています。
それだけ、家の中には転倒となるものが多いのです。

 

例えば、絨毯やマットの端が浮き上がっていたり、畳も滑りやすいです。
こたつのふとんや電気こたつの電気線(コード)が通路に横切っていたり・・・。
照明電気をつけるたびに、踏み台に上らないといけなかったり・・・。
他にも浴室やトイレ、階段なども転倒事故が起きやすい場所です。

同時にこれらの転倒は、簡単に防ぐことができます。
手すりを取り付けてみたり、滑りにくい床材に変えてみたりなど、転倒しないための自宅の環境整備をしていくのです。

お金の問題もあるとは思いますが、転倒して入院して手術して痛い思いするぐらいなら安すぎると思っています。

 

内服状況(めまい、ふらつきなど)

何らかの薬を日常的に複数服用する人もいるでしょう。
薬には必ず副作用があり、「服用する薬剤の影響」も転倒のリスクになります。

たとえば、睡眠剤や筋弛緩作用のある薬を服用していると、朝目が覚めても、体が思うように動かず、転びやすくなります。
薬を処方される際も、「ふらつきや転倒」に注意するよう言われるはずです。

 

起きた直後急な動作をしない、転ばないように歩くなどの配慮が必要でしょう。

 

また基本的なことですが、副作用があるからと言って、自己判断で薬の調整はやめてください。
用法・容量をよく守り、異変を感じたら専門家に相談するようにしてください。

 

別記事で「転倒に注意したい薬とその副作用」をまとめてあります。
よければご覧ください。

 

また精神面も十分考慮が必要です。
「歩くと痛い」、「すぐ疲れる」といった理由で歩くことが億劫になり、外に出歩かない人がいます。
そうなると、ますます運動量が減少し、関節が固まってしまい、さらに転びやすくなるといった悪循環に陥りやすくなります。

 

まとめ

転倒の理由が「年齢」のせいなら、ご高齢者全員が転んでいることになってしまします。
確かに、加齢に伴い、身体機能は低下していきますが、年齢にする前に、何が原因なのか考えてみましょう

また専門家に相談するのもよいでしょう

 

本日は読んでくださってありがとうございました。
他の記事もぜひ読んでください。
コメント、TwitterやFacebookの拡散・フォローお待ちしています。